2025年08月05日 16:00 〜 17:00 9階会見場
山下美夢有選手 会見

会見メモ

女子ゴルフのAIG全英女子オープンで初優勝した山下美夢有選手が5日、帰国し会見に臨んだ。幼いころからの夢である海外メジャーを初制覇した喜びを語るとともに、試合を振り返った。

会見の終盤では、これまで支えてきてくれた父母、同じゴルファーとしての道を歩む弟、妹への思いを、言葉を詰まらせ、涙を浮かべながら語る場面も見られた。

 

日本勢による海外メジャー優勝は、樋口久子、渋野日向子、笹生優花、古江彩佳、西郷真央に続き6人目。

日本記者クラブで会見をしたゴルフ選手としては、2019年8月6日の渋野さん以来2人目となる。

 

司会 宮内正英 日本記者クラブ企画委員(スポーツニッポン)


会見リポート

家族の支え 夢の続き

福永 稔彦 (スポーツニッポン新聞社編集局スポーツ部専門委員)

 快挙達成の余韻が残っていた。女子ゴルフのAIG全英女子オープンで米ツアー初優勝、日本女子6人目のメジャー初制覇を果たした山下美夢有選手は帰国すると、その足で会見に駆け付けた。

 ゴルファーが日本記者クラブで会見を行うのは2019年の同大会を制した渋野日向子選手以来2人目。「名誉でありがたい。私がここに座っているのも不思議な感じ」。改めてタイトルの重みを実感した。

 日本ツアーで2年連続年間女王に輝いた山下選手は今年から米ツアーに本格参戦した。開幕すると日本勢4人が勝利を挙げた。対抗心が生まれないわけがない。「それぞれの負けたくないという強い気持ちが結果につながっている。真央ちゃんも優勝したし、いい刺激をもらっている」。とりわけ同じ2001年生まれの西郷真央選手がメジャー大会で勝ったことは大きな発奮材料となった。

 家族が見守る中での感慨深い1勝でもあった。「ここまで来れたのも私一人だけじゃない。結果で恩返しできて嬉しい」。コーチでもある父・勝臣さんには「私もゴルフのことを考えているけど、それ以上に考えてくれている」と感謝した。

 声を詰まらせたのは、プロゴルファーの弟・勝将さん、高校生でプロゴルファーを目指している妹・蘭さんに言及した時だ。「小さい時から3人で一緒に練習してきた。迷惑を掛けたこともあったけど、弟と妹はすごく私のことを考えて、一番近くで支えてくれた」と涙をこぼした。

 揮毫は「夢」と記した。「私の名前は、美しい夢が有る。その漢字を選んでくれたのはお父さんとお母さんで、私自身この名前が大好き。目標だったメジャーで優勝できたし、夢を選んだ」。子どもの頃からの夢をかなえた山下選手は「他のメジャーでも優勝したい」と次なる目標に照準を定めている。


ゲスト / Guest

  • 山下美夢有 / Miyuu YAMASHITA

    プロゴルファー

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