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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■立ち上がる日本農業 事典 農と食の今が分かる 明日を拓く
竹本 昌史(日本経済新聞出身)
▼農業の今が分かる事例満載
衰退の坂道を転がり落ちてきた日本農業に今、注目すべき動きが起こっている。それは逆境をハネのけて甦り、新たな成長産業へ転じようと挑む農業変革の動きである。各地の生産現場に足を運び、農業の明日を切り拓こうと取り組む農業界の生の実態を紹介するのが本書の狙いだ。燎原の火のように広がるスマート農業の動き、急速に進化する植物工場、農業の新旗手として登場する農業ベンチャーの台頭――など、農業の今の姿が良く分かる。
国書刊行会 / 7920円 / ISBN 433607691X
■北京行動綱領から30年 達成された成果と残された課題
稲澤 裕子(読売新聞出身)
共著 昭和女子大学女性文化研究叢書第14集
▼メディア女性管理職の声
1995年第4回世界女性会議で採択された北京行動綱領は、女性の地位向上とエンパワーメントに重要な12の問題領域について行動計画を明記した。各領域を研究者で分担し、第8章「女性とメディア」を担当した。新聞・通信社で局長・役員に就いた女性16人にインタビュー。「意思決定への女性の参加とアクセスを高める」「固定観念にとらわれない女性の描写を促進する」という2つの目標にどう近づいたのか、なお残る課題とともに考察した。
※購入はSWU出版会で(https://swu-publisher.bookstores.jp/)
御茶の水書房 / 4180円 / ISBN
■成田の乱 戸村一作の13年戦争
牧 久(日本経済新聞出身)
▼まだ続く「戦後最大の反乱」
配慮なき意思決定によって泥沼の抗争と化した成田空港建設。社会部記者として空港建設が決定した昭和41年から開港した53年まで13年近くにわたって現地取材した。反対派の一部は半世紀を経た今なお闘争を続けている。プロテスタントのキリスト教徒、戸村一作を委員長に担ぎ、過激各派(革マルを除く)が結集して、農民と一体となって展開した反対運動は、日本政府に対する「戦後最大の反乱」だった。本書は私の取材体験をもとにした成田闘争のルポルタージュである。
日経BP 日本経済新聞出版 / 2640円 / ISBN 4296121812
■ルポ 人が減る社会で起こること─秋田「少子高齢課題県」はいま
工藤 哲(毎日新聞社秋田支局)
▼人口減少率最高県を4年半取材
東京一極集中が進む一方、全国各地で進む人口減少。その率が最も高い秋田に支局デスクで1年半、記者として3年間取材し、各地で見聞きしたことをまとめました。この間にも各社の記者数は減少傾向にあり、発信される記事の数も減ることで、より地方発のニュースが大都市に伝わりにくくなり、そもそも地方への関心や理解がなくなるのではないか、という懸念があります。そんな中で秋田にどんな可能性があるのかにも触れました。地方への理解をより深めることが、一極集中に伴うリスクを避けることにもなることが伝われば幸いです。
岩波書店 / 2420円 / ISBN 4000245589
■歌集『地吹雪と輪転機 A newspaperwoman』
森澤 真理(新潟日報社特別論説編集委員)
▼女性記者40年を詠う
かつて「裏日本」と呼ばれた新潟に根ざす地方紙に、数少ない女性記者として入社したのが1982年。当時の新聞業界は圧倒的な男社会でした。〈セクハラの語も均等法もなき時代われら招かれざるとは知らず〉。40年余の記者生活などを354首にまとめました。タイトルの地吹雪は厳しい雪国の風土から。〈打ちつけの吹雪の港あかあかと灯ともし島は新聞を待つ〉〈胴震い続けるバスよ眠るとき人はなぜ皆老いた顔する〉。第1歌集。
六花書林 / 2420円 / ISBN 4910181776
■世界を変えたスパイたち ソ連崩壊とプーチン報復の真相
春名 幹男(共同通信出身)
▼情報戦争の現代史を追う
トランプ大統領が就任以来、ロシア寄りに急カーブを切り、国際情勢を混乱させているのはなぜか。本書はその裏面を解剖しています。ソ連を崩壊させた欧米などのスパイ、その報復でトランプを大統領に当選させたプーチンら、さらにCIAが西側に取り込んだウクライナを奪還しようと侵攻したロシアのスパイに至るまで、情報戦争の現代史を追っています。新しい情報を多々明らかにし、プーチンとトランプの怪しい関係の真相にも迫っています。
朝日新聞出版 / 1067円 / ISBN 4022953020
■短編集 方円の水三相
秋山 哲(毎日新聞出身)
▼新人時代の失敗談など3編
筆名「檜節郎」としてのオンデマンド出版小説本の4作目。短編3編からなる。一つは私の新人記者時代の大失敗談にはじまる記者物である。二つ目は勤め先が倒産し、家を飛び出した男が主人公。50年目に戻ってきて見た物は?という話である。三つ目は老舗大店の大旦那の葬儀に現れた男が誰かという謎解きものである。素人作家でIT素人の私でも経費ゼロで出版しアマゾンで堂々販売できるという究極の出版自由化の見本である。
パブファンセルフ / 1980円 / ISBN 4802088361
■石原慎太郎と石原裕次郎 嵐を呼んだ兄弟の昭和青春史
大島 信三(元産経新聞編集委員)
▼二人の逆転人生に迫る
華やかな経歴とは裏腹に、石原兄弟の青春時代は綱渡りのようなところがあった。天国と地獄が紙一重のときが何度となくあって、一歩まちがえれば火宅の兄弟になっていた。性格は対照的であったが、二人の若き日の破天荒な生き様は、昭和復興期の表も裏も体現していた。兄とは8回に及ぶロングインタビューの機会があった。旋風を巻き起こした兄弟の落ちこぼれから飛躍への逆転人生は、彼らの小説や映画よりスリリングだ。
芙蓉書房出版 / 2090円 / ISBN 4829508949
■占領期日本 三つの闇 検閲・公職追放・疑獄
斉藤 勝久(読売新聞出身)
▼「対米従属」のルーツの時代
戦後80年を迎えながら、正確に理解されていない「占領期」。初めての異国支配の中で、GHQは郵便・新聞・放送の検閲を新憲法下で行った。各メディアはどう屈したか。また民主化の名のもとに、軍人だけでなく政治家、言論人ら21万人が追放された。女性の第1号は市川房枝、リベラリストの石橋湛山も軍国主義者とでっち上げられて追放。そんな中、GHQを巻き込んだ疑獄事件が起き、内閣は倒れた――。日米の「不都合な時代」を描く。
幻冬舎 / 1056円 / ISBN 434498756X
■反共と愛国 保守と共棲する民主社会主義
藤生 明(元朝日新聞編集委員)
▼民社 保守運動で存在感
右派・保守取材を専門にしています。そこは新宗教あり、寺社あり、修養団体あり、憂国の経済・文化人ありの世界ですが、見落とせない一群があります。それは故田久保忠衛日本会議会長や、新しい歴史教科書をつくる会の高池勝彦会長、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表ら民社党ゆかりの人々です。彼らが奉じるのは反共・愛国の民主社会主義。その淵源をさぐり、右派・保守運動とどう接続し、どこに向かうかを描きました。
中央公論新社 / 2420円 / ISBN 4120058905