2021年01月20日 13:30 〜 15:00 オンライン開催
「2021年経済見通し」(4) コロナ危機下の経済・財政政策のあり方 小林慶一郎・東京財団政策研究所研究主幹

会見メモ

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会のメンバーでもある小林慶一郎・東京財団政策研究所研究主幹がコロナ危機におけるこの間の政策対応を評価するとともに、今後の展望や政策のあり方について話した。

司会 竹田忠 日本記者クラブ企画委員(NHK)

 

■「2021年経済見通し」

(1)1月13日(水)矢嶋康次・ニッセイ基礎研究所研究理事 /チーフエコノミスト 

(2)1月15日(金)関根敏隆・一橋大学国際・公共政策大学院教授 

(3)1月18日(月)大槻奈那・マネックス証券執行役員 

(5)1月25日(月)友田信男・東京商工リサーチ常務取締役情報本部長 

(6)1月29日(金)梶谷懐・神戸大学大学院教授 

(7)2月3日(水)山田久・日本総合研究所副理事長 


会見リポート

病床計画は「張り子のトラ」

堀 義男 (時事通信社解説委員)

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会のメンバーでもある小林慶一郎東京財団政策研究所研究主幹。小林氏が新型コロナ患者向け病床確保の「司令塔がない」と言明したのには思わず耳を疑った。

 小林氏は「病床問題は分科会のテーマ」としつつ、感染症と経済の専門家による分科会では対応が難しいと認める。「政府内でリーダーシップを取って計画を立て、厚生労働省が都道府県と調整する体制が必要」との指摘を、政府は真剣に受け止めるべきだ。

 厚労省による夏の病床計画が実態に即さない「張り子のトラだった」との説明にも驚かされた。もはや政策の不作為とすら言えるのではないか。

 感染収束の可否や封じ込め時期が今後の経済を規定するためだろうか、成長率などに触れない異例の経済見通しだった。逆に、コロナが経済をいかに圧迫しているかが伝わってきた。


ゲスト / Guest

  • 小林慶一郎 / Keiichiro Kobayashi

    日本 / Japan

    東京財団政策研究所研究主幹/慶應義塾大学経済学部客員教授 / Research Director, Tokyo Foundation for Policy Research / Visiting Professor, Faculty of Economics, Keio University

研究テーマ:2021年経済見通し

研究会回数:4

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