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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■キッシンジャー回想録 中国 上下

松尾 文夫 共同通信出身 


久しぶりに古巣の共同通信外信部の後輩たちと、一緒に仕事をする幸運に恵まれた。あのヘンリー・キッシンジャーが1971年7月の北京秘密訪問以来の米中関係を回顧し、大国化した中国との「相互進化」の道を説く英文で約600ページの大作の全訳を、元北京支局長の塚越敏彦氏を総括に松下文男、横山司、岩瀬彰、中川潔各氏の翻訳、私の解説で3月末、岩波書店から上下2巻(各2940円)で出版することができたからである。キッシンジャーは89歳。しかし、習近平次期国家主席とも対話する対中外交の「現役」で、日本には持ち得ない米中関係の素顔を赤裸々に語っている。売れ行きは良いようで、昨夏からのチームワークが実った感じだ。クラブに一部寄付したので、一読いただければ幸いです。



岩波書店 / 0円 / ISBN 4000238744

■日本経済復活、最後のチャンス 変化恐怖症を脱して「3K立国」へ

三橋 規宏(日本経済新聞出身) 



▼成長神話と決別した新しい日本人に


東日本大震災と深刻な原発事故が、人の痛みが分かる日本人を復活させるきっかけになった。GDPの増加が人を幸せにするという成長神話が、お金万能主義の冷たい社会を生み出してしまった。経済合理主義一辺倒から抜け出し、郷土愛、弱者に対する同情など多様な動機で行動する日本人の登場が温もりのある社会をつくる。そのための手っ取り早い方法は、成長神話と決別した新しい日本人に生まれ変わることである。これが本書のメッセージです。



朝日新書 / 0円 / ISBN 4022734523

■待ったなし!エネルギー&カーボンマネジメント

藤井 良広編著(日本経済新聞出身)


▼エネルギー効率化が新たな成長を


本書の視点はエネルギーと気候変動対策の両方にある。福島原発事故後、日本のエネルギー政策は崩壊するとともに、国際的責務の地球温暖化対策への対応も急務となっている。にもかかわらず、政府も企業も、伝統型の縦割り政策、経営手法から脱しきれない。化石燃料から再生可能エネルギーへ、エネルギー効率化こそが新たな成長につながる。業際、知際の視点で、両分野の専門家の方々の知見を集めた。今を読み解く一冊として一読願いたい。



日刊工業新聞社  / 0円 / ISBN 4526068543

■高橋是清と井上準之助─インフレか、デフレか

鈴木 隆(日本経済新聞出身)


▼命を懸けた国債との戦い


ギリシャ国債市場の動揺は全世界に波及しそうな勢いである。歳入の過半を借金で頼っている我が国にとっても他所事ではない。


この本は昭和初期、命を懸けて国債と戦った井上準之助と高橋是清の政争の物語である。井上の非募債主義によるデフレ政策か、高橋の日銀引き受けによるインフレ政策か。解答は読者に任されている。消費税─国債増に政治生命をかける野田か。全てを捨てて反対する小沢か。現代の問題でもある。



文春新書 / 0円 / ISBN 4166608584

■自衛する老後 介護崩壊を防げるか

河内 孝(毎日新聞出身)


▼介護危機の実像に迫る


「とうとう『野たれ死に』ならぬ『家(や)たれ死に』の時代が来てしまった。これから始まるのは恐ろしい(介護)戦争ですよ。介護・医療は、本当に総力戦ですから」。「高齢社会をよくする女性の会」の樋口恵子理事長は最近のセミナーで、こう声を震わせた。世界保健機関(WHO)は4月、地球規模で進む高齢化により、「2050年には人類100人中、1人が認知症に侵される」と発表した。その先頭を疾走するのが、わが国である。ところが「総力戦」を戦い抜く武器になるはずの介護保険の先行きが危うい。制度設計が右肩上がりの経済社会を前提に作られているから土台が崩れ始めているのだ。


「自衛する老後」では、これら危機の実像に迫り、「在宅介護はいいことだ」という厚労省発の常識に疑問を提起した。ご一読あれ。



新潮新書  / 0円 / ISBN 4106104709

■ユーラシア・ブックレット「論点整理 北方領土問題」

石郷岡 建毎日新聞出身)


▼もう一度領土問題を見直す 


戦後半世紀も過ぎると、記憶のすべてがあいまいとなってくる。日露間の領土交渉も例外ではない。政府やマスコミでさえ、事実経過があやふやで、ずさんな取り扱いが目立っている。長年、領土問題を見てきた立場からみても、危ういと感ずる。そこで、日露双方の基本的な立場を整理し、初心者でも分かるガイドブックを書いてみた。結論は意識的に出していない。



東洋書店 / 0円 / ISBN 4864590400

■日本体育協会 日本オリンピック委員会100年史 1911-2011

西田善夫(NHK出身) 記念誌部会長


ロンドン・オリンピックは7月27日に開幕します。日本が初めて参加した第5回ストックホルム大会(大正元年)から百年目になります。オリンピック出場には国の組織が必要で、その1年前に日本体育協会が発足しました。百周年の祝賀式典は昨夏、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、祝賀会にはロゲIOC会長も来日しました。各地でシンポジウムも開催、内容も豊富でした。それらを含めて本書を発行しました。


本誌は見る年史を目指しました。文字アルよりビジュアルです。多くの新聞社、写真家の協力もありました。従来の年史では国民体育大会の記録は優勝者のみでしたが、本書は初めて表彰の8位まで、それも昭和21年の第1回京都大会からの入賞者を掲載しました。



記録はDVDに収めました。当クラブには取材経験のある会員も多いことでしょう。新たに名前が載った往年の国体入賞選手が何人もいるでしょう。会員の皆さん、往年の国体名選手の自慢、いや思い出話にしばらくはお付き合いください。


 / 20円 / ISBN

■東北への眼差し―藤原作弥のマルチ・エッセイ

藤原 作弥(時事通信出身)

 

▼故郷・東北の再生願って

 

時事通信の定期刊行物の「カラムコラム」は週1回1200字のコラム。シコシコ書いて40年、お堅い政治・経済・外交だけではなく、読書・映画、音楽などソフトなカルチャーも含めテーマは森羅万象、マルチ・エッセイたる所以である。数年に一度、1冊にまとめているが、今回、タイトルを『東北への眼差し』としたのは、大震災で被害を受けた出身地・東北の再生を願い、「帰りなんいざ、田園まさに蕪れんとす」の思いもだし難く―。
愛育社 / 0円 / ISBN 4750004022

■桜守三代 佐野藤右衛門口伝

鈴木 嘉一(読売新聞出身)



▼三代にわたる「桜道楽」の系譜
 

「桜は守りをせな、手入れではあきませんのや……」。京都市で造園業を営む16代目佐野藤右衛門さんは、全国の名桜や老桜を見守る「桜守」として名高い。パリのユネスコ本部や京都迎賓館の日本庭園などを手がけながら、祖父の代から始めた名桜の保存・育成活動を受け継いでいる。昨春、23回連載した聞き書きを基に、自ら「阿呆の相続」と呼ぶ系譜をたどるノンフィクション。日本人と桜のかかわり、桜の文化史、桜から見た昭和史・戦後史も書き込んだ
平凡社新書 / 0円 / ISBN 4582856349

■兵隊先生 沖縄戦、ある敗残兵の記録


松本仁一(朝日新聞出身)

▼敗残兵と沖縄県民の友情 1945年の沖縄。部隊が全滅し、瀕死の重傷を負った日本兵が、地元の人々に助けられて避難民キャンプにかくまわれた。そこで彼は「比嘉」と姓を変えてキャンプの学校の先生になり、子どもたちを育てていく。「沖縄を踏みにじった日本」vs「踏みにじられた沖縄」という構図でとらえられる沖縄戦だが、その裏には、「国家に踏みにじられた兵卒」と「踏みにじられた沖縄県民」の友情と信頼の関係もあった。


新潮社 / 0円 / ISBN 4103321113
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