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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■聖路加病院で働くということ

早瀬 圭一(毎日新聞出身)

▽個性的な4人の医師・看護師を主人公に

「聖路加は午前中に金持ちを診て、午後から隅田川辺りの浮浪者の診察に行く。そういう病院なんだ」。本当にそうなのか―。小児がん治療一筋40年の細谷亮太。訪問看護の押川真喜子。看護師養成に専念する井部俊子。地下鉄サリン事件で陣頭指揮を執り、今も救急の第一線に立つ石松伸一。個性的で突出した4人を主人公に「日本一を目指す病院」の隅々まで徹底取材した。「医療と看護」を探る。12月22日(月)、23日(火)の両日、NHKラジオ深夜便に出演します。


岩波書店 / 2100円 / ISBN 4000259970

■本の底力 ネット・ウェブ時代に本を読む

高橋 文夫(日本経済新聞出身)

▽新しい時代の読書法

本を読むのが商売といってよい大学生の「10人に4人は一日の平均読書時間がゼロ」――こんな調査結果が最近明らかになりました。残念なことです。ネット・ウェブ時代にあってむしろ本はいっそう読まれてよい、と考えるからです。なぜ? それにはクラブのラウンジ書棚などで、本書をお手に取りご瞥見いただくのが一番手っ取り早い、といえます。版元作成の帯の惹句にいわく。「ネット・ウェブ全盛のいまだからこそ、必要とされる新時代の読書法。スマホが手放せないあなたも、本好きのあなたも、必読!!」


新曜社 / 1600円 / ISBN 4788514133

■ジャーナリズムよ メディア批評の15年(藤田博司著)

保田 龍夫(新聞通信調査会)

現役当時は共同通信社のワシントン支局長や論説副委員長、退職後は上智大学などでジャーナリズム論を教えた筆者が1999年から2014年まで新聞通信調査会発行の月刊誌「メディア展望」に書き続けたコラム「メディア談話室」の中から3分の1ほどの65点を選んで438ページにまとめた。「ジャーナリズムの原則」「ジャーナリズムの役割」「劣化するジャーナリズム」「政治報道の足かせ」の4章に分かれ、短い解説やキーワード索引を付している。「『わが国症候群』を見直そう」「主筆と新聞の異様な沈黙」「首相へのメモが示す権力との癒着」「(安倍)首相の言葉には検証が必要だ」など舌鋒は鋭い。


新聞通信調査会 / 2000円 / ISBN 4907087284

■挙国の体当たり 戦時社説150本を書き通した新聞人の独白(森正蔵著)

前坂 俊之(毎日新聞出身)

森氏は1900年滋賀県生まれで東京外大卒業後、毎日新聞に入社。奉天、モスクワ特派員後、40年に外信部ロシア課長、日米開戦時は論説委員。開戦後は最前線に従軍し、社会部長で45年の終戦を迎えた。同年末に厳しい言論統制下での敗戦までの実態を暴露した『旋風二十年』を出版、一大ベストセラーに。その後、取締役を歴任し52歳で急死した。森氏は36年から52年まで1日も欠かさず書いた42冊の日記を残した。戦争、敗戦、占領下の大激動期の政治、社会情勢から新聞社、記者活動の内幕、家庭生活や食糧窮乏の実態まで克明に記録した希有の日記で、本書は開戦から敗戦までの4年間分を出版したもの。日本のジャーナリズム史に残る金字塔の1冊である。


毎日ワンズ / 1700円 / ISBN 490162279X

■日本亡命期の梁啓超

李 海(香港衛星テレビ東京支局特派員)

▽明治日本における中国人ジャーナリストの奮闘

本書は14年にわたる梁啓超の日本亡命時代に焦点を当て、梁啓超その人の思想形成と日本人関係者との交流を通じて、革命思想家梁啓超の求めた世界に迫った。版権問題、教育思想、訳書など、梁啓超の多彩な活動から、明治日中の精神、文明上のかかわり、中国と日本が置かれていた歴史的背景、当時の両国の知識人たちの社会変革に対する意気込みを感じ取ることができる。


桜美林大学北東アジア総合研究所 / 3000円 / ISBN 4904794443

■四〇〇文字の小宇宙

永井 梓(読売新聞東京本社論説委員会特別顧問)

▽日々のニュースを追って27年

今春まで担当していた読売新聞夕刊一面のコラム「よみうり寸評」の抄録です。前任の村尾清一さん(現日本エッセイスト・クラブ会長)から1987年に引き継いで27年。決して短くはない歳月ですが、日々のニュースを追い、いや追われた身にとっては、あっという間のようにも思われます。この抄録は95年6月~2014年3月の20年分から。それ以前の私の担当分は「コラムニストの目」として読売新聞社から出版されていて、今回は2度目の抄録です。


中央公論新社 / 1600円 / ISBN 4120046591

■日本人でよかったと思える 美智子さま38のいい話

渡邉 みどり(日本テレビ出身)

▽傘寿を迎えられる美智子さまの半生

社会進出を含め女性のライフスタイルは変わった。日本一の旧家天皇家の女性も然り。55年前、史上初の民間出身の皇太子妃として天皇家に嫁がれた美智子さま。従来、皇太子妃は皇族・華族出身で、ご結婚に様々な反発があったのも事実だ。陛下のご理解と協力を得て、数々の挑戦をされ国民とともにある皇室を築き上げた。10月20日80歳、傘寿をお迎えになる。弱者に寄り添う皇后美智子さまの半生を振り返り、元気をいただく1冊。


朝日新聞出版 / 1800円 / ISBN 4022512148

■ドキュメント平成政治史2 小泉劇場の時代

後藤 謙次(共同通信客員論説委員)

▽長期政権の要因とは

「小泉劇場」の演目は実に多彩だった。刺客候補を繰り出した郵政選挙。電撃的な北朝鮮訪問。米大統領ブッシュとの盟友関係に基づく初の自衛隊の海外派遣。さらに小泉純一郎首相は5年5カ月の任期中に衆参2度ずつ、計4回も国政選挙の指揮を執った。このめまぐるしい動きこそが、小泉長期政権を可能にした大きな要因と言っていいかもしれない。古いメモから政治家の肉声を拾い出して小渕、森、小泉の三代の政権を検証した。次回、第3巻は現在執筆中で「第1次安倍内閣から第2次安倍内閣発足まで」。年内に刊行予定です。


岩波書店 / 2300円 / ISBN 4000281682

■異形国家をつくった男 キム・イルソンの生涯と負の遺産

大島 信三(産経新聞出身)

▽長いスパンで検証する

北朝鮮の核開発や拉致事件にはそれぞれに発端があり、そこに至る経緯があります。稀代の独裁者といっても時代や年齢と共に変化し、そのときどきに多面的な顔を見せます。信頼性に欠けるところもあるといわれる晩年の回顧録も敬遠せず、真正面から取り組みました。キム・イルソンの人生は北朝鮮史そのものであり、「ああ、そういうことだったのか」と読み手がストンと腑に落ちるような内容にしたつもりです。アマチュアの目線でこの人物の意外性の発掘も心がけました。


芙蓉書房出版 / 2300円 / ISBN 482950627X

■日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う

鈴置 高史(日本経済新聞編集委員)

▽米国のレッドラインを越えた韓国

2014年7月、訪韓した中国の習近平国家主席とともに、韓国の朴槿恵大統領は日本の集団的自衛権の行使容認を非難しました。朴政権の「離米従中」に対し、米国が警告を発する最中でした。韓国の親米保守は「中国の使い走りと米国に見なされる」と真っ青に。しかし大統領は聞く耳を持ちません。韓国はどこへ行くのか――。日経ビジネスオンラインに連載中の「早読み 深読み 朝鮮半島」の単行本化、第4弾です。


日経BP社 / 1400円 / ISBN 4822277909
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