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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■8のテーマで読む水俣病

高峰 武(熊本日日新聞社論説顧問)

▼過去と現在の視点で見直す 巨大なミラーボールのようでもある水俣病事件。過去と現在という2つの視点を交差させながら見直したのが(Ⅰ)の「8のテーマ」である。(Ⅱ)ではスイス・ジュネーブであった水俣条約の第1回締約国会議に参加した胎児性患者の坂本しのぶさんの同行取材や、2018年2月に亡くなった石牟礼道子さんの「眼差し」など、(Ⅲ)は1956年の水俣病公式確認時の水俣保健所長・伊藤蓮雄氏が亡くなる直前に当時の状況を孫娘に語ったテープを再生、文章化した。「負の遺産」をどうしたら「正の遺産」にできるか。見えないものを見る試みでもある。


弦書房 / 2160円 / ISBN 4863291701

■日本経済入門

藤井 彰夫(日本経済新聞社論説委員兼編集委員)

▼経済ニュースの参考書に バブルの絶頂と崩壊、その後始末の不良債権処理がやっと終わったと思ったら、リーマン・ショックと東日本大震災という二つの新たな危機にさらされた日本経済。

 平成時代がもうすぐ終わり、バブルどころかその崩壊後の騒ぎも歴史としてしか知らない世代が社会人になり始めました。本書では、平成の30年を振り返るとともに、ポスト平成の日本経済が抱える課題を、分かかりやすく解説することを試みました。とっつきにくい新聞の経済ニュースを読む際のガイドブックになれば幸いです。


日経文庫 / 929円 / ISBN 4532113857

■9条を活かす日本 15%が社会を変える

伊藤 千尋(朝日新聞社出身)

▼世界に倣って憲法を使おう コスタリカは平和憲法を活用して「平和を輸出」し、国内では違憲訴訟を通じて人権重視の市民社会を築いた。他の国でも国民は憲法を活かして権威に抵抗する。一方、日本では国民と憲法の距離が遠い。国民が憲法を使うという発想が乏しく、与党は立憲主義すら反故にして改憲に走る。憲法を活かす社会づくりに向けて、東欧革命や9・11の現場体験から、「どうすれば日本を変えられるのか」を語る。

 


新日本出版社 / 1728円 / ISBN 4406062548

■村山龍平 新聞紙は以て江湖の輿論を載するものなり(ミネルヴァ日本評伝選)

早房 長治(朝日新聞社出身)

▼「朝日」を創ったマスコミ界の巨人 日本に今日のような近代的な新聞を誕生させたのは、朝日新聞の創立者、村山龍平である。明治中期、大阪でのことである。龍平の出自は紀州藩の支藩、田丸藩の上級武家の跡取り息子であり、貴族主義者といってもいいほどの保守主義者であった。しかし、右翼から左翼まで驚くほど幅の広い人材を集め、朝日新聞を「東洋のロンドンタイムス」と呼ばれるような、反権力で、国民に愛されるリベラルな新聞に育て上げた。

 


ミネルヴァ書房 / 2700円 / ISBN 4623083292

■母の家がごみ屋敷 高齢者セルフネグレクト問題

工藤 哲(毎日新聞社元特別報道グループ)

▼埋もれた深刻な現実 近親者の死による生活意欲の衰えや老化による体力低下、認知症などで身の回りのことができなくなるセルフネグレクト(自己放任)に陥る高齢者の実情を取材した。セルフネグレクトは当事者が相当数存在しているとみられるが、国や行政の実態把握は不十分だ。捨てることが難しくなり、自宅にものやごみが積み上げられることも少なくない。こうした現場や背景を探った。予想以上の数のメールが寄せられ、埋もれた現実の深刻さを感じずにはいられなかった。

 


毎日新聞出版 / 1512円 / ISBN 4620324671

■いま何が問われているか 水俣病の歴史と現在

高峰 武(熊本日日新聞社論説顧問)

▼水俣病の「今」に向き合う 公式確認から今年5月1日、62年を迎えた水俣病事件だが、今も未解明なことが多い。なぜ未解明なのか。ここに事件の本質がある。「負の遺産」を私たちが「未来に生かす」ためには、事件史と正面から向き合うことが必要だ。本書は高峰を含む11人の著者がそれぞれの立場から、水俣病事件という巨大なミラーボールを解説する。発効したばかりの水俣条約の問題点をはじめ、「福島と水俣の共通性」(第6章)では、曖昧にされる被害補償の責任を指摘している。

 


くんぷる / 1944円 / ISBN 4875511744

■習近平帝国の暗号 2035

中澤 克二(日本経済新聞社編集委員兼論説委員)

▼毛沢東越え狙う習近平新時代の裏舞台 軍首脳の自殺、後継者は早々に失脚……。共産党大会の激しい前哨戦から、終身の国家主席まで可能にした「習一強」に至る舞台裏を描く中国政治ノンフィクション。習近平新時代を読み解くカギは自身が口にした「2035」という謎めいた数字に隠されている。超長期の工程表ににじむのは、米国を経済的に追い抜くまで最高指導者にとどまるという野望である。核実験を繰り返す金正恩との確執の裏側にも迫っている。

 

 


日本経済新聞出版社 / 1944円 / ISBN 4532357683

■津和野人 岸田蒔夫―その転変の生涯

羽原 清雅(朝日新聞社出身)

▼時代に翻弄の姿を追う 以前、小生の母方の出た「『津和野』を生きる」を書き、興味が湧いたひとり。明治7年~昭和31年の生涯は、時流に乗ったか乗せられたか。島根師範学校卒業後、郷里で教師、校長。中国語を生かして日本語習得本を書き、軍人養成の振武学校の教師に。大正期は同文館で編集や著作を、昭和に入り松江の山陰新聞(現山陰中央新報)主筆、さらに津和野町長に。事変後の満洲国にわたり、モンゴル人向けの教科書を作る。帰国間もなく終戦。彼を追うこと10年を楽しんだ。

 


オルタ出版室 / 1620円 / ISBN 4787491164

■日本の発言力と対外発信 「静かなる有事」を超えて

原野 城治(時事通信社出身)

▼脆弱な国際広報体制 英語中心の日本の対外発信は、大国・米国の地盤沈下で見直しを迫られている。だが、日本政府には国連公用語6カ国語による「多言語発信」基盤さえ常設されていない。翻訳大国と言われた受信能力も急速に低下している。いつまで脆弱な受発信体制を放置し続けるか。自国のビジョンを明確に伝える「発言力」を再活性化させるために、危機感の希薄な「静かなる有事」の時代における対外発信の現状にメスを入れた。


ホルス出版 / 1512円 / ISBN 4905516099

■インドの代理母たち

ギーター・アラヴァムダン著

鳥居 千代香 訳(特別賛助会員)

▼代理母からインドや世界を知る 不妊に悩む夫婦や同性愛者の依頼で受精卵を代理母の子宮に移植し妊娠、出産させる代理母出産。卵子売買が盛んなインドだが、代理母の卵子使用は絶対にないという。「生殖ツーリズム」の目的地のトップ、インドに世界中から商業的代理母を求めて人々が殺到。合法化から数年で大金を稼ぎ出すビジネスに成長した。インドの代理母に日本人も深く関係している。同書では、アメリカの事例なども含め代理母出産の実情をリポートしている。


柘植書房新社 / 2484円 / ISBN 4806807087
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