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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■有害化学物質の話 農薬からプラスチックまで

井田徹治(共同通信編集委員)

▽有害化学物質汚染の入門書

ダイオキシンやPCBなどに関する長年の取材結果をまとめた地球環境問題としての有害化学物質汚染の入門書です。汚染は発展途上国や極地でも深刻化し、妊娠中の母親を通じた胎児への影響の懸念も高まっています。日本では「空騒ぎだった」などと言われている環境ホルモンの問題も、海外ではこの15年ほどの間に研究が進み、近年、さまざまな進展がみられます。ここでも重要なのは「予防原則」と「世代間の公平性」の視点です。


PHP研究所 / 987円 / ISBN 4569814689

■金正恩の北朝鮮 独裁の深層(黒田勝弘・武貞秀士共著)

黒田勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員)

▽北朝鮮は面白い!

韓国では日本批判として「日本はドイツに学べ」とよく言うが、筆者は「韓国こそドイツに学びなさい」と反論している。早く南北統一して、東ドイツ出身のメルケル首相のように北朝鮮出身の大統領を生みなさい、それが民族的力量じゃないの、と。1970年代のソウル語学留学時代以来の友人である元防衛研究所の武貞秀士氏と、そんなことも含め語り合ってみた。お互いかなり異見はあったが「北は面白い!」では完全一致しました。


KADOKAWA / 840円 / ISBN 4046534249

■なぜ独裁はなくならないのか 世界の動きと独裁者インタビュー

千野境子(産経新聞出身)

▽若い読者に世界を見てほしい

アラブの春で起きた独裁者たちのドミノ倒し。その末路に、ノリエガ将軍やカストロ議長、イメルダ夫人ら独裁的指導者たちとの会見記が久々によみがえった。外信部デスク時代は東欧社会主義の崩壊に、特派員時代はスハルト独裁の崩壊に立ち会った。ベルリンで見たヒトラー大回顧展の衝撃…世界史は独裁者たちが死屍累々だ。歴史への関心をかきたて、世界にもっと目を向けてほしいと、独裁と民主主義を切り口に若い読者に向けて書いた。


国土社 / 1365円 / ISBN 4337187553

■EUの知識〈第16版〉

藤井良広(日本経済新聞出身)

▽情報で読み解くEUの素顔

欧州連合(EU)の現状と歴史、多様な諸機関、諸制度等を徹底的に解説したベストセラー書の最新版です。16版を重ねた今回は第1章で欧州債務危機問題を特集しました。ちまたの「EU解体論」「ユーロ崩壊論」とは異なる検証を試みました。それ以外にも、EUの政治・経済を中心に、環境、社会、消費など、幅広い分野を取り扱いました。EUを初めて学ぶ人はもちろん、すでにEUと付き合いのある人にも、最新情報の提供と、関連分野への関心をかきたてることを目指しています。


日本経済新聞出版社 / 966円 / ISBN 4532112907

■自動車設計革命 TPPに勝つもの作りの原点

長谷川洋三(日本経済新聞出身)

▽世界を席巻したトヨタ生産方式が変わる!

クルマ作りといえば、ジャストインタイムと擦り合わせ型のもの作りを基本にしたトヨタ生産方式というのが世界的常識になって久しい。ところが、自動車業界に「設計革命」の新しい波が押し寄せ、このトヨタ生産方式が大きく変質しつつある。新興国市場が台頭する中で、多様な消費者のニーズに素早く対応する生産方法としてVWなどがモジュール生産方式を前面に押し出し、トヨタ自動車も全体最適にカジ切りを始めた。この影響を受けたのが系列企業で、新規提案やコストダウンなど対応に大わらわだが、系列を抜け出して健闘する企業も少なくない。実はそのたくましさを描くことにこの本の狙いがある。


中央公論新社 / 1785円 / ISBN 4120045609

■テレビ報道職のワーク・ライフ・アンバランス─13局男女30人の聞き取り調査から(林香里・谷岡理香編著)

松本侑壬子(共同通信出身)

▽アンバランスな実態に切り込む

毎日24時間流れ続けるテレビニュースは誰がどのようにして作り、流しているのか。本書は、全国のテレビ報道現場の50代管理職21人と30代の若手9人への公私にわたる多角的なインタビューにより、現在のテレビ業界の実態と課題に迫る。編著者を含む15人の筆者の半数以上は、放送業界から学界へ転身した女性研究者集団。取材対象の人数も肩書も男女平等に丁寧に話を聞いたが、まとめてみるとはっきり男女差が出てくる。とりわけ世界水準に程遠い女性記者の数の少なさは、日本のマスメディアのアンバランスの象徴ではないのか。課題と提言を含め、ジャーナリズム研究として新たな境地に切り込んだ試みである。


大月書店 / 2940円 / ISBN 4272330829

■読まない人に読ませる共感文章術

坪田知己(日本経済新聞出身)

▽「文章の書き方」を知って自律的な人間になってほしい

「日本人はなぜ自律的にふるまえないのか」とずっと疑問を持ってきた。それは「文章の書き方」をしっかり習っていないことが原因だと突き止めた。自分が表現できていないのだ。記者・デスク、本やブログの執筆の経験をベースに「核心文展開法」「三角形文章法」を考案し、2011年から約300人を教え、効果に自信を持った。昨年8月に文例を使った教科書をアマゾンから電子出版した。しかし、「印刷した形で欲しい」という要望が多く、10月末にプリント版を作った。多くの人に、文章の書き方を知ってほしい。通信販売のみ。申し込みは シンフォシティのサイトで。


シンフォシティ / 700円 / ISBN

■愛のダイアナ ウィリアム王子の生母「生と性」の遍歴

渡邉みどり(日本テレビ出身)

▽「一人の女性として」の姿

ジョージ王子の誕生でダイアナ伝説は現実のものとなる。国民と王室に2人の王子を残し、皇太子妃としての義務を果たしたダイアナ妃。王室を去った後、「一人の女性として」社会に関わる姿に焦点を当てた。多くの男性との出会い、別れの中で妃が何を感じ、行動したのか─人道支援などノーブレス・オブリージュの支えだったのは最後の恋人ドディではなく…本当に愛し尊敬していた心臓外科医ハスナット・カーンの存在が明かされる。


講談社 / 1470円 / ISBN 4062186144

■中国という蟻地獄に落ちた韓国

鈴置高史(日本経済新聞編集委員)

▽世界の覇権は「中国」と判断

中国傾斜を強める朴槿恵の韓国は、もう海洋勢力側に戻れない──がテーマです。韓国は米国から求められたミサイル防衛への参加も断り、「歴史」を掲げての日本攻撃もやめません。いずれも中国の歓心を買うためです。元から明、明から清。中華帝国の王朝交代期に朝鮮半島の国は悩みます。次の「中華」にいち早く従わないと存亡の危機に陥るからです。韓国はいま、世界の覇権が米国から中国へ移ると判断したのです。


日経BP社 / 1470円 / ISBN 4822274365

■問答有用 中国改革派19人に聞く

吉岡桂子(朝日新聞編集委員)

▽対話からみえてくるものがある

19人は、「太子党」経済エリートや高級官僚から、学者、ジャーナリスト、若手の市民活動家まで、中国を代表する知識人である。大国化を急ぐ自らの国の「弱点」を率直に語り、憂いながらも向かうべき将来像を示してくれた。対日外交の背後にある中国のいまとともに、知識層の日本観もうかがえる。対立を抱えながらも両国がつながるヒントが、隠れていた。朝日新聞オピニオン面のインタビューを大幅に加筆・復元し、それぞれにコラムを書き下ろしました。


岩波書店 / 2205円 / ISBN 4000253182
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