会見リポート
2021年07月26日
13:00 〜 14:30
オンライン開催
「都議選から読む総選挙」(2) 松本正生・埼玉大学名誉教授
会見メモ
世論調査と選挙分析の第一人者の松本正生教授が、「衆院選展望:新調査でよむ有権者の投票行動」と題して都議選で行った調査結果を分析した。
司会 川戸惠子 日本記者クラブ企画委員(TBS)
会見リポート
自民支持者の国会議員離れ 注目
脇 正太郎 (朝日新聞・時事通信出身)
「大きく変わり得る」。衆院選についての見立てだ。「支持政党なし」とする人の東京都議選での投票先は都民ファーストが最も多かったが、これに代わる受け皿が出来ていないことを不確定要素とする。野党の候補者一本化は「必要条件」だが、「十分ではない」と強調した。
自民・公明の政権与党は、厳しく問われるとみている。新型コロナウイルス対策の「実績評価」になるためだ。内閣支持率は6月以降、比較的高かった若年層を含めて下がった。菅首相が東京五輪について繰り返し語る「安全・安心な大会の実現」への懐疑の広がりが理由だという。衆院選の結果はワクチン接種の進捗状況、五輪の終わり方に左右されると指摘した。
政治が大きく変わる要素として、「自民党支持者の国会議員離れ」に注目している。「地域社会の地殻変動」であり「新陳代謝」の下地になる可能性があるという。
ゲスト / Guest
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松本正生
埼玉大学名誉教授
研究テーマ:都議選から読む総選挙
研究会回数:2