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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■パリ2000年の歴史を歩く 花の都を彩った主役たちの人間模様

大島 信三(産経新聞出身)

美しい街の劇的な痕跡

 シーザーの時代から先般のノートルダム大聖堂の炎上まで長い歩みを追った。黄色いベスト運動に巻き込まれたりしながら街歩きを続ける一方、浅学を補うために関連書を読みあさった。そこでわかったことを二つあげれば、パリ市民の血の気の多さと、この美しい街にかかわった英雄らの華麗にしてはかない生涯だ。アントワネットやナポレオンらの生き様や人間模様が劇的に展開するパリ全史の現場に足を運び、その痕跡をいまに伝える250点の写真をそえた。


芙蓉書房出版 / 2530円 / ISBN 4829507713

■日韓の断層

峯岸 博(日本経済新聞社編集委員兼論説委員)

なぜ話が通じないのかをまず知る

 国家間の約束を重んじる日本の常識が韓国の文在寅政権に通じない。日韓対立は感情のもつれとともに経済や安全保障にまで飛び火する深刻な事態に陥ったが、そこには相手への誤解や偏見も見受けられる。これまで互いに隣国を知らなすぎたのではないか。韓国で何が起きているのか。何を求め、どこへ向かうのか。日本はどう付き合うべきか。「反日」の構造や韓国人の対日観などを6年半の駐在経験や取材に基づいて明らかにする。


日本経済新聞出版社 / 935円 / ISBN 4532264022

■伝説となった日本兵捕虜 ソ連四大劇場を建てた男たち

嶌 信彦(毎日新聞出身)

ウズベキスタン、日本兵捕虜の奇跡

 ノンフィクション『日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた』が新書化された。457人の日本人捕虜が旧ソ連の四大オペラハウスの一つとなる「ナボイ劇場」をロシア革命30年にあたる1947年に完成させた波乱万丈の建設秘話である。66年にタシケント市を襲った大地震でもこの劇場だけはビクともせず親日の象徴となっている。若き日本の抑留者たちの労苦と協力・和の精神が中央アジア全体に多くの親日国となったきっかけをぜひ知っていただけると幸いです。


角川新書 / 946円 / ISBN 4040823222

■世界を変えた勇気 自由と抵抗51の物語

伊藤 千尋(朝日新聞出身)

社会を変えた勇気ある人々を紹介 

 軍政に逮捕された獄中で、タイプライターを差し入れさせて反政府の原稿を書いた南米チリのジャーナリスト。韓国の軍政下で追放された新聞記者が立ち上げた新聞。一党独裁に屈せず東欧革命を成功に導いたチェコの歌姫や市街戦の現場で「ブシドー」と叫んだルーマニアの少年など。勇気を奮い起こして社会を変えた世界の人々の生々しい姿を現地から紹介する。読み進むにつれて世界も人間も捨てたものではないと実感するだろう。


あおぞら書房 / 1620円 / ISBN 4909040021

■アイヌ、日本人、その世界

小坂 洋右(北海道新聞社編集委員)

アイヌ民族の文化、歴史、訴えをこの1冊に 

 ヒグマなどの野生動物や自然物をカムイ(神々)として敬いながら狩猟や山菜採集、漁労、交易に生きてきたアイヌ民族。その精神文化を和人(日本人)の自然観と比較しつつ明らかにしていく。過酷な歴史や、現代の長老たちの復権に向けた訴えも盛り込み、日本列島に独自の文化を刻んできたアイヌ民族の全体像に迫る。来春の国立アイヌ民族博物館(北海道白老町)設置後の海外発信も視野に、ややコンパクトな英語版も合冊した。


藤田印刷エクセレントブックス / 2376円 / ISBN

■日本のパラリンピックを創った男 中村裕

鈴木 款(フジテレビジョン報道局解説委員)

オリパラ前に子や孫に伝えたい 

 「日本のパラリンピックの父」中村裕博士の生涯と、その遺志を受け継ぎ、障がい者の自立を支援する「太陽の家」(大分県別府市)をテーマに中高生に向けて描いたノンフィクション。

 障がい者への差別や偏見が強かった昭和30年代。大分県に住む一人の医師が、障がい者の社会復帰と自立のために立ち上がった。彼は1964東京パラリンピックの招致に成功し、日本初の本格的な障がい者施設「太陽の家」を設立する。2020東京オリパラ前にぜひ。


講談社 / 1404円 / ISBN 4065167973

■林彪事件と習近平 中国の権力闘争、その深層

古谷 浩一(朝日新聞社論説委員)

ナンバー2はなぜ失脚した? 

 10年ほど前、中国東北地方の瀋陽に駐在していた。満州事変勃発の地であり、かつて奉天と呼ばれた街。地元のお年寄りと酒を飲むたびに、国共内戦で東北民主連軍総司令だった林彪が、軍人としていかに優秀だったかとの話を聞かされた。党内序列ナンバー2にまでなりながら、毛沢東暗殺計画が発覚し、ソ連への亡命途中に専用機墜落で死亡したとされる、あの林彪である。振り返ってみれば、それが取材を始めるきっかけだった。


筑摩書房 / 1728円 / ISBN 4480016821

■石橋をたたいて渡るネット株投資術 シルバー世代の小遣い稼ぎ

三橋 規宏(日本経済新聞出身)

ゼロ金利の落とし穴から抜け出す知恵 

 初めてお金もうけの本を書いた。人生100年時代、老後を楽しく健やかに暮らすためには年金以外に約2000万円不足する報告書が話題になった。バブルが弾けた後、30年近く続く実質ゼロ金利の世界から抜け出し、リスクを抑え、自助努力で大切なお金を上手に運用するボケ防止を兼ねた一石二鳥のネット株取引の実践編だ。資産運用に悩むシルバー向けに書いたが、運用方法は老若男女、誰でも取り組める。


海象社 / 1577円 / ISBN 4907717555

■かみさまのおはなし

渡邉 みどり(日本テレビ出身)

美智子さまも読み聞かせた児童書を復刻 

 藤田ミツさんが古事記を子ども向けに描いた『かみさまのおはなし』。復刻提案者・渡邉みどりが疎開荷物に入れたほどお気に入りの戦前の原作。美智子さまの古希を記念した高島屋の企画展「皇后さまと子どもたち」でこれに再会し、復刻を決意。子育ての折、美智子さまがお子さま方に教える良い神話の本をお尋ねに。上皇陛下はご自身もお読みになった『かみさまのおはなし』をお薦めに。神話に登場するスサノオノミコトは勇ましい。体格も大きく、泣き声も勇壮な赤ちゃんの礼宮は「東宮のスサノオ」と呼ばれていた。


講談社 / 1944円 / ISBN 4065154057

■港から見るオーストラリア・海から見る日豪関係

麻生 雍一郎(読売新聞東京本社社友、初代読売新聞シドニー特派員)

港と海から見た豪州建国史

 読売新聞シドニー支局を開設してから40年余が経つが、豪州との縁は今も続く。キャプテンクックがシドニーに上陸し、英国領を宣言してから2世紀半、連邦国家として独立してから120年。この短い期間に豪州は近代国家としてめざましい発展を遂げた。労働力も資本も限られていたが、それを港の造成に集中投資、そこから後背地の都市を作り、開発と交易に乗り出した。これは港と海から見た豪州建国史と日豪交流史。豪連邦政府設立の豪日交流基金が今年度の出版助成図書に選定した。

 


新聞情報社 / 1620円 / ISBN
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