会見リポート
2026年03月19日
15:30 〜 16:30
10階ホール
小川淳也・中道改革連合代表 会見
会見メモ
2月の衆院選で公示前勢力の167議席から49議席と惨敗を喫した中道改革連合。代表選を経て新代表に就任してから1カ月あまりのタイミングで会見に応じ、「性分、性格からして逃げられなかった。火中の栗を拾った以上、大火傷をしながらも前に進むという気概をもって取り組みたい」とあらためて意気込みを語った。
選挙戦を振り返り、敗因は「アイデンティティーが崩れたことにある」と総括。「アイデンティティーを再確立することが最大の使命」とした上で、立憲民主党、公明党、そして「願わくば国民民主党」と連携し、定期的な政権交代を実現するための受け皿をつくり直す考えを示した。
会見では、質疑応答に多くの時間を割き、競争力ある福祉国家に向けた負担の在り方や憲法改正など多岐にわたる質問に丁寧に応じた。
司会 伊藤宏 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞社)
会見リポート
「火中の栗を拾う」宿命
内田 恭司 (企画委員 共同通信社編集委員兼論説委員)
中道改革連合の代表に就任して1カ月、小川淳也氏は会見で、野党第一党の再生と日本社会の構造改革に向けた決意を鮮明にした。直近の衆院選での「衝撃的惨敗」については、立憲民主党と公明党という異なる背景を持つ勢力が突然合流したことによる「アイデンティティーの崩壊」が要因だと厳しく分析。自らの使命を「党のアイデンティティーの再確立」とし、立憲と公明、さらには国民民主党との連携を図り、政権交代の受け皿を作り直すと強調した。
理想とする国の在り方として北欧型の「競争力ある福祉国家」を掲げる。主権者教育による高い投票率と政治家への深い信頼を基盤に、国民が負担と還元に納得する社会を築き、その安心が新しい挑戦と成長を生む好循環を日本でも実現すべきだと訴えた。そして、この理念の追求こそが党再生の唯一の道だとし、議論を重ねて構想をまとめ、国民の信頼を取り戻していくと力説した。
長い時間をかけた質疑では、高市政権の対GDP比による政府債務の管理は「無責任」と批判し、円安や資産インフレが国民負担と国力低下を招くと指摘。憲法改正には慎重姿勢を保ちつつ、解散権の制約など現実的な論点での改憲であれば議論が可能だと語った。野党がスキャンダル追及や日程闘争に明け暮れる現状を打破するため、「令和の国会改革」を提唱した。
自身が首相を目指すかという問いには「なりたいと思ったことは一度もない」と吐露しつつ、家族の反対を押し切って政治の世界に飛び込んだ経緯から、現状の「火中の栗を拾う」役割が自らの宿命として引き受ける覚悟を示した。
思い描く理想と社会変革への思いを大いに語った会見だったが、理念先行の真っ直ぐさは魅力である一方、党内外の支持拡大には柔軟さや包容力も問われる。老練さを備えれば、有力な政治リーダーへと飛躍する可能性を感じさせた。
ゲスト / Guest
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小川淳也 / Jyunya OGAWA
中道改革連合代表
