2021年01月18日 13:30 〜 15:00 オンライン開催
「2021年経済見通し」(3) 金融、市場、資産価格の行方 大槻奈那・マネックス証券執行役員

会見メモ

マネックス証券の大槻奈那執行役員が、コロナ禍を踏まえた金融経済、資産価格の動向を分析するとともに中長期的な課題について話した。

司会 藤井一明 日本記者クラブ企画委員(日本経済新聞)

 

■「2021年経済見通し」

(1)1月13日(水)矢嶋康次・ニッセイ基礎研究所研究理事 /チーフエコノミスト 

(2)1月15日(金)関根敏隆・一橋大学国際・公共政策大学院教授 

(4)1月20日(水)小林慶一郎・東京財団政策研究所研究主幹 

(5)1月25日(月)友田信男・東京商工リサーチ常務取締役情報本部長 

(6)1月29日(金)梶谷懐・神戸大学大学院教授 

(7)2月3日(水)山田久・日本総合研究所副理事長 


会見リポート

当面は資産インフレ続く

原 真人 (朝日新聞社編集委員)

 コロナ不況の真っただ中でも世界中で歴史的な株高となるおかしさ。日本も例外ではない。それをバブルと呼ぶかどうかは別にして、あらゆる資産市場が踊っているのは確かだ。

 たとえば新規公開株、住宅価格、暗号資産、ESG投資……。「理論値のない資産」「リスクが高い資産」ほど価格が高騰しているそうだ。

 どんなに状況が倒錯していたとしても、あくまで冷静な分析を試みるのがエコノミストの仕事とわきまえているらしい。「今年もさまざまな条件を考えると、少なくとも当面は資産インフレが続くと考えるのが自然」と言う。

 とはいえ、市場が抱える危うさは十分すぎるほど承知しているのだろう。「悲観的だが、1回は調整があるかもしれない」と。そして、こうクギも刺す。「ポストコロナ経済は、財政悪化、債務増加、格差、高齢化などの重荷を背負っての再スタートになる」


ゲスト / Guest

  • 大槻奈那 / Nana Otsuki

    マネックス証券執行役員

研究テーマ:2021年経済見通し

研究会回数:3

ページのTOPへ