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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■「時代」を切り拓いた女性たち 国境を越えた14人の闘い
原野 城治(時事通信出身)
▼「女性の時代」へ壁を打ち破る
国内政治の不信拡大で、政界にもようやく「女性の時代」の到来が予感される。本著はそんな趨勢の中、明治から平成まで、日本と世界をボーダーレスに生きた女性の列伝を収める。津田梅子から川上貞奴、市川房枝、加藤シヅエ、緒方貞子まで、「逆境の時代」を生き抜けた女性たち14人。留学、海外公演、国連機関での活躍など男性支配が当然だった時代、彼女たちの生涯は戦いの連続だった。日本を変えた彼女らに、今こそ学ぶ。
花伝社 / 1980円 / ISBN 4763421212
■ジャーナリストの条件 時代を超える10の原則
ビル・コバッチ、トム・ローゼンスティール著
澤 康臣(共同通信出身)訳
▼「報道は何のため」に答える
米ジャーナリズムの定番書である。報道の目的の定型句は「権力監視」「弱者の声を伝える」「社会の変化を知らせる」。でもそれ自体は何のため、誰のためか? この本が、核心となる考えを示す。市民が自由でいられ、自治ができるための情報提供―市民自ら動く民主主義こそジャーナリズムの存在理由であると。すなわち、ジャーナリズムを領導者のようにみて何かを「してあげる・してくれる」論に陥らないための原則書でもある。
新潮社 / 2750円 / ISBN 4105074113
■名古屋城・天守木造復元の落とし穴
毛利 和雄(NHK出身)
▼復元に伴う難問を解説
事業が落とし穴にはまったのは何故か、取材を目的に名古屋に引っ越して2年半。やっと本書を上梓できた。
世界有数の巨大木造建物の復元だが、大地震や火災などに対する安全性は確保できるのか。誰もが入れるバリアフリーは実現できるのか。そもそも復元天守は〝本物〟なのか、文化財なのか。熊本城、首里城、江戸城など全国各地の城の復元、修復事情も探り名古屋城天守木造復元の問題点を浮き上がらせた。
復元に伴う難問を解説した初めての書とひそかに自負している。
新泉社 / 2750円 / ISBN 47877230655691
■駅メロものがたり 人とメロディの中心に鉄道があった
藤澤 志穂子(産経新聞出身)
▼駅のメロディと街おこし
全国18駅のメロディと街おこしのエピソードを紹介。列車の発着時に流れる「駅メロ」は日本独自の鉄道文化で、市民が発案、自治体や鉄道会社を動かし、アーティストが寄り添っていく経緯は、JR仙台駅「青葉城恋唄」(仙台市)など有名な観光地のみならず、JR水沢江刺駅「君は天然色」(岩手県奥州市)、JR杵築駅「おかえりの唄」(大分県杵築市)など、何の変哲もない街でこそ際立つ。地域活性化のヒントともなる新書。
交通新聞社 / 990円 / ISBN 4330021242
■好時好日 樸菴漢詩集
前田 隆弘(NHK出身)
▼〝風雅の遊び〟つづった一書
旅や閑居で折々、心に浮ぶことなどを、五言、七言の詩句にする〝風雅の遊び〟に、漢文や中国語の素養も全く無いのに取り組んだ。漢字と戯れながら、規則に沿って並べるだけで、平凡な題材も格調高く表現できたと思え、名句を生み出す夢さえも抱かせる。典故や雅語もかえって新鮮。石川忠久先生指導の下、20年余り詠みためた愚作のうち82首に、発想の背景などの軽いエッセイを添えて、誰にも分かってもらえる漢詩集とした。
文藝春秋 / 2970円 / ISBN 4160090613
■小さな書斎から
砂原 和雄(産経新聞出身)
▼人生の出会いと別れ
ふるさと奥飛騨の高校を出て上京。佐藤春夫と出会ったのを機に小説家をめざし、新聞記者生活を経て作家生活へ。小説を書いている合間に、ふと「1カ月ほどしたらまたおいで」と告げた春夫との若いころを思い出したり、ときには散歩中に目についた美しく咲いたばかりの草花にみとれたり、木陰を揺らす小鳥の声に心動かされるなど、心に残る出会いと別れをありのままつづったものです。物書き人生を支えてくれた妻は天国へ召される間際、「元気なうちは一人で頑張ってね」と言いました。本書は妻に捧げるささやかな紙碑です。
静人舎 / 2750円 / ISBN 4909299254
■スマホ社会と紙の本
高橋 文夫(日本経済新聞出身)
▼スマホ時代の本の役割とは
活字メディアが頂上を登り詰めようとする一方、代わりに新興のデジタルメディアがてっぺんを目指し、急坂を上がってくる。そのような状況下でデジタルメディアにあらがう活字メディア、つまり本は読み手にどんな影響を及ぼしているのか。デジタル時代の本の役割とは何か―それらを、現場の目撃者でもある読者からの様々の「証言」として、デジタルメディアに制圧される前に書き留めておきたい、とつづられた新しい時代の読書論。
論創社 / 2420円 / ISBN 4846023680
■金吾の黒
秋山 哲(毎日新聞出身)
▼女性の自殺、二人の男性の苦悩
筆名「檜節郎」としての私の3冊目の小説。これまでと同様にオンデマンド方式で出版し、アマゾンと楽天ブックスで販売している。戦後間もなくの京都が舞台。中国帰りの女性が茶室で自殺する。深い関係にあった茶道家元の後継者と、女性の幼い養子の二人が女性の死を理解しようと苦しむ。33年たって二人が暗闇の茶室で対峙し、苦しみの結論を導き出そうと対話する。小早川秀秋が残したという茶碗が影の主役となる。
パブファンセルフ / 2200円 / ISBN 4802086016
■宇宙の地政学
倉澤 治雄(日本テレビ出身)
▼宇宙開発最前線、日本は勝ち残れるか?
科学技術の世界では人類史上、例を見ないパラダイムシフトが起きています。とくに宇宙開発分野では「米ソから米中へ」「国威発揚からビジネスへ」「国策から民間へ」「平和利用から軍民融合へ」と大きな地政学的変化に見舞われています。21世紀初となる有人月探査レースを中心に、世界の宇宙開発の現状をフラットな視点で紹介します。また日本が宇宙イノベーションの時代を勝ち抜き、「科学技術立国」として復活するための方策を読者とともに考えます。
筑摩書房 / 1012円 / ISBN 4480076190
■日本プロ野球の歴史 激動の時代を乗り越えて
菅谷 齊(共同通信出身)
▼激動を生き抜いた真実
ベーブ・ルース来日を機に発足したプロ野球は大谷翔平の出現によって「大リーグに追いつき追い越せ」との宿題を果たした。その間、およそ100年。名勝負、記録の裏面で事件にも遭遇しながらしぶとくしのいできた。1960年代半ばからの取材と古今の球界関係者、愛好家などの話を後世に伝えるべくまとめた。エピソードは100を数え図書館の蔵書となる歴史書でもある。
2023年12月出版、B5版、400超ページ、写真200余枚。2023年度ミズノスポーツライター賞優秀賞。
大修館書店 / 14300円 / ISBN 4469269727
