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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■グローバル通貨戦争 

山田伸二(NHK解説主幹)
昨年はプラザ合意からちょうど20年、プラザ合意は日本の経済や社会を大きく変えた歴史的な出来事でした。当時取材現場で立ち会った生き証人として、通貨問題を軸にこの20年間に日本と世界がいかに変わったか、私たちはいかに多くの問題を先送りしたかを検証しました。小著は経済について、国際金融についてどう考えたらよいか、私の試行錯誤の過程を振り返ったものでもあり、特に若い方々に読んでもらえればと願っています。
東洋経済新報社 / 1575円 / ISBN 4492681272

■ジハードとフィトナ イスラム精神の戦い

早良哲夫(訳)(NHK出身)
なぜテロが…それもイスラム世界を拠点にして……繰り返されるのか。その原因はイスラム世界に内蔵されている。著者(ジル・ケペル)は、ジハード(聖戦)がイスラムと非イスラムの対立であるのに対して、フィトナはイスラム世界の心臓部を揺るがす内部対立であり、これがイスラム世界の混迷を呼んでいると結論づけている。イスラムの心をめぐって、アメリカとは一味違うフランスの鋭い見方を紹介したいと願って翻訳した。
NTT出版社 / 0円 / ISBN 4757141203

■「うたかたの恋」の真実─ハプスブルク皇太子心中事件

仲晃(共同通信出身)
ハプスブルク王朝史、とりわけ美人皇后エリーザベトの一代記の出版は、翻訳を中心に後を絶たないが、本書は王朝崩壊の出発点となった皇太子の死の真相に初めて焦点をしぼった。妻との冷え切った結婚生活に絶望して可憐な少女との「天国に結ぶ恋」を選んだという通説を、いわば調査報道の手法で次々と崩し、心中事件の真相はハムレット、ドンファン、ドンキホーテの三重性格を持つ皇太子が、自らの政治的無力と自堕落な生活に絶望したあげくの自裁と見る。
青灯社 / 0円 / ISBN 486228003X

■メディアコントロール

前坂俊之(毎日新聞出身)
昨年は昭和戦後60年。歴史認識をめぐりメディア界は揺れたが、満州事変、日中戦争、太平洋戦争へ至る15年戦争からベトナム戦争、湾岸戦争、9・11テロ、イラク戦争までの日本のメディアの戦争報道の歴史をたどったのが本書である。アルジャジーラも現地取材し、その報道姿勢に心を打たれた。戦争報道はジャーナリズムのオリンピックといわれる。日本のメディアは健闘したのかどうか、その通信簿でもある。
旬報社 / 0円 / ISBN 4845109441

■広告─ものと人間の文化史130

八巻俊雄(日本経済新聞出身)
フランスの広告クリエーター、ロベール・ゲランは「広告がなければ、われわれはまだ洞窟の中で暮らしているだろう」と書いている(原書はフランス人は広告が嫌い "Les Franais n'aiment pas laPublicit")広告は人に代わって媒体が情報を伝えるので、情報の伝達は無限に広く、また到達者当たりの費用が安くなった。本書は広告の発生から、今日の多様化した消費生活ができあがっていく過程をくわしく述べている。
法政大学出版局 / 0円 / ISBN 4588213016

■世界のスターデザイナー43

堀江瑠璃子(朝日新聞出身)
昨年末刊行したこの本、年が明けてうれしいことに日経、週刊朝日、ブレーン、フジテレビなどで取り上げていただいた。そんな中で面映ゆいながら、私のお気に入りのレビューはネットの本屋アマゾンの「きうぴい」さんのもので、「日本最強のファッションジャーナリスト堀江瑠璃子さんによる彼女にしか綴れない裏話&トップデザイナー43人の紹介とインタビューがぎっしり。マークジェイコブスのようなノリノリのデザイナーの行き先明るそうな紹介、そして先行き不透明なジルサンダーの隠れたエピソードなど。分厚い本ですが、これだけ濃い内容がつまっているとお買い得……」。ファッションに疎い新聞社の調査部や資料室にも、ぜひ。
未来社 / 0円 / ISBN 4624710894

■木鐸=平成の風に聴く= 

田中洋之助(毎日新聞出身)
私はこのたび、コラム集「木鐸」を出版した。目次を一目見ればわかる通り、過去10年にわたり国民の興味を集めた政治、経済、外交問題など硬派のテーマだけでなく、人物論、書評、映画評など、私がそのつど興味と関心をいだいた文化的問題にも触れ、これらを通じて、平成日本の風向きを占った本である。日本丸という船は一体どの方向に針路を向けて走っているのか。私が願うのは、再び針路を誤り、世界的に孤立するようなことは絶対繰り返さないことです。これはやさしいようで意外と難しいのではないかと思っています。
ライフ社 / 0円 / ISBN 4897300533

■アカシアの町に生まれて 劉鴻運自伝

田所泉(訳)(日本新聞協会出身)
翻訳とはいえ、自筆原稿からの訳し下ろし、つまり初ものです。著者は現在76歳、大連の資産家の嫡子に生まれ、日本人の「国民学校」卒業まで同学年でただひとりの中国人男生徒であり、1948年から人民解放軍の一兵士として解放戦争に参加しました。除隊後は教師。「右派分子」とされて入獄9年、文革では一家で農村に「下郷」すること13年、と辛酸をなめました。一介の無名の市井人にすぎないのですが、革命戦争を生き延びた阿Qが語ればこうもあろうかとは、著者と同級生だった訳者の感想です。
風濤社 / 0円 / ISBN 4892192759

■日本のコンテンツビジネス ネット時代にどう変わる 

猪熊建夫(毎日新聞出身)
アニメ、漫画、ゲームソフトだけではない。放送、新聞、出版、音楽、映画……と、コンテンツビジネスは幅広い。本書は、このインターネット・ブロードバンド時代に、多様なコンテンツビジネスがいかに変わっていくかを、論述しています。ただし、高速道路(ブロードバンド)ができても、そこを走る車(コンテンツ)がなければ、無用の長物になってしまうでしょう。「問題の本質はコンテンツにある」ことを、強調しています。
新風舎 / 0円 / ISBN 4797483105

■あの戦争を伝えたい 東京新聞社会部編

菅沼堅吾(東京新聞社会部長)
東京新聞社会部が「戦後還暦」という節目の年に、通年で連載した企画「記憶 新聞記者が受け継ぐ戦争」を基に加筆し、再構成した。東京大空襲、原爆投下、中国・韓国への加害、戦時下の記者、シベリア抑留、BC級戦犯などをテーマに、無名の庶民、一人一人の身に起きた事実の記憶をもって、あの戦争の実相を伝えることが目的。「戦争を知らない世代」の17人の記者が、戦争体験者の記憶を心に刻む決意で取材した。命が軽くなっている今の日本社会のありよう、日本の針路について考えるきっかけを提供できれば、と願っている。
岩波書店 / 0円 / ISBN 4000220330
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