マイBOOK マイPR

会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■名古屋城・天守木造復元の落とし穴

毛利 和雄(NHK出身)

▼復元に伴う難問を解説 

 事業が落とし穴にはまったのは何故か、取材を目的に名古屋に引っ越して2年半。やっと本書を上梓できた。

 世界有数の巨大木造建物の復元だが、大地震や火災などに対する安全性は確保できるのか。誰もが入れるバリアフリーは実現できるのか。そもそも復元天守は〝本物〟なのか、文化財なのか。熊本城、首里城、江戸城など全国各地の城の復元、修復事情も探り名古屋城天守木造復元の問題点を浮き上がらせた。

 復元に伴う難問を解説した初めての書とひそかに自負している。


新泉社 / 2750円 / ISBN 47877230655691

■駅メロものがたり 人とメロディの中心に鉄道があった

藤澤 志穂子(産経新聞出身)

▼駅のメロディと街おこし 

 全国18駅のメロディと街おこしのエピソードを紹介。列車の発着時に流れる「駅メロ」は日本独自の鉄道文化で、市民が発案、自治体や鉄道会社を動かし、アーティストが寄り添っていく経緯は、JR仙台駅「青葉城恋唄」(仙台市)など有名な観光地のみならず、JR水沢江刺駅「君は天然色」(岩手県奥州市)、JR杵築駅「おかえりの唄」(大分県杵築市)など、何の変哲もない街でこそ際立つ。地域活性化のヒントともなる新書。


交通新聞社 / 990円 / ISBN 4330021242

■ジャーナリストの条件 時代を超える10の原則

ビル・コバッチ、トム・ローゼンスティール著

澤 康臣(共同通信出身)訳

「報道は何のため」に答える 

 米ジャーナリズムの定番書である。報道の目的の定型句は「権力監視」「弱者の声を伝える」「社会の変化を知らせる」。でもそれ自体は何のため、誰のためか? この本が、核心となる考えを示す。市民が自由でいられ、自治ができるための情報提供―市民自ら動く民主主義こそジャーナリズムの存在理由であると。すなわち、ジャーナリズムを領導者のようにみて何かを「してあげる・してくれる」論に陥らないための原則書でもある。


新潮社 / 2750円 / ISBN 4105074113

■小さな書斎から

砂原 和雄(産経新聞出身)

▼人生の出会いと別れ 

 ふるさと奥飛騨の高校を出て上京。佐藤春夫と出会ったのを機に小説家をめざし、新聞記者生活を経て作家生活へ。小説を書いている合間に、ふと「1カ月ほどしたらまたおいで」と告げた春夫との若いころを思い出したり、ときには散歩中に目についた美しく咲いたばかりの草花にみとれたり、木陰を揺らす小鳥の声に心動かされるなど、心に残る出会いと別れをありのままつづったものです。物書き人生を支えてくれた妻は天国へ召される間際、「元気なうちは一人で頑張ってね」と言いました。本書は妻に捧げるささやかな紙碑です。

 


静人舎 / 2750円 / ISBN 4909299254

■好時好日 樸菴漢詩集

前田 隆弘(NHK出身)

▼〝風雅の遊び〟つづった一書 

 旅や閑居で折々、心に浮ぶことなどを、五言、七言の詩句にする〝風雅の遊び〟に、漢文や中国語の素養も全く無いのに取り組んだ。漢字と戯れながら、規則に沿って並べるだけで、平凡な題材も格調高く表現できたと思え、名句を生み出す夢さえも抱かせる。典故や雅語もかえって新鮮。石川忠久先生指導の下、20年余り詠みためた愚作のうち82首に、発想の背景などの軽いエッセイを添えて、誰にも分かってもらえる漢詩集とした。


文藝春秋 / 2970円 / ISBN 4160090613

■スマホ社会と紙の本

高橋 文夫(日本経済新聞出身)

▼スマホ時代の本の役割とは 

 活字メディアが頂上を登り詰めようとする一方、代わりに新興のデジタルメディアがてっぺんを目指し、急坂を上がってくる。そのような状況下でデジタルメディアにあらがう活字メディア、つまり本は読み手にどんな影響を及ぼしているのか。デジタル時代の本の役割とは何か―それらを、現場の目撃者でもある読者からの様々の「証言」として、デジタルメディアに制圧される前に書き留めておきたい、とつづられた新しい時代の読書論。

 


論創社 / 2420円 / ISBN 4846023680

■日本プロ野球の歴史 激動の時代を乗り越えて

菅谷 齊(共同通信出身)

▼激動を生き抜いた真実 

 ベーブ・ルース来日を機に発足したプロ野球は大谷翔平の出現によって「大リーグに追いつき追い越せ」との宿題を果たした。その間、およそ100年。名勝負、記録の裏面で事件にも遭遇しながらしぶとくしのいできた。1960年代半ばからの取材と古今の球界関係者、愛好家などの話を後世に伝えるべくまとめた。エピソードは100を数え図書館の蔵書となる歴史書でもある。

 2023年12月出版、B5版、400超ページ、写真200余枚。2023年度ミズノスポーツライター賞優秀賞。

 


大修館書店 / 14300円 / ISBN 4469269727

■金吾の黒

秋山 哲(毎日新聞出身)

▼女性の自殺、二人の男性の苦悩 

 筆名「檜節郎」としての私の3冊目の小説。これまでと同様にオンデマンド方式で出版し、アマゾンと楽天ブックスで販売している。戦後間もなくの京都が舞台。中国帰りの女性が茶室で自殺する。深い関係にあった茶道家元の後継者と、女性の幼い養子の二人が女性の死を理解しようと苦しむ。33年たって二人が暗闇の茶室で対峙し、苦しみの結論を導き出そうと対話する。小早川秀秋が残したという茶碗が影の主役となる。

 


パブファンセルフ / 2200円 / ISBN 4802086016

■ニッポンはじめて物語 世界初・日本初のヒット商品を生んだ開発者の熱き魂

北辻 利寿(CBCテレビ論説室・特別解説委員)

▼日本生まれ 開発秘話を追う 

 ビニール傘、カッターナイフ、乾電池、食品サンプル、そして自動改札機。暮らしの中に当たり前のように存在しているもの、実は多くは日本生まれです。そんな〝開発秘話〟を追いました。ラジオ番組で紹介したテーマをコラムとして執筆、120ものテーマの中から、厳選した70のエピソードを1冊にまとめました。ニッポンの開発魂と商品にかける細やかさ。歴史を刻んだ数々の「はじめて物語」は、現在の私たちへの熱きエールにあふれています。

 


東京ニュース通信社 / 1650円 / ISBN 4065350425

■僕らはまだテレビをあきらめない

「早大そうだったのか!ジャーナリズム研究会」など共著

▼政治によるメディア介入に警鐘 

 放送・新聞・通信にまたがるベテランジャーナリストや大学教員6人が、早稲田大学の研究プロジェクトとして、政権への忖度や萎縮に流されがちな近年のテレビ報道について、放送倫理・番組向上機構(BPO)の「放送倫理検証委員会」委員だった映画監督の是枝裕和氏、元委員長で弁護士の川端和治氏らにインタビューした。その詳細や6人による座談会などを収録した。テレビ・ドキュメンタリー制作経験も豊富な是枝氏による「放送と公権力の関係について」の論考は示唆に富み、メディア関係者必読。

高橋 弘司(毎日新聞出身)筆

 


緑風出版 / 2750円 / ISBN 484612312X
前へ 2024年07月 次へ
30
1
2
3
4
6
7
11
12
13
14
15
16
18
20
21
26
27
28
30
1
2
3
ページのTOPへ