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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■ユーラシア観察60年
19歳で当時の大阪外国語学校(現大阪外大)に入ってロシア語を学んだ私は、その後京大を経て新聞記者になり、さらに大学教授やフリージャーナリストとして、80歳を越えた現在までロシアを中心に広くユーラシア各国を歩き回ってきた。足跡はストックホルムからウラジウォストーク、シンガポールからヤクーツクに及んだ。その体験をまとめて少部数自費出版したのが本書である。初めて書いた裏話がミソだ。幸い近く商業出版の運びになりそうだ。
/ 円 / ISBN
■権力の病室─大平総理最期の14日間
1980(昭和55)年、大平正芳首相(当時70歳)が急死してから、今年6月12日の命日で満27年を迎える。現職の首相が死去したのは戦後初めてのことで、国内的にも、国際的にも衝撃を与えた。 本書は、大平首相が80年5月30日深夜、東京・虎の門病院に入院してから死去するまでのドキュメントを軸にまとめたもので「政治と権力」の実相を浮き彫りにした。「器」が小さくなり、人材も「枯渇」した今日の政治状況の対極を意識した。
文藝春秋 / 0円 / ISBN 4163690808
■人物で綴る労働運動一世紀
日本で近代的労働組合運動が始められたのは、1897(明治30)年高野房太郎が労働組合期成会を結成したところからとされる。明治初期から繊維や炭鉱などで労働争議が多発していたが、この会とその指導を受けて結成された東京鐡工組合の運動からであった。期成会は事実上の機関紙として「労働世界」を発行、片山潜がその責任者となった。それから100年、本書はこの1世紀を振り返る壮大な企画で、時々の政治・経済情勢とともに大まかな動きをまとめた「読物」である。
労働問題研究会議 / 0円 / ISBN 4901426303
■太平洋戦争と新聞
満州事変から5・15事件、2・26事件、日中戦争、太平洋戦争開戦、そして敗戦に至るいわゆる15年戦争でエポックとなった各事件を『朝日』『毎日』がどう報道、論評したのか、その記事、社説の内容を詳細に分析したのが本書である。日中対立こそが太平洋戦争へ発展していった最も大きな原因であり、今、再び日中間の対立が深まり、コミュニケーションギャップが広がっている時、現役の新聞人に「戦争と新聞」の歴史を知ってもらいたいとの願いをこめて書きました。
講談社学術文庫 / 0円 / ISBN 4061598171
■クリーンカー・ウォーズ
なぜトヨタ自動車とホンダは、ハイブリッドカーの開発競争で先行することができたのだろう。環境技術こそが世界制覇のカギを握ることを証明した両社の経営力を多角的に検証したノンフィクション物語。 「すべては米マスキー法への対応策から始まった」。トヨタの張富士夫会長の発言は明快である。米マスキー法に対応できる環境技術の開発に企業生命をかけて取り組んだ両社は、やがて高燃費の自動車の開発力で米ビッグスリーを凌駕し、トヨタの世界最大規模の利益実現につながった。しかし、このまま両社の独走が続くのか。環境技術開発競争は多様化の時代に入っており、各社とも将来をにらんで模索が続いている。突然の技術開発で、トヨタ一強時代が終わる可能性も示唆したおもしろさもある。
中央公論新社 / 0円 / ISBN 4120038068
■世界中を「南極」にしよう
昔の取材現場にもう一度立ってみたい。そんな思いから昨年、40年ぶりに南極を再訪した。本書はその再訪記である。最近の南極の様子を詳しく伝えると同時に、国境もなければ軍事基地もない、まさに人類の理想を先取りした地であることを、それを支える南極条約などの背景とともに紹介する。そして、地球と人類の未来のために、世界中を「南極」にしよう、という夢を語り、南極は国境を超えた視点を育てる最高の教材なのだと説く。
集英社新書 / 0円 / ISBN 4087203913
■敗戦六十年の思い出
自叙伝・広告の世界へ 昭和20年2月に米軍は硫黄島を占領し、その後は艦載機グラマンだけでなく、ムスタング戦闘機も飛来した。20年6月19日、都立第十中学校(現在西高)に入学して2カ月後だった。自転車で逃げ出した。第2章は8月に敗戦を知らず、故郷の八ヶ岳山麓まで5日間かけて歩いて帰ったことを書いた。第3章と第4章は日本経済新聞で広告の仕事をするようになった経緯、広告の仕事が誇り高い仕事と思い32年を経過した。
高井戸文庫 / 0円 / ISBN
■なんといってもメルセデス
ベンツの本当の姿を カール・ベンツが世界ではじめて自動車を発明して120年。1960年代から現在まで新旧5台のメルセデス・ベンツを乗り継ぎ、30万キロを走った経験を元に、シュツットガルト本社/工場を取材した。乗り心地から安全対策までの技術的側面や今後の方向を分析し、年代順の発展史も加えた。このクルマの本当の姿をユーザーの立場から語ってみようという試みだ。
マネジメント社 / 0円 / ISBN
■新版 国際機関ってどんなところ
国際関係論3部作完結 この本は、IT革命下の21世紀はグローバル・ガバナンスの時代と展望し、9・11テロ以後、厳しい国際社会の現実に直面している国際機関の姿をとらえながら、世界の人々が共生していく道を切り開こうと活躍するその役割を実証的に解説したもの。これで旧版、新版、それに『国際関係がわかる本』を合わせて、国際関係論3部作が完成した。 幸い、シリーズ2作目の『国際関係がわかる本』は12刷を重ね、中学、高校、大学の入試問題、予備校の模擬試験問題などに抜粋、採用され、若い世代が世界で活躍してほしいという希望が少しは伝わるのではないかと期待している。
岩波ジュニア新書 / 0円 / ISBN
■ロシア闇の戦争
アパート爆破事件の真相を追及 昨年11月23日、英国亡命中に毒殺された元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐リトヴィネンコらの共著の監訳。99年9月、全ロシアを震撼させた一連のアパート爆破事件(99・9テロ)が起きた。チェチェン人の仕業と断定され、報復の名目で第2次チェチェン戦争が始まり、知名度を上げたプーチンがエリツィン後継大統領に当選した。真犯人は本当にチェチェン人なのか。著者たちは事件の真相追及を試みる。衝撃的な内容だ。ロシアでは発禁処分となった。
光文社 / 0円 / ISBN