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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■調査報道の戦後史 1945―2025
高田 昌幸(北海道新聞社・高知新聞社出身)
▼調査報道の軌跡記す
「ジャーナリズム再興の鍵は調査報道にある」。そう言われて久しいが、調査報道の通史はこれまで存在せず、そもそもどんな調査報道が展開されてきたのかといった点は未整理のままだった。本書は「調査報道」という言葉が生まれていなかった敗戦間もない時代から現代まで、社会を動かした調査報道(キャンペーン報道を含む)を網羅する狙いで著した。「そのとき記者はどう動いていたか」が記述の中心であり、読み物としても十分楽しめると思う。
旬報社 / 2530円 / ISBN 4845121549
■経済で読み解く昭和史
岡田 晃(テレビ東京出身)
▼「昭和100年」に見る日本の底力
昭和という激動の時代。先人たちは戦争や度重なる経済危機を乗り越え、今日の日本経済を作り上げてきた。その原動力となったのは日本人の不屈の精神、日本企業の技術力とあくなき挑戦であり、これこそが「日本の底力」だ。筆者が日経に入社してから早50年余り、「昭和100年」の約半分だ。本書はその間の取材経験も交えつつ、昭和経済の変遷を独自の視点で丹念に追い、「昭和の教訓」を探った。本書が、令和の日本経済復活の一助になれば幸いである。
PHP研究所 / 1210円 / ISBN 4569860338
■過疎ビジネス
横山 勲(河北新報社編集部)
▼地方自治の危機に迫る
人口減少で活力を失った小さな自治体に地方創生の夢を語って近づき、行政機能のアウトソーシングを持ちかけて公金を吸い上げる。福島県国見町で2022年度に計画された地方創生事業の取材から浮かび上がったのは、言葉巧みなコンサルタントが暗躍する「過疎ビジネス」の実態だった。企業版ふるさと納税制度の抜け穴を突いた事業スキームを調査報道で暴き、「民主主義の学校」である地方自治の危機を追った2年間のドキュメント。
集英社 / 1100円 / ISBN 4087213730
■アメリカ大統領演説集
三浦 俊章(朝日新聞社出身)編訳
▼重要演説でたどる米建国250年
アメリカ政治外交史が専門の古矢旬・北大名誉教授との共訳です。初代ワシントンから第44代オバマまで17人の大統領の29本の演説で、建国以来の歩みをたどります。リンカンのゲティスバーグ、ウィルソンの14カ条、ケネディの就任演説などの有名な演説だけでなく、フランクリン・ルーズベルトの対日開戦演説、トルーマンの広島への原爆投下声明なども収録。多くの演説が全文訳で、アメリカを知るための必携資料です。
岩波書店 / 1430円 / ISBN 4003403614
■首都圏は米軍の「訓練場」
大場 弘行(毎日新聞社取材班)
▼5年に及んだ調査報道
取材にのめり込むきっかけは、2020年の夏、新宿のビル群を低空ですり抜ける米軍ヘリを目撃したことだった。彼らは日本の首都のど真ん中で何をしているのか。同僚とともに、カメラを手に高層ビルのフロアに張り込み、取材ヘリを飛ばして追跡した。浮かび上がったのは、首都圏の空に張り巡らされた米軍の訓練ルートだった。本書では、5年に及んだ調査報道の軌跡とともに、米軍特権を温存するカラクリ、日米交渉の内実を報告する。
藤原書店 / 2750円 / ISBN 486578473X
■北方領土を知るための63章
名越 健郎(時事通信社出身)共著
▼北方領土の将来を多角的に分析
ロシアの北方4島占領から今年で80年。日露関係はウクライナ戦争後の制裁合戦で最悪の状況にあり、北方領土問題はメディアでも報じられなくなった。2年前の内閣府の世論調査では、国民の36%が北方領土問題を「知らない」と答えており、いよいよ風化が進みそうだ。本書では、約20人で北方領土の歴史と現状、将来を多角的に分析し、一冊に凝縮してみた。次の機会に向けて官民で返還戦略を再構築すべきだろう。
明石書店 / 2640円 / ISBN 4750359947
■誰も教えてくれない 総理大臣の器!
乾 正人(産経新聞社上席論説委員)
▼令和の政治家ガイドブック
1月に上梓した『大予測2025年 高市早苗が日本を取り戻す!』がまぐれ当たりし、日本初の女性宰相が誕生した。簡単に書けば石破茂政権は、1年しか持たぬから次は高市か林芳正がなるだろう、という極めてシンプルな予想で、競馬よりよほど易しかった(小泉進次郎はまったく予想しておらず冷や汗をかいたが)。今回は、「令和の日本政治家ガイドブック」というべきもので、結構真面目に宰相候補たちを描いたつもり。出張のお供にどうぞ。
ビジネス社 / 1980円 / ISBN 4828427694
■新左翼と天皇 ―炎と爆弾の時代
井上 亮(日本経済新聞社出身)
▼90年前後の「忘れられた波」
新左翼運動は1960年の安保闘争、70年前後の全共闘、その後の成田闘争の大波があり、80年代末の冷戦終結とソ連崩壊で衰退していったという見方が通説だ。
しかし、忘れられた波が90年前後にあった。平成の天皇の即位儀式反対闘争だ。爆弾、飛翔弾によるゲリラ戦は過激さでは過去の闘争を上回っていた。それが人々の記憶に残らなかったということは、反権力闘争がサブカルチャーとしての意義を喪失していったことを物語っている。

筑摩書房 / 1012円 / ISBN 4480077057
■200字からの伝わる文章料理法 朝日新聞記者のうまい文章術
真田 正明(朝日新聞社出身)
▼あなたの「おまかせ」を
文章術も3冊目。ネタにこまって料理になぞらえてみたら、意外にうまくはまったような。買い出し、下ごしらえ、火入れ、味付け、盛り付け。話題は新鮮さが一番――ではあるけど、冷凍庫の奥で眠っている食材も、調理の仕方によって生きてきます。和食の「おまかせ」は、いまや「OMAKASE」として世界で通じるそう。「すきやばし次郎」のおまかせが、見事な起承転結になっているのを見つけたのは、ちょっと自慢。食べたことはないのですが。
さくら舎 / 1760円 / ISBN 486581471X
■三島由紀夫という迷宮 〈英雄〉を夢みた人
柴崎 信三(日本経済新聞社出身)
▼事件の輪郭と核心を解く
「楯の会」の若者を伴って三島由紀夫が乱入、割腹自決を遂げたあの市ヶ谷の陸上自衛隊総監部の現場に23歳の駆け出し記者がとび込み、その足で近くに住む評論家の江藤淳から談話をとった。それから半世紀を優に超す時間を隔てて、かつて愛読した三島の主だった作品を懐かしみつつ読み返した。
あたかも「証拠の多すぎるミステリー」のようなあの事件の輪郭と核心が、歳月という暗闇からゆっくりと立ち上がってきた。
草思社 / 2420円 / ISBN 4794227973
