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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■コスタリカ 「純粋な人生」と言いあう平和・環境・人権の先進国

伊藤 千尋(朝日新聞出身)

▼平和輸出国に見る目指す国

 日本に次いで世界で二番目に平和憲法を制定し、本当に軍隊を全廃したコスタリカ。周囲の国々の戦争を終わらせて大統領がノーベル平和賞を受賞し、国連核兵器禁止条約を提案した「平和の輸出国」です。

 幼稚園から平和を、小学生から民主主義を教育し、小学生が憲法違反に訴える国。義務教育は幼稚園から高校までの13年、エコツアーの発祥地で自然エネルギーほぼ100%を達成し、難民を100万人規模で受け入れた人権の国です。貧しい開発途上国が幸福度世界一に至る過程に、混迷日本へのヒントを見ます。


高文研 / 1980円 / ISBN 4874988628

■アメリカはなぜ安倍晋三を賞賛したのか

古森 義久(産経新聞社ワシントン駐在客員特派員)

▼米国での安倍氏評価の変遷

 安倍晋三元首相が日本で暗殺された直後、アメリカの最大海軍基地でも、首都ワシントンの公共施設でも一斉に弔意を表す半旗が掲げられた。アメリカはなぜ当の日本よりも熱い超党派の追悼を表したのか。本書は安倍氏との40年もの交流があり、ワシントンと東京で報道にあたった著者がアメリカでの安倍氏への評価の変遷を追い、究極的には一致した賞賛を得た経緯を詳細に追った希少な「安倍晋三論」である。


産経新聞出版 / 1650円 / ISBN 4819114301

■アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

原 真人(朝日新聞社編集委員)

▼論争的インタビューで徹底検証 

 財政悪化をものともせず国の借金を膨らませ、日本銀行の紙幣発行を「打ち出の小槌」のごとく扱う。先進国でタブーとみなされていたこの危険な経済政策はなぜ10年も続けられることになったのか。「アベノミクス」の好ましからぬ名付け親とみなされ、黒田日銀から最も嫌われた著者が、金融、財政、行政、歴史、思想などに精通した日本の知性13人へのインタビューを通し、アベノミクスとは何だったのかを徹底検証した。

 


朝日新聞出版 / 1045円 / ISBN 4022952210

■日韓の決断

峯岸 博(日本経済新聞社編集委員兼論説委員)

▼韓国社会の地殻変動解き明かす 

 「韓国は本当に信じられるのか」「政権交代すればまたちゃぶ台返しをされる」。そんな疑問や疑念に答えようとしたのが本書である。尹錫悦氏は「自民党をぶっ壊す」と叫んだ小泉純一郎氏の手法と、価値観外交を進めた安倍晋三氏の理念を併せ持ったような人物だ。「変人」大統領が対日外交でみせた決断と、その背後で起こっている韓国社会の地殻変動を解き明かす。先入観にとらわれていると、日本は取り残されてしまうだろう。

 


日経BP 日本経済新聞出版 / 1100円 / ISBN 4296117459

■核の復権 核共有、核拡散、原発ルネサンス

会川 晴之(毎日新聞社専門編集委員)

▼核に揺れる世界を読み解く 

 「核の復権」と呼べる現象が世界で相次いでいる。

 ロシアのプーチン大統領は、核兵器を「脅し道具」に使い、中国は、核ミサイルを収容するサイロを増設するなど核軍拡に走る。台湾有事に備えようと、日本でも核共有を探る動きが出ている。

 福島第一原発事故で一時は失速した原子力発電も、地球温暖化対策の「切り札」として脚光を浴び始めた。

 変化の行き着く先はどこか。課題を含め、その動きを追った。


KADOKAWA / 1056円 / ISBN 404082458X

■宏池会政権の軌跡

芹川 洋一(日本経済新聞社論説フェロー)

▼5人の首相 その成功と失敗 

 池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一、そして岸田文雄と5人の首相を生んだ自民党でいちばん古い派閥である宏池会。ハト派、リベラル、護憲派とみられているが、政権を担当したときはどうだったか。岸田はリアリズムの追求が宏池会の本質という。むしろ政治から経済へ、高度成長から低成長の財政運営へ、一国平和主義から国際貢献へと政策のギアチェンジをしてきたというのが記者の見立てだ。その成功と失敗の政権物語である。


日経BP 日本経済新聞出版 / 990円 / ISBN 429611865X

■令和阿房列車で行こう

乾 正人 (産経新聞社特別記者、上席論説委員、コラムニスト)

▼ただただ汽車に乗って旅

 前回、この欄で「自分の本を宣伝するのは、本当に恥ずかしいが、これまで出した4冊のうちで一番面白い」と書かせていただいたが、実は5冊目のこの本が一番面白いらしい。

 内田百閒にあこがれる還暦男が、サンケイ君をお供にただただ汽車に乗って旅をする、というそれだけのお話。でも知人や親戚は「今度の本は(前のとは違って)、面白い」と言う。本人は、政治記者が本業だと思っていたのだが、そろそろ商売替えを考えてみるか。


飛鳥新社 / 1320円 / ISBN 4864109702

■ロシアより愛をこめて あれから30年の絶望と希望

金平 茂紀 (TBSテレビ「報道特集」特任キャスター)

▼ソ連消滅当時のモスクワ日誌と、今

 30年ほど前に出版したモスクワ特派員日誌を、文庫本化したのには理由がある。現下のウクライナ侵略戦争だ。ふと30年前にウクライナの小さな農村に旅をしたことを思い出し読み返してみた。そして確信した。この戦争のまっただ中、憎しみと独善的な正義とシニカルな傍観が溢れている今だからこそ、ソ連消滅前後のロシアの人々の、理不尽で、おかしく、本音丸出しの生き方を伝え残すことは意味があると。


集英社 / 1056円 / ISBN 4087445674

■プーチンの敗戦 戦略なき戦術家の落日

池田 元博(日本経済新聞社編集委員)

▼プーチン氏 なぜを解き明かす

 ウクライナとの完全決裂、日米欧との関係悪化、国際的な孤立、経済の衰退、有能な人材流出……。戦争がどう決着しても、ウクライナに軍事侵攻したロシアは、失うものが圧倒的に多いはずです。ではなぜ、プーチン大統領は侵攻を決断したのでしょうか。バイデン米大統領は「根っからの悪党」と非難しますが、プーチン氏はもとから悪党だったわけではありません。同氏のこれまでを振り返り、なぜを解き明かそうとしたのが本書です。


日経BP 日本経済新聞出版 / 2640円 / ISBN 4296117572

■日本財団は、いったい何をしているのか 第八巻・日系人と日本

鳥海 美朗(産経新聞出身)

▼日系人と強固なスクラムを 

 今回で第八巻を数える日本財団のシリーズ本は、世界中に計約400万人が居住すると推定される日系人を対象にした支援プロジェクトをテーマにしている。本書に一貫しているのは、日本はもっと日系人と結束すべきだという論説である。いち早く読み切った先輩の元記者は感想文を送ってくれた。「日系移民に対する最大の支援とは、日本国自身が世界から尊敬されるような立派な国になることだ」。その通りだと思う。

 


木楽舎 / 1980円 / ISBN 4863241712
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