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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■唐家(セン)外交回顧録 勁雨煦風
加藤 千洋(朝日新聞出身)
対日外交に多くの紙幅を 国際社会における中国の存在感が増した1998年から10年間、外相、国務委員として中国外交のかじ取り役だった唐家セン氏の外交回顧録だ。
突発事件で危機に陥った対米関係やロシアとの国境交渉を語り、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題で揺れ動いた2000年代初めの時期の日中関係の内幕なども明かしている。中国きっての知日派だけに対日外交に多くの紙幅を割いている。とかく不透明な中国政府の政策決定プロセスを知る上でも興味深い資料といえる。
岩波書店 / 0円 / ISBN 4000227807
■メディアの地域貢献 「公共性」実現に向けて
森 治郎(朝日新聞出身)
メディアの「新しい公共性」を提言 筆者が座長を務めている早稲田大学メディア文化研究所「地域とメディア研究会」の調査、研究、討議の成果を軸に16人が分担執筆した。冒頭章で、ともすれば「言論報道」の側面でのみ考えられてきた「メディアの公共性」が実は営業、事業、総務部門など全組織、全機能を挙げて実現されるべきものであることを明らかにし、続く各章で各メディア分野での公共性意識と地域貢献の現状を点検、全国の先駆的な実例を紹介しながら地域貢献実現の手法を提言している。メディアの「新しい公共性」の発見と実践のススメである。
一藝社 / 0円 / ISBN 4863590253
■実録 龍馬討殺 京都見廻組今井信郎士魂録
長谷川 創一(テレビ朝日・広島ホームテレビ出身)
龍馬と闘った幕臣の実像を追う 龍馬討殺は近年、京都見廻組が公務として実行した事件として認識され、実行者・今井信郎の名も定着してきている。混迷の時代に興味を覚え信郞の生涯と事件の真相を尋ねる旅に出た。今井家に残された古日記の追跡調査から明治25年の横浜毎日新聞に信郎が匿名で手配犯を追った事件の詳細を報告している事実を発掘した。後半生を基督教徒、農業指導者として生きた幕臣と龍馬の対決は瞬時の出会いに過ぎないが、激動の時代と信郎の実像を知る上で事件の解明は欠くことのできないパズルの一片になる。
静新新書 / 0円 / ISBN 4783803633
■記者クラブ 情報カルテル
橋場 義之訳(毎日新聞出身)
記者クラブの歴史と社会システム 米カリフォルニア大准教授による本格的な研究書で、原題は「Closing the Shop」。民主党による政権交代を機に再び噴き出したクラブ批判だが、歴史や実態、本音とかけ離れた議論がまかり通る。肝心の日本でクラブ問題を正面から取り上げた研究書がなかっただけに、役に立つ一冊となるはずだ。ここ10年余りのクラブ問題をめぐる具体的な動きを訳者が解題として加えている。
緑風出版 / 0円 / ISBN 4846110184
■「門司港」発展と栄光の軌跡 夢を追った人・街・港
羽原 清雅(朝日新聞出身)
歴史の突端にあった興亡の地を追う 小倉・博多在勤9年、この門司に2回住むうち、気になったのは80年前に建った旧料亭三宜楼。木造3階で老朽化したが、なお外観は往年の色香をとどめている。この保存運動にごく少し関わったことから、書き出すことになった。本土や植民地渡航の要衝、出炭地、再三の戦争などの歴史を踏まえ、そこに一攫千金を夢見て集い、その遊興を支える人たちの跡をたどった。そしていま、レトロ再生を狙う。関門海峡はいいところ。ぜひこの本を持ってお出かけください。書肆侃侃房 / 0円 / ISBN 4863850433
■アジアの潮流と中国 半世紀の変動から見えるもの
田所 竹彦(朝日新聞出身)
体験的アジア論 外国特派員をした経験などをもとに、「体験的アジア論」式のものを書いてみた。出来栄えのほどは、本人にはよく分からない。
個人の予測や経験は、もとより実際の動きとは別物である。ベトナム戦争も、中国の文化大革命も、結果は予想とは異なった点が少なくなかった。こうして見ると、歴史とは存外移り気なものだが、脇道にそれるようで実は本道を進んでいることもある。禍福はあざなえる縄の如し、とはうまいことを言ったものだ。
里文出版 / 0円 / ISBN 4898063659
■監査法人を叱る男─トーマツ創業者・富田岩芳の経営思想
早房 長治(朝日新聞出身)
日本初の国際監査法人を創った男 日本企業の会計報告書と監査報告書の透明度は欧米先進国に比べて低い。企業経営者が真実の提示を嫌い、監査法人が独立性を欠いているからだ。このような状況に生涯をかけて闘ってきたのがトーマツの創業者・富田岩芳である。粉飾決算の撲滅に貢献しただけではない。トーマツを国際的な監査法人に育て上げ、欧米主導の巨大会計事務所グループが支配する世界に「デロイト・トーシュ・トーマツ」と、唯一、日本人の名を刻んだ。
プレジデント社 / 0円 / ISBN 4833491222
■報道再生 グーグルとメディア崩壊
河内 孝(毎日新聞出身)
新時代の報道スタイルを探る 2010年は電子書籍元年といわれた。しかし、それはインターネットをベースにしたデジタル情報化時代の現象のひとつにすぎない。より深刻な問題は、この産業革命によって引き起こされるアナログ情報生産システムの崩壊(新聞印刷、流通過程など)と価格破壊がジャーナリズムの世界に何をもたらすのか、である。
米のジャーナリスト、研究者の中には、新聞やネットワークテレビがなくなっても、ジャーナリズムが死ぬことはない、と考える人が少なくない。しかし既存の新聞社やテレビ局が経営困難に陥り、彼らが担ってきた調査報道や、スクープのための人員や経費がさけなくなったら、誰が、どのようにその空隙を埋めてゆくのだろう。
金平茂紀・TBSテレビ「報道特集」キャスターとの共著。
角川oneテーマ21 / 0円 / ISBN 4047102679
■消防官になるには
菅原 順臣 (産経新聞出身)
ファイヤーマンの世界をのぞく 厳しい就職難が続いている。しかし、次代を担う青少年にはあくまでも目指す道というものを抱いてほしい。
例として「消防官」にスポットを当てた。火災の消火、救急搬送、防火指導、原因調査…。すべては市民の財産や生命を守る崇高な任務である。
そのための心身の鍛錬、専門知識の習得に賭ける努力は並大抵ではない。「人のために役立ちたかった」。第一線で活躍するプロたちの就職動機は極めて明快だった。
ぺりかん社 / 0円 / ISBN 4831507547
■現代ロシアを見る眼
プーチン10年の総合的な分析 メドベージェフ大統領の北方領土訪問をきっかけに日ロ関係が風雲急を告げる中、ロシアで何が起きているのか再び関心が高まっている。本書は「プーチンの10年」をキーワードに現代ロシアを読み解こうとする試みである。KGB出身の無名のプーチンが連邦崩壊後、混乱を極めたロシアをいかにして立て直したのか、そしてその功罪をどう見るのか。本書は新生ロシアの方向性を決定づけたプーチンの10年の総合的な分析に挑むものである。木村汎、袴田茂樹両氏との共著。
NHK出版 / 0円 / ISBN 414091162X