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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■アメリカの政治任用制度―国際公共システムとしての再評価

小池 洋次(日本経済新聞出身)

▼日本の改革論議にも一石投じたい

 アメリカの政策形成の核心というべき政治任用制度について、四半世紀にわたり調査・研究した結果です。専門書の体裁を取っていますが、多くの人々に読んでもらえるように書きました。政策を作るために国民各層の総力を結集できるのがアメリカのシステムです。我々はそれをもっと深く理解すべきではないでしょうか。国の統治のあり方を議論する際に、ぜひ、参考にしていただきたいと思っています。

 

 

 

 

 


東洋経済新報社 / 6050円 / ISBN 4492212493

■「ナパーム弾の少女」五〇年の物語

藤 えりか(朝日新聞社デジタル機動報道部記者)

▼少女が送った苦難と激動の人生

 ベトナム戦争末期の1972年、ナパーム弾を浴びた少女の写真がベトナム人のAP通信記者の手で撮影され、戦争の残酷な現実を世界に伝えて反戦のうねりを巻き起こしました。一方、被写体の女性がその後、いかに苦難と激動の人生を送ったかは意外と知られていません。本人や撮影者、関係者に取材を重ね、50年の節目にまとめました。カナダへの決死の亡命譚はまるで映画のよう。ロシアのウクライナ侵略などで戦争被害者や避難民が増える今こそ、広く伝えたいです。


講談社 / 1980円 / ISBN 4065288134

■ほろ酔いばなし 酒の「徒然草」

横田 弘幸(読売新聞社出身)

▼兼好から学ぶ酒の道 

 新型コロナ蔓延の日々で改めて知ったのが、友と心通い合わせて飲む酒の大切さだ。大騒ぎの酒も捨てがたいが、友との静かな酒は人生の糧となる。それを「一期一献」と受け止めるところから、酒道「つれづれ流」が始まる。本書では、『徒然草』につづられた兼好の思いをくみ取り、酔い乱れることをよしとしない酒の道を明らかにした。その一方で、皇太子の酒に大はしゃぎする兼好の知られざる社交の酒の楽しみ方も紹介している。


敬文舎 / 1760円 / ISBN 4906822487

■沖縄「格差・差別」を追う ある新聞記者がみた沖縄50年の現実

羽原 清雅(朝日新聞出身)

▼沖縄の歴史の変遷にみる「受難」 

 薩摩侵入の「琉球王国」は明、清国への朝貢を許され「日中(支)両属」だった。だが、維新後の「琉球処分」は「国」ではなく、1県の扱いに。誇りに傷。中国、朝鮮と同様の蔑視、差別。島という地勢的な貧困。そして、諸国抗争の環境から、軍事政策上の格好の「砦」に。他国の侵略を認める吉田松陰。軍事体制定着の山県有朋。戦後の憲法変革を経ても、その思考は持続、今日に至る。そんな基調で、沖縄戦の実態、戦火での新聞記者の死、手前勝手な知識人の姿など16編を書いた。


書肆侃侃房 / 1760円 / ISBN 4863855206

■沙飛〈中国のキャパ〉と呼ばれた戦場写真の先駆者

加藤 千洋(朝日新聞出身)

▼数奇な戦場カメラマンの足跡 

 沙飛は日中戦争をカメラで戦い、数多くの貴重な記録写真を残した八路軍初の従軍カメラマンだ。だが心身のストレスから入院した病院で主治医を射殺し、処刑されてしまう。主治医は新中国建設に協力するために残留した日本人医師だった。この悲劇は両国の関係者に深い傷を残す。改革開放後、刑事責任を負えない事件だったと沙飛は名誉回復され、「中国のキャパ」とも評されるなど再評価が進む。国交正常化50周年の今、数奇な戦場カメラマンの足跡は私たちに何を語るか。


平凡社 / 3080円 / ISBN 4582231322

■韓国語楽習法 私のハングル修行40年

黒田 勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員)

▼韓国語は実に面白い 

 日本で韓国語ブームだという。在韓記者として日ごろは反日・嫌韓がらみの記事が多いが、日本からの意外(?)な便りに驚いている。背景はKポップや韓国ドラマ人気とか。大学でも韓国語学科の志望者が急増と聞く。そこで筆者にもお鉢が回ってきた。韓国語入門書は1988年のソウル五輪以来、30数年ぶりだ。あらためて「韓国語は面白い」を書いた。老後の手習いとしてもぜひお勧めしたい。


角川新書 / 990円 / ISBN 4040824318

■韓国民主政治の自壊

鈴置 高史(日本経済新聞出身)

▼ウクライナに冷たい韓国 

 1987年の民主化を機に韓国では拷問も新聞の検閲もなくなりました。しかし35年たった今、根付きかけた民主政治が崩れ始めています。左右対立が激化したため、政権をとった党派が裁判所や検察を「私物化」するようになったのです。法治なくして民主主義は成立しません。ロシアに侵略されたウクライナに対し、韓国が異様に冷たいのも気になるところです。87年の韓国を取材した記者として「そもそもあれは民主化だったのか」と首をかしげながら、この本を書きました。


新潮新書 / 946円 / ISBN 4106109530

■沖縄返還と密使・密約外交 宰相佐藤栄作、最後の一年

馬場 錬成(読売新聞出身)

▼佐藤外交 私物化の全容に迫る 

 終活整理で出てきた50年前の沖縄返還と西山記者逮捕事件などの大量の資料を前に、捨てるべきか生かすべきか考え、ついに生かすことに踏み切った。宰相佐藤栄作の密使・密約外交や西山事件は、これまでも専門家らによって様々に論じられてきたが、各論にとどまっていた(私見)。そこで錯綜している全体像が分かるように書くことで「佐藤外交の私物化」を明かそうと試み、50年前の警視庁クラブ時代の体験なども織り込んで書いた。

 


日本評論社 / 3080円 / ISBN 4535587701

■非戦の誓い 「憲法9条の碑」を歩く

伊藤 千尋(朝日新聞出身)

▼9条の意義とは

 アフリカ沖にあるスペイン領カナリア諸島で日本国憲法第9条の記念碑を見たのは2006年でした。3年後には沖縄にも9条の記念碑があることを知りました。以来、全国23基の9条の碑を訪ね、碑を建てた理由を建立者に聞いた記録です。

 9条の記念碑は過去でなく未来を向いています。改憲の動きに対して9条の意義を改めて訴え、平和な日本を建設しようとするのです。最後にはロシアのウクライナ侵略に絡み「戦争を防ぐ力を何に求めるべきか」を書きました。武力で戦争は防げないことを論じています。


あけび書房 / 1980円 / ISBN 4871542114

■わが子に今日からできる! 世界標準の英語の学び方

鈴木 款(フジテレビ解説委員)白川寧々氏との共著

▼中国の英語教育を分析

 日本では2020年度から小学校で英語教育を必修化しましたが、中国では20年以上前にスタートしており、いま日本と中国の若者の英語力や意識の差は歴然となっています。本書では中国の初等英語教育を分析して「日本人の英語はなぜ世界で通用しないのか?」を明らかにし、「わが子が英語を身につけて、世界を自由に生きる力をつけるためにはどうすればいいのか」を提言しています。子育て世代から教育現場の方々まで、ぜひ読んでいただきたい本です。


学陽書房 / 1650円 / ISBN 4313654437
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