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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■アイヌ、日本人、その世界

小坂 洋右(北海道新聞社編集委員)

アイヌ民族の文化、歴史、訴えをこの1冊に 

 ヒグマなどの野生動物や自然物をカムイ(神々)として敬いながら狩猟や山菜採集、漁労、交易に生きてきたアイヌ民族。その精神文化を和人(日本人)の自然観と比較しつつ明らかにしていく。過酷な歴史や、現代の長老たちの復権に向けた訴えも盛り込み、日本列島に独自の文化を刻んできたアイヌ民族の全体像に迫る。来春の国立アイヌ民族博物館(北海道白老町)設置後の海外発信も視野に、ややコンパクトな英語版も合冊した。


藤田印刷エクセレントブックス / 2376円 / ISBN

■日本のパラリンピックを創った男 中村裕

鈴木 款(フジテレビジョン報道局解説委員)

オリパラ前に子や孫に伝えたい 

 「日本のパラリンピックの父」中村裕博士の生涯と、その遺志を受け継ぎ、障がい者の自立を支援する「太陽の家」(大分県別府市)をテーマに中高生に向けて描いたノンフィクション。

 障がい者への差別や偏見が強かった昭和30年代。大分県に住む一人の医師が、障がい者の社会復帰と自立のために立ち上がった。彼は1964東京パラリンピックの招致に成功し、日本初の本格的な障がい者施設「太陽の家」を設立する。2020東京オリパラ前にぜひ。


講談社 / 1404円 / ISBN 4065167973

■林彪事件と習近平 中国の権力闘争、その深層

古谷 浩一(朝日新聞社論説委員)

ナンバー2はなぜ失脚した? 

 10年ほど前、中国東北地方の瀋陽に駐在していた。満州事変勃発の地であり、かつて奉天と呼ばれた街。地元のお年寄りと酒を飲むたびに、国共内戦で東北民主連軍総司令だった林彪が、軍人としていかに優秀だったかとの話を聞かされた。党内序列ナンバー2にまでなりながら、毛沢東暗殺計画が発覚し、ソ連への亡命途中に専用機墜落で死亡したとされる、あの林彪である。振り返ってみれば、それが取材を始めるきっかけだった。


筑摩書房 / 1728円 / ISBN 4480016821

■石橋をたたいて渡るネット株投資術 シルバー世代の小遣い稼ぎ

三橋 規宏(日本経済新聞出身)

ゼロ金利の落とし穴から抜け出す知恵 

 初めてお金もうけの本を書いた。人生100年時代、老後を楽しく健やかに暮らすためには年金以外に約2000万円不足する報告書が話題になった。バブルが弾けた後、30年近く続く実質ゼロ金利の世界から抜け出し、リスクを抑え、自助努力で大切なお金を上手に運用するボケ防止を兼ねた一石二鳥のネット株取引の実践編だ。資産運用に悩むシルバー向けに書いたが、運用方法は老若男女、誰でも取り組める。


海象社 / 1577円 / ISBN 4907717555

■かみさまのおはなし

渡邉 みどり(日本テレビ出身)

美智子さまも読み聞かせた児童書を復刻 

 藤田ミツさんが古事記を子ども向けに描いた『かみさまのおはなし』。復刻提案者・渡邉みどりが疎開荷物に入れたほどお気に入りの戦前の原作。美智子さまの古希を記念した高島屋の企画展「皇后さまと子どもたち」でこれに再会し、復刻を決意。子育ての折、美智子さまがお子さま方に教える良い神話の本をお尋ねに。上皇陛下はご自身もお読みになった『かみさまのおはなし』をお薦めに。神話に登場するスサノオノミコトは勇ましい。体格も大きく、泣き声も勇壮な赤ちゃんの礼宮は「東宮のスサノオ」と呼ばれていた。


講談社 / 1944円 / ISBN 4065154057

■港から見るオーストラリア・海から見る日豪関係

麻生 雍一郎(読売新聞東京本社社友、初代読売新聞シドニー特派員)

港と海から見た豪州建国史

 読売新聞シドニー支局を開設してから40年余が経つが、豪州との縁は今も続く。キャプテンクックがシドニーに上陸し、英国領を宣言してから2世紀半、連邦国家として独立してから120年。この短い期間に豪州は近代国家としてめざましい発展を遂げた。労働力も資本も限られていたが、それを港の造成に集中投資、そこから後背地の都市を作り、開発と交易に乗り出した。これは港と海から見た豪州建国史と日豪交流史。豪連邦政府設立の豪日交流基金が今年度の出版助成図書に選定した。

 


新聞情報社 / 1620円 / ISBN

■ドキュメント 誘導工作 情報操作の巧妙な罠

飯塚 恵子(読売新聞欧州駐在編集委員)

情報の「兵器化」による選挙介入

 2016年の米大統領選と英国のEU離脱国民投票は、ロシアによるソーシャルメディアを使った情報操作と選挙介入の主舞台となった。西側世界の反撃は、大手IT企業の消極姿勢が目立つ米国より、欧州の方が一歩進む。その欧州各地の当局者らに直接取材を重ね、欧州の対策の現状と課題、日本にも「誘導工作」は起きるのか、を考察した。彼らは来年の東京五輪・パラリンピックを控え、日本はもっと危機に敏感になるべきだと説く。


中公新書ラクレ / 886円 / ISBN 4121506529

■希望を振る指揮者 ゲルギエフと波乱のロシア

小林 和男(NHK出身)

国崩壊の混乱で見たロシアの底力

 世界の秩序がガラリと変わる現場に立ち会ったのは記者冥利に尽きるが、現実に見たのはおぞましい混乱だった。経済の混乱だけでなく信じていたものを失った国民の狼狽ぶりは想像を超える。その中で出会った男が主人公の指揮者ゲルギエフ。奇妙な初対面だったが、以来四半世紀の付き合いで彼の言葉が徐々に実現するのを見るのは感動的だった。具体的なエピソードと彼の言葉で、ロシア社会に潜む力をお伝えする。


かまくら春秋社 / 1728円 / ISBN 477400782X

■オウム真理教 偽りの救済

瀬口 晴義(中日新聞社東京本社編集局次長)

オウム事件を捉え直す

 新聞記者のライフワークの一つとして、オウム真理教事件を長年、取材してきた。教祖の著作を偶然手に取っていたら私もオウムに入り、サリンをまいていたかもしれない、という問題意識があったからだ。死刑囚4人をはじめ、服役中の無期懲役囚らと400通以上の手紙をやりとりしてきた。昨年7月、麻原彰晃元代表をはじめ元幹部13人の死刑が執行されたのを機に、自分なりの視点で事件を捉え直してみようと考えたのが本書である。


集英社クリエイティブ / 1728円 / ISBN 4420310839

■国家を食べる

松本 仁一(朝日新聞出身)

食べ物から考える国家の在り方

 イラク戦争ただ中のバグダッドで食べた鯉のあぶり焼き。チェルノブイリ汚染地区でかじった被曝リンゴ。無政府状態のソマリアのホテルで出されたパパイヤ。アフガニスタンの田舎の蛾入りシチュー。亡命したカイロ大准教授の家でご馳走になったウサギのモロヘイヤスープ…。あちこちの取材現場で食べたものの背後には、不安定に揺らぐ国家の姿があった。国家と文明の在り方を、その土地その土地の食べ物を通して考えていく。


新潮新書 / 842円 / ISBN 4106108232
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