2021年02月22日 11:00 〜 12:00 オンライン開催
「3.11から10年」山本正德・宮古市長

会見メモ

東日本大震災から10年を迎えるのを前に、岩手県宮古市の山本正德市長がリモートで会見。この間の復興事業を振り返るとともに、今後の宮古市のあり方について話した。

司会 小林伸年 日本記者クラブ企画委員(時事通信)


会見リポート

「今後も関心持って伝えて」

舟橋 宏太 (朝日新聞社盛岡総局長)

 田老地区の防潮堤で知られる岩手県宮古市。明治、昭和、平成と3度襲った津波はもとより、台風やコロナにも見舞われた。2009年に初当選し、3期目となる山本正德市長(65)は「これからも関心を持って伝えて」と呼びかけた。

 死者517人、家屋は9千棟が損壊した。あれから10年、復旧復興の403事業は2事業を残すのみとなった。

 むろん、自ら「復興の途上」と述べるように、空き地は多い。人口は5万人、05年から1万人減少した。子育て支援やにぎわい創出、海陸での養殖に加え、防災対策も重視していると説明した。日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震を想定し、津波高や浸水域が新たに示されたので、なおさらである。

 山本市長は田老出身だ。故郷への思いが節々に感じられた。会見では縦横に道路が貫き、豊かな海を持つ市を俯瞰してくれたが、さらに沿岸自治体が一丸となれるよう牽引していってほしい。


ゲスト / Guest

  • 山本正德 / Masanori Yamamoto

    岩手県宮古市長 / Mayor of Miyako city, Iwate Prefecture

研究テーマ:3.11から10年

研究会回数:11

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