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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■映画のなかのちょっといい英語

原島一男(NHK出身)

▽印象深い英語表現101

映画を観ていて、これは・ちょっといいな・と感じた英語表現を101。「市民ケーン」「めまい」「卒業」「タイタニック」などから。それだけでその映画を象徴している表現もありますし、忘れられなくなるような印象的な言い回し、それに日常、誰でもが使う簡単なフレーズまで、いろいろあります。その場面のひとつひとつを、写真を撮るように切り取って、皆さんにお見せします。映画の中で、その瞬間に映画監督が皆さんに何を伝えたいと思ったか、を再現したつもりです。


麗澤大学出版会 / 0円 / ISBN 4892056189

■ナメクジの言い分

足立則夫(日本経済新聞出身)

▽嫌われる動物の?を探る

15年前に我が家のナメクジ騒動を夕刊のコラムに書いたのをきっかけに、この軟体動物のことが気になる存在になってしまった。2億年前に身を護る殻を捨てたひ弱な動物が、何度も押し寄せる地球上の危機を、なぜ乗り越えられたのか? 太平洋戦争後に上陸した外来種が50年ほどで、なぜ全国を席巻できたのか? 文学ではどのように扱われてきたのか? 次々に湧く疑問を自分なりに調べ、科学エッセーとしてまとめた。
岩波科学ライブラリー / 0円 / ISBN 4000295985

■3・11とメディア──徹底検証 新聞・テレビ・WEBは何をどう伝えたか

山田健太(日本新聞協会出身・専修大学教授)
 
▽震災報道 問題点と可能性
 
 新聞やテレビといった伝統メディアの役割を、新興メディアで個の集合体たるネットがどこまで担えるのか。具体的な取材・報道事例の検証と、現場に通い続けたなかで見えてきたものから、震災報道の功罪とともに、日本のメディアが抱える問題点と可能性を探った。さらにこの間に明らかになった、行政広報や文書管理、緊急事態対応といった法制度とその運用実態から、政府とメディアの危険な関係がもたらした市民の不幸を追った。こうした危機を救うのは、公共メディアに違いあるまい。その現場におられる皆さんからの、厳しい批判・反論を待っています。

トランスビュー / 2100円 / ISBN 4798701343

■中国に立ち向かう日本、つき従う韓国

鈴置高史(日本経済新聞編集委員)
 
▽韓国の「離米従中」の先にあるものは?
 
 2012年、韓国は米国から締結を求められた日韓軍事協定を署名当日に拒否、代わりに中国に同じ協定を申し込んだ。「日本の過去への反省が足りぬ」ことを理由にしたが、恐ろしい隣人、中国に脅されて怯んだのは明らかだった。北朝鮮の核開発についても、韓国は米国よりも中国にその抑止を期待する──。急速に外交姿勢を変える韓国を徹底的に観察したのがこの本です。日経ビジネスオンラインの「早読み 深読み 朝鮮半島」をベースに大幅に加筆、修正しました。

日経BP社 / 1470円 / ISBN 4822274144

■原子力報道 5つの失敗を検証する

柴田鉄治(朝日新聞出身)
 
▽原子力報道50年の歴史をたどる
 
 日本の科学報道は原子力に始まります。その原子力報道50年余の歴史をたどり、私なりの視点で分析したものです。福島原発事故のような重大事故を起こしてしまった結果からいっても、原子力報道の歴史は「失敗に次ぐ失敗」だったと考える私は、「5つの失敗」を具体的に挙げて検証したつもりです。この私の見解には異論も多いと思いますので、科学報道に関心を持つ人たちからのご批判を期待します。

東京電機大学出版局 / 2520円 / ISBN 4501628006

■『パトリ 〈祖国〉の方へ─一九七〇年の〈日本発見〉』

柴崎信三(日本経済新聞出身)
 
▽1970年は戦後の分水嶺
 
 三島由紀夫の自決、大阪万博を包んだ熱気、田中角栄の列島改造と蹉跌─。1970年を戦後社会の分水嶺ととらえて、日本人のなかに息衝いてきた〈パトリ〉(祖国)の像が融解してゆく過程を、文化や社会的な表象を読み解きながら問い直してみました。若い世代には遠い歴史上の出来事ですが、40年以上も遡る懐かしくも活気に満ちたこの時代が50代以上の人々にいまなお生々しいのは、そこに失ったものの大きさゆえとも思えます。

ウェッジ / 2100円 / ISBN 4863101074

■第二句集「風に人に」─帰郷─

岡 正実(時事通信出身)
 
▽風に人に帰巣本能ヨットの帆
 
 一巻のタイトルを掲句から採った。定年後の帰郷をテーマに、第一句集「奥羽の時代」以後6年間の386句を収めており、自然詠を中心に老いと健康のことなども詠んでみた。
〈新緑やひかりの檻に入りたる〉
〈生きてある証日ごとの茄子の紺〉
〈さば雲やひとにそれぞれ隠し味〉
〈大根干す月の雫の形にかな〉〈雪後の天紺の観音開きかな〉〈あぢさゐの売文業に戻りたし〉〈降る雪やおとなくひとは老いゆける〉

自費出版 / 円 / ISBN

■言論の自由──拡大するメディアと縮むジャーナリズム

山田健太(日本新聞協会出身・専修大学教授)
 
▽表現の自由のあり方を考える
 
 裁判員制度や通信放送の融合といった社会の制度変更は、取材・報道の自由にも大きな影響を与えている。ネットの存在感が増し、新聞・テレビを基幹メディアと意識しない人々も増えた。
 規制緩和や権利の拡大というわかりやすい政策遂行のもとで、表面上は一見、表現の自由が拡大しているように見えるものの、果たして実際はどうか。
 いまの日本社会に求められる表現の自由のあり方を、喫緊の具体的課題をもとに理論と実務の両面から切り込んだ。消費税軽減税率の要求根拠もここにあり。

ミネルヴァ書房 / 2940円 / ISBN 4623062627

■米中冷戦と日本─激化するインテリジェンス戦争の内幕

春名幹男(共同通信出身)
 
▽インテリジェンスの深い意味
 
 オバマ米大統領は現実主義者で、秘密主義者です。実は米国は、中国の覇権拡大を抑える戦いで成果を挙げています。
 ミャンマーの民主化は「脱中国」とともに動き、中国への重要な石油供給国だったスーダンから油田のある南スーダンが米国の支援で分離独立、石油輸出が停止しました。しかし、オバマ政権が成果を誇示しないのはなぜか。
 日米中関係をインテリジェンスを基本に把握し、日本独自の立場について考えたい。

PHP研究所 / 1680円 / ISBN 4569808360

■中華万華鏡

辻 康吾(毎日新聞出身)
 
▽中国人も分からぬ
 
 「中華万華鏡」の姿 ある時は革命国家、ある時は開発途上国、ある時は世界の工場──外から見た中国の姿は目まぐるしく変わるし、その内実も千変万化、一体中国ってなんなんだろう。「中国は大変複雑で分からないでしょう」と中国の友人が同情してくれたので、「中国人も分からぬことを外国人の私が分かるわけがないでしょう」と答えた。そんな中国をなんとか分かろうと書き綴ったのが本書である。いろいろ書いてみたので、万華鏡の楽しさを味わっていただきたい。

岩波現代文庫 / 1071円 / ISBN 4006032501
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