2026年04月03日 13:00 〜 14:30 10階ホール
「高市現象と日本の政治」(1) 米重克洋・JX通信社代表取締役

会見メモ

2月の衆院選は、政治の変化を感じさせる結果となった。その背景と政治の今後を多角的に考えるシリーズ企画の第1回。

「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がけるJX通信社の米重克洋代表が、衆院選前後の調査データから見えてきたことや、メディア環境の変化が有権者の意識や行動にどのような変化を及ぼしているのかなどについて話した。

 

司会 岩田夏弥 日本記者クラブ企画委員(TBSテレビ)


会見リポート

勝馬を推す「ネット地盤」

藤田 直央 (朝日新聞社政治部・専任記者)

 衆院選での自民党圧勝にみる「高市現象」を考えるシリーズ。トップバッターは選挙情勢調査で頭角を現すJX通信社の代表取締役、米重克洋氏だ。

 自身の造語という「ネット地盤」が印象的だった。SNSなどで投票行動が決まる空間。お隣は誰?という高層マンションなどがそうで、政治家には、リアルな地盤と同様に働きかける「ハイブリッドな取り組みが不可避」という。

 その上で様々な調査結果を紹介。YouTubeでは、昨年末の視聴層の好感度は自民総裁の高市早苗氏が7割超、立憲民主党代表の野田佳彦氏が2割未満。衆院選中の再生数は高市氏関連が8千万回超で8割がポジティブな内容だったが、立憲と公明党が衆院側で合流した中道改革連合関連は5千万回超で9割がネガティブだった。

 自民はこの衆院選で、世論調査で支持率が高市内閣に遠く及ばないことが不安視されたが、「選挙が進むと高市支持層が自民に結集していった」。昨年の参院選で立憲に投票した層がこの衆院選で中道を支持する割合が期日前調査で減っていったことにも触れ、ネット地盤に高市人気が刺さり自民圧勝につながった構図を示した。

 ネット地盤に刺さる政治コンテンツとはそもそもどんなものか、質問してみた。

 「感情を動かすショート動画などで、対立をあおるものはかなり回りやすい。ただ今回(の衆院選で)高市さん関連で目立ったのは第三者による切り抜き動画で、好感が持てるよねというもの。再生回数が増えお金になるので似た動画が作られ、選挙中に雪だるま式に高市さんのメディアパワー拡大が起きたのでは」

 選挙中に流れる情報は有権者を勝ち馬に乗らせたり負け犬を助けたりすると言われてきたが、ネット地盤では「何が流行るかわからず、流行ったものは回っていく」。だから「勝っている勢力がそのまま勝ちきる流れになりやすい」と語った。


ゲスト / Guest

  • 米重克洋 / Katsuhiro YONESHIGE

    JX通信社代表取締役

研究テーマ:高市現象と日本の政治

研究会回数:1

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