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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■「伝統高校100」東日本篇、西日本篇

猪熊 建夫(毎日新聞出身)

全国200の伝統校を紹介

 旧城下町には必ず旧制中学が設置され、それが戦後の学制改革で新制高校となった。私立でも、校歴100年を超える伝統校が、各地にある。伝統高校は逸材輩出のゆりかごになった。

 例えば、日本人のノーベル賞受賞者計27人の大半は、各地の伝統高校出身者だ。東京の高校出身者は、たった1人しかいない。全国の伝統高校約300を訪ねた中から、200校を選んだのが本書だ。

 


武久出版 / 1980円 / ISBN 4894541327

■夢、遙か

義を貫くサラリーマンドラマ

 「定年後の人生をどう生きるか」は大きな課題だ。小説の主人公は定年3年前に「部長職をとき調査役を命じる」という4月1日付の辞令を受け、その日から机の配置も変わり部下のいない社員、いわゆる窓際族になる。その直後、予期していない理事に任命されるも、権力闘争に巻き込まれ、翻弄させられる中、同僚への思いやりの心を大切に「義を見て為ざるは勇無きなり」と義を貫く。一人のサラリーマンのドラマである。


静人舎 / 1980円 / ISBN 4909299114

■モンスターと化した韓国の奈落

アメリカから見た韓国

 韓国という存在は日本にとっていまや奇々怪々なモンスターのように映る。国際誓約を破り、条理を無視する。情緒に走り、敵意や悪意をぶつけてくる。控えめにみても、問題国家だろう。その韓国をアメリカからみると、どうなるか。本書は主としてアメリカからの光を韓国に当てている。著者がワシントン駐在記者として30年以上、報道してきた「アメリカからみた韓国」をよりよき日韓関係を望みながら報告する。


ビジネス社 / 1540円 / ISBN 4828421505

■リブラの野望 破壊者か変革者か

藤井 彰夫(日本経済新聞社上級論説委員兼編集委員)

西村博之日本経済新聞社編集委員兼論説委員との共著

デジタル通貨の最前線描く

 2019年6月に米フェイスブックがデジタル通貨「リブラ構想」を発表するやいなや、世界で大論争が巻き起こった。リブラに脅威を感じた中国はデジタル人民元の開発を急ぎ、欧州でも中央銀行が発行するデジタル通貨の研究が始まった。本書は、リブラとは一体何なのかを解説するとともに、リブラが引き起こした新たなデジタル通貨をめぐる覇権争い、通貨の未来についても考えてみた。


日本経済新聞出版 / 935円 / ISBN 4532264162

■分断の時代 混迷する世界の読み解き方

岡部 直明(日本経済新聞出身)

国際政治・経済の接点に照準

 冷戦終結30年の世界は混迷の度を深めている。米中新冷戦は世界経済を揺さぶり核危機をもたらす。英国のEU離脱をめぐる混乱で欧州もきしむ。「分断の時代」にあるからこそ、偏狭なナショナリズムはやめにして、アジア太平洋に融合の枠組みをつくることだ。その鍵は日本が握る。国際政治と国際経済の接点に照準を合わせ、大胆に提言した。野球、音楽、映画という趣味に重ね合わせて「主役なき世界」を読み解くのも隠し味だ。

 


日経BP社 / 1760円 / ISBN 4296103644

■悩めるローマ法王 フランシスコの改革

秦野 るり子(読売新聞出身)

ローマ法王フランシスコの実像に迫る

 2013年に中南米出身者として初めてローマ法王に選ばれたフランシスコは、キリスト教徒が圧倒的に少ない日本でも、よく知られる。ただ、それは、質素を好み貧者に寄り添うといった情報がほとんどであろう。だが、教義を揺るがしかねない改革を導入し、反対する高位聖職者を容赦なく切り捨てる冷徹な指導者の側面をも併せ持つのがフランシスコである。バチカンで起こっていることを非キリスト者にわかるよう伝えようと努めた。


中央公論新社 / 902円 / ISBN 4121506693

■ODA幻想 対中国政策の大失態

古森 義久(産経新聞社ワシントン駐在客員特派員)

対中国政策はなぜ正反対の結果に

 日本国民は血税で自国への軍事脅威となるモンスターを育てたのか。日本が40年にわたり中国に贈り続けた総額3兆数千憶円のODA(政府開発援助)の総決算はそんな疑問を提起する。対中ODAの目的は友好と民主主義を進め、軍事には寄与しないことだった。

 だが日本の対中経済援助はまさにその正反対の結果を招いた。なぜそうなったのか。日本の戦後の対外政策でも最大規模のODA政策の総括を元中国駐在の筆者が伝える。


海竜社 / 1760円 / ISBN 4759316876

■石川忠久講話集 埋もれた詩傑―河野鉄兜―その洒落た風趣

前田 隆弘(NHK出身)

江戸末期は漢詩文化の爛熟期

 テットウは医者、横笛の名手、勤王の志士で博覧強記の漢詩人。江戸では詩敵を論駁して命を狙われ、九州各地では傑物として大歓待されるなど全国に盛名を馳せたが、明治の前年に43歳で没し、たちまち洋風文化の波間に埋もれた。

 碩学が、その作品の再評価を通して、日本漢詩の真髄を分かりやすく説いた臨場感溢れる初の講義録。「風雅な世界」を漢語で存分に創造し得た「幕末の文人」の底力を再認識させられる。


神戸新聞総合出版センター / 2750円 / ISBN 4343010554

■パリ2000年の歴史を歩く 花の都を彩った主役たちの人間模様

大島 信三(産経新聞出身)

美しい街の劇的な痕跡

 シーザーの時代から先般のノートルダム大聖堂の炎上まで長い歩みを追った。黄色いベスト運動に巻き込まれたりしながら街歩きを続ける一方、浅学を補うために関連書を読みあさった。そこでわかったことを二つあげれば、パリ市民の血の気の多さと、この美しい街にかかわった英雄らの華麗にしてはかない生涯だ。アントワネットやナポレオンらの生き様や人間模様が劇的に展開するパリ全史の現場に足を運び、その痕跡をいまに伝える250点の写真をそえた。


芙蓉書房出版 / 2530円 / ISBN 4829507713

■日韓の断層

峯岸 博(日本経済新聞社編集委員兼論説委員)

なぜ話が通じないのかをまず知る

 国家間の約束を重んじる日本の常識が韓国の文在寅政権に通じない。日韓対立は感情のもつれとともに経済や安全保障にまで飛び火する深刻な事態に陥ったが、そこには相手への誤解や偏見も見受けられる。これまで互いに隣国を知らなすぎたのではないか。韓国で何が起きているのか。何を求め、どこへ向かうのか。日本はどう付き合うべきか。「反日」の構造や韓国人の対日観などを6年半の駐在経験や取材に基づいて明らかにする。


日本経済新聞出版社 / 935円 / ISBN 4532264022
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