2021年01月13日 13:30 〜 15:00 オンライン開催
「2021年経済見通し」(1) コロナショックの影響の深化と課題 矢嶋康次・ニッセイ基礎研究所研究理事 /チーフエコノミスト

会見メモ

「2021年経済見通し」の第1回ゲストとして、矢嶋康次・ニッセイ基礎研究所研究理事 /チーフエコノミスが登壇し、コロナ禍による影響が顕著なセクターの動向、消費への打撃や、コロナ後の日本の課題などについて話した。

2017年から現職。少子化、財政問題、金融政策など幅広い分野で調査・研究活動を行っている。

矢嶋康次氏(ニッセイ基礎研究所ウェブサイト)

司会 播摩卓士 日本記者クラブ企画委員(TBS)

 

■「2021年経済見通し」

(2)1月15日(金)関根敏隆・一橋大学国際・公共政策大学院教授 

(3)1月18日(月)大槻奈那・マネックス証券執行役員 

(4)1月20日(水)小林慶一郎・東京財団政策研究所研究主幹 

(5)1月25日(月)友田信男・東京商工リサーチ常務取締役情報本部長 

(6)1月29日(金)梶谷懐・神戸大学大学院教授 

(7)2月3日(水)山田久・日本総合研究所副理事長 

 


会見リポート

「今が、まさに分岐点」

今井 純子 (NHK解説委員)

 緊急事態宣言の対象地域拡大のタイミングでの会見。

 矢嶋氏は、日本では、経済政策をたてるための客観的なデータがなく、感情論や一部の例で政策が決定されている。国民にとっては、突然アクセル・ブレーキを踏まれる状態。だから、政府への信頼・信用が薄れ、行動変容につながらないと、厳しく指摘。

 経済への影響を軽微に食い止め、立ち上がりを早くするには「この1カ月で緊急事態宣言を解除できるようにすること」と「ワクチン接種をできるだけ前倒しすること」がポイントになるとの考えを示した。

 少し引いた目で「デジタル化での生産性向上」「高齢者を支える地域づくり」が課題になるとの話も。

 日本経済の先行きを占う「今が、まさに分岐点」。1カ月先に、矢嶋氏のこの言葉を、どう振り返ることになるのだろうか。


ゲスト / Guest

  • 矢嶋康次 / Yasuhide Yajima

    日本 / Japan

    ニッセイ基礎研究所研究理事チーフエコノミスト / Chief economist, Economic Research Department, NLI Research Institute

研究テーマ:2021年経済見通し

研究会回数:1

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