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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■ドキュメント 平成政治史5 安倍「超長期政権」の終焉

後藤 謙次(共同通信社客員論説委員)

▼安倍政治が残したもの

 本書執筆の発想は、政治記者として長く担当した竹下登元首相の遺言とも言える著者とのインタビューにあった。

 「老兵は消え去るのみと思う一方で、体で覚えた体験を語り継ぐ『平成の語り部』となるか」―。本書はシリーズの第5巻、完結編でもある。異例の天皇陛下の退位による平成から令和の時代への橋渡しを担った超長期安倍政権の終わりに何があったのか。それを語らずに今の政治の混乱を読み解くことはできない。


岩波書店 / 3520円 / ISBN 4000281801

■店員さんの英会話ハンドブック 増補改訂版

原島 一男(NHK出身)

▼店員さんとあなたの英語も助けます

 私はNHKに32年、民間企業に8年在籍した後「一般のお店で使う英会話を日本語と英語で書いてほしい」と依頼され、一流ホテルやスーパーから居酒屋やペットショップまで取材して50もの〝売り買い〟風景を集めてみた。それから24年たって気がついた。店で話される会話は店員もお客もその人が経験している人生であり、外国でも「そのまま日常英語として使える」ことだと。これからも増版のたびごとに内容をもっともっと洗練させていきたい。

 


ベレ出版 / 1870円 / ISBN 486064753X

■科学目線 上から、下から、ナナメから

元村 有希子(毎日新聞社論説委員)

▼科学はスゴイって本当?

 2019年から23年にかけて毎日新聞に連載したコラム「窓をあけて」と他媒体への寄稿110本余りを収容しました。コロナ禍、東京五輪、気候危機、ウクライナ侵攻など話題は雑多です。短いので、どこからでも読めます。編集者のこだわりでこんな書名になりましたが、読めば「科学はスゴイって言うけど本当? という懐疑的目線」の略だと分かっていただけるでしょう。巻頭言は有島武郎の『小さき者へ』からもらいました。


毎日新聞出版 / 1870円 / ISBN 4620327964

■監査役の矜持 曲突徙薪に恩沢なく

加藤 裕則(朝日新聞社経済部)

岡田譲治氏との共著

▼監査役の責務を解説

 監査役は会社法の想定した通りの機能を発揮しているのか、という問題意識をもとに、コーポレート・ガバナンスの課題について、制度と現場の双方から検証している。筆者は大企業の元副社長と新聞記者という異色の組み合わせ。だからこそ、企業人、ジャーナリストの双方に役に立ちそうな本になっている。監査役、監査等委員、指名委員、監査人、会計監査人……。これを使い分けることができる経済記者が何人いるだろうか。「読める入門書」としても使えそうだ。


同文舘出版 / 2640円 / ISBN 4495210548

■渋沢イズムでニッポン元気復活!

三橋 規宏(日本経済新聞出身)

▼低迷日本 脱却の救世主か

 7月3日、新1万円札の顔として渋沢栄一が登場する。日本に初めて、株式会社を持ち込んだ。国家、国民のためになる事業を展開するのが株式会社と位置づけた。その経営哲学が戦後の高度成長期を支えた。今日、アメリカ型経営が世界を席巻している。公益性の視点を欠き、貧富の格差拡大、地球環境破壊を続けている。渋沢の経営哲学に新しい時代の光と風を当て、アメリカ型の強欲経営を乗り越えなければならない。


海象社 / 1980円 / ISBN 4907717237

■徳川幕府の経済政策―その光と影

岡田 晃(テレビ東京出身)

▼江戸時代に日本経済復活のヒントあり

 江戸時代の経済変動は意外なほど現代と共通点が多い。家康から元禄頃までの人口増加と経済発展は昭和の高度成長とバブル期に、元禄以降の低迷は平成バブル崩壊とデフレに、それぞれ重なって見える。吉宗以後の「三大改革」も失敗が多く、バブル崩壊後の政策の失敗を彷彿とさせる。本書は、当時の数少ないデータを基に、幕閣や商人たちの動きも織り交ぜて幕府政策の成功と失敗を分析、それを通じて令和の経済復活の教訓やヒントを探っている。


PHP研究所 / 1210円 / ISBN 4569856039

■ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景

国末 憲人(朝日新聞社論説委員)

▼「この戦争」の意味を探る

 その規模と影響の度合いから、冷戦後で最大級の出来事となったロシア・ウクライナ戦争を、人々はどう生き抜いているのか。昨年6度にわたり現地を訪ね、市民や兵士、攻撃の被害者、虐殺の遺族らと語り合った。

  本書はその記録であり、「近景」として見た現場からの報告に加え、「遠景」からの考察も試みた。世界と歴史にとって、この戦争が意味するものは何か。イラク戦争などでの筆者の取材経験を振り返りつつ、探った。


岩波書店 / 2970円 / ISBN 4000222449

■「正義」のバブルと日本経済

藤井 彰夫(日本経済新聞社専務執行役員論説委員長)

▼「正義」のナラティブが危ない

 「銀行への公的資金投入はけしからん」「中小企業を救え」「高齢者は助けろ」…。誰もが異論を唱えない「正義」のナラティブ(物語)。これがバブル崩壊後の日本経済の長期停滞の一因になったのではないか。そんな仮説から、いくつかの経済事件を振り返ってみた。メディアも含め「時代の空気」となった「正義」が、日本経済をゆがめてしまった例がいくつもあった。足元でもそれは起きているかもしれない。自省をこめて。


日本経済新聞出版 / 1100円 / ISBN 4296118730

■コスタリカ 「純粋な人生」と言いあう平和・環境・人権の先進国

伊藤 千尋(朝日新聞出身)

▼平和輸出国に見る目指す国

 日本に次いで世界で二番目に平和憲法を制定し、本当に軍隊を全廃したコスタリカ。周囲の国々の戦争を終わらせて大統領がノーベル平和賞を受賞し、国連核兵器禁止条約を提案した「平和の輸出国」です。

 幼稚園から平和を、小学生から民主主義を教育し、小学生が憲法違反に訴える国。義務教育は幼稚園から高校までの13年、エコツアーの発祥地で自然エネルギーほぼ100%を達成し、難民を100万人規模で受け入れた人権の国です。貧しい開発途上国が幸福度世界一に至る過程に、混迷日本へのヒントを見ます。


高文研 / 1980円 / ISBN 4874988628

■アメリカはなぜ安倍晋三を賞賛したのか

古森 義久(産経新聞社ワシントン駐在客員特派員)

▼米国での安倍氏評価の変遷

 安倍晋三元首相が日本で暗殺された直後、アメリカの最大海軍基地でも、首都ワシントンの公共施設でも一斉に弔意を表す半旗が掲げられた。アメリカはなぜ当の日本よりも熱い超党派の追悼を表したのか。本書は安倍氏との40年もの交流があり、ワシントンと東京で報道にあたった著者がアメリカでの安倍氏への評価の変遷を追い、究極的には一致した賞賛を得た経緯を詳細に追った希少な「安倍晋三論」である。


産経新聞出版 / 1650円 / ISBN 4819114301
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