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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■紅茶が動かした世界の話
千野 境子
産経新聞特別記者
近代化の隠し味 古くは英蘭戦争から現代のティーパーティー(茶会)運動まで。日々、何気なく飲んでいる紅茶にこれほど逸話や物語があったとは目からウロコでした。
日本でも明治の殖産興業の一翼を担い、いま再び国産紅茶ブームとか。ジュニア向けに書きましたが、シニアの教養書としても楽しめると大先輩に褒められ、気を良くしています。
国土社 / 0円 / ISBN 4337187537
■明石元二郎大佐 日露インテリジェンス戦争を制した天才情報参謀
前坂 俊之(毎日新聞出身)
明治、昭和のリーダーシップとは 日露戦争で明石元二郎がヨーロッパを股にかけてロシア革命家たちを支援、武器提供して後方撹乱した破壊工作はよく知られている。日露戦争はなぜ起きたのか、どう戦ったのかを明らかにすると同時に、明石の極秘報告書『落花流水』を初めて現代訳で紹介し、陸軍参謀本部のインテリジェンス工作の全容を解明した。いま、日本の外交敗戦が続く中で、明治、昭和のリーダーたちのリーダーシップを知るには格好のテキストである。新人物往来社 / 0円 / ISBN 4404039646
■松川事件六〇年の語り部
堀越 作治(朝日新聞出身)
歴史の真実に迫る 戦後国鉄の3大事件(「下山」「三鷹」「松川」)から60年もたったのに、真相はなお謎に包まれたままだ。米軍占領下で起こされた「冤罪事件」「権力犯罪」と推定されるだけで、決定的な証拠がない。そういう困難を承知のうえで、歴史の真実に迫ろうと努める人たちがいる。少なくとも「三鷹・松川事件」については、米ソ冷戦が激化する中で日本の左翼労働運動を徹底的に弾圧しようという権力の意図が働いたことが、多くの状況証拠から立証できるという。それを紹介する。
東京図書出版会 / 0円 / ISBN 4862234909
■人生は自燃力だ!! 私の日本経済新聞社生活37年
坪田 知己(日本経済新聞出身)
自分らしい仕事の世界作り 「社長のために仕事をするな!」が最初のタイトルでした。ヒラメになりがちな社員が、どうすれば自分らしい仕事の世界を作れるか、それを「自燃力」と名付けて、ノウハウを公開しました。「ジャーナリストの仕事の価値は歴史が決める」と考えて、上役にも譲らなかった。アナログとデジタルの境目の時代だからこそ、創造的な仕事を次々にやれた。多くのサラリーマンに「元気」をプレゼントしたいと思って書いた本です。
講談社 / 0円 / ISBN 4062950618
■万年筆国産化一〇〇年―セーラー万年筆とその仲間たち
桐山 勝(日本経済新聞出身)
筆記具が持つぬくもり 直してもらったお礼に手作りのおはぎを届けたおばあちゃん。野球の万年補欠の坊やに敢闘賞として贈った両親。万年筆という筆記具が持つぬくもり、味わいを感じながら書いた。世界の文化史や政治史に重ねるもよし、ものづくりの視点から科学史や匠たちの物語に耳を傾けていただくもよし、である。マニアック本とは一味違い、本書は入門書、趣味本あるいはビジネス本とそれぞれの立場から楽しく読んでいただけるよう心がけた。
三五館 / 0円 / ISBN 4883205274
■唐家(セン)外交回顧録 勁雨煦風
加藤 千洋(朝日新聞出身)
対日外交に多くの紙幅を 国際社会における中国の存在感が増した1998年から10年間、外相、国務委員として中国外交のかじ取り役だった唐家セン氏の外交回顧録だ。
突発事件で危機に陥った対米関係やロシアとの国境交渉を語り、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題で揺れ動いた2000年代初めの時期の日中関係の内幕なども明かしている。中国きっての知日派だけに対日外交に多くの紙幅を割いている。とかく不透明な中国政府の政策決定プロセスを知る上でも興味深い資料といえる。
岩波書店 / 0円 / ISBN 4000227807
■メディアの地域貢献 「公共性」実現に向けて
森 治郎(朝日新聞出身)
メディアの「新しい公共性」を提言 筆者が座長を務めている早稲田大学メディア文化研究所「地域とメディア研究会」の調査、研究、討議の成果を軸に16人が分担執筆した。冒頭章で、ともすれば「言論報道」の側面でのみ考えられてきた「メディアの公共性」が実は営業、事業、総務部門など全組織、全機能を挙げて実現されるべきものであることを明らかにし、続く各章で各メディア分野での公共性意識と地域貢献の現状を点検、全国の先駆的な実例を紹介しながら地域貢献実現の手法を提言している。メディアの「新しい公共性」の発見と実践のススメである。
一藝社 / 0円 / ISBN 4863590253
■実録 龍馬討殺 京都見廻組今井信郎士魂録
長谷川 創一(テレビ朝日・広島ホームテレビ出身)
龍馬と闘った幕臣の実像を追う 龍馬討殺は近年、京都見廻組が公務として実行した事件として認識され、実行者・今井信郎の名も定着してきている。混迷の時代に興味を覚え信郞の生涯と事件の真相を尋ねる旅に出た。今井家に残された古日記の追跡調査から明治25年の横浜毎日新聞に信郎が匿名で手配犯を追った事件の詳細を報告している事実を発掘した。後半生を基督教徒、農業指導者として生きた幕臣と龍馬の対決は瞬時の出会いに過ぎないが、激動の時代と信郎の実像を知る上で事件の解明は欠くことのできないパズルの一片になる。
静新新書 / 0円 / ISBN 4783803633
■記者クラブ 情報カルテル
橋場 義之訳(毎日新聞出身)
記者クラブの歴史と社会システム 米カリフォルニア大准教授による本格的な研究書で、原題は「Closing the Shop」。民主党による政権交代を機に再び噴き出したクラブ批判だが、歴史や実態、本音とかけ離れた議論がまかり通る。肝心の日本でクラブ問題を正面から取り上げた研究書がなかっただけに、役に立つ一冊となるはずだ。ここ10年余りのクラブ問題をめぐる具体的な動きを訳者が解題として加えている。
緑風出版 / 0円 / ISBN 4846110184
■「門司港」発展と栄光の軌跡 夢を追った人・街・港
羽原 清雅(朝日新聞出身)
歴史の突端にあった興亡の地を追う 小倉・博多在勤9年、この門司に2回住むうち、気になったのは80年前に建った旧料亭三宜楼。木造3階で老朽化したが、なお外観は往年の色香をとどめている。この保存運動にごく少し関わったことから、書き出すことになった。本土や植民地渡航の要衝、出炭地、再三の戦争などの歴史を踏まえ、そこに一攫千金を夢見て集い、その遊興を支える人たちの跡をたどった。そしていま、レトロ再生を狙う。関門海峡はいいところ。ぜひこの本を持ってお出かけください。書肆侃侃房 / 0円 / ISBN 4863850433