2021年02月08日 11:00 〜 12:00 オンライン開催
「3.11から10年」 杉岡誠・飯舘村長

会見メモ

昨年10月に飯舘村の村長に就任した杉岡誠氏がリモートで会見し、営農再開に向けた活動など、飯舘村の再生と発展に向けた取り組みについて話した。

司会 村山知博 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)


会見リポート

営農再開へ、飯舘牛復活目指す

大渡 美咲 (産経新聞社社会部)

 昨年10月に福島県飯舘村の村長に就任した杉岡村長が、東京電力福島第一原発事故から10年を前に、避難指示解除後の村について語った。

 杉岡村長は、村では営農再開に向けて「農地を守る」「生きがい農業」「なりわい農業」などの4段階で、1200件以上の取り組みが行われていると紹介。震災前に村の特産品だった「飯舘牛」の復活に向けて、生産農家を増やすと言及。震災前に村内で飼育されていた和牛など約2400頭は、現在約500頭まで増えているとし、「将来のために種を残し、飯舘牛を復活させることが生産者の夢」と話した。

 質疑応答では、帰還困難区域の長泥地区での除染土を再利用した実証実験事業や、除染なしで避難指示を解除できる政府の新制度についての質問が相次いだ。杉岡村長は、「夢のあるふるさとを実現するため、制度を活用するかどうか、住民の意向をしっかりと確認して見極めたい」と話した。


ゲスト / Guest

  • 杉岡誠 / Makoto Sugioka

    福島県飯舘村長 / mayor of the village of Iitate in Fukushima

研究テーマ:3.11から10年

研究会回数:5

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