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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■政の言葉から読み解く戦後70年
宇治 敏彦(中日新聞社)
▽明日の日本を読む
「いま書かないとマスコミ人として一生後悔するに違いない」。そんな思いで本書の終章では「『戦後』を終わらせてはならない」など戦後100年(2045年)に向けて5つの提言をしました。「一億総懺悔」「曲学阿世」「政界一寸先は闇」など戦後70年にわたる100以上の流行語を解説しながら、その背後の政治状況を分析しました。発言者の意図と違って言葉だけが独り歩きした例もありますが、これらの言葉を読み解くことで明日の日本が見える気がします。「平和の屈折点」にある戦後70年の意味を一緒に考えてみませんか。
新評論 / 3024円 / ISBN 4794810105
■CD BOOK 心をなごませる感じのよい英会話(English To Soothe The Mind)
原島 一男(NHK出身)
▽標準かつ上品な英語を
「絵になるじゃない」(Aren’t you a picture?)、「お手柔らかに」(Go easy on me.)、「おみそれしました」(I didn’t recognize you.)
こうした言葉をかけるだけで、相手はあなたに好印象を持つことでしょう。そんなフレーズを100ばかり集めてみました。フレーズはアルファベット順に並べてあり、長くても7語程度。ですから、暗記しやすいうえ、F,L,Vなど、日本人にとって発音しにくい単語は省きました。
どれもこれも標準的で上品なフレーズばかりです。身につけておけば世界中で使え、きっと、あなたの英語のレベルアップにつながります。そういう気持ちで書きました。
ベレ出版 / 1728円 / ISBN 4860644417
■銀幕のハーストリー ~映画に生きた女たち~
松本侑壬子(共同通信出身)
▽誕生120年 ひと味違う映画史
ハーストリーは「her story」。映画で描かれる女性像は、女性側からすると現実にはありえない夢の女や理想の女が多い。悪女ですら、男を破滅させるほどの魅力の持ち主だ。それは長らく映画を作るのは主に男性監督だったからではないか―。ちょうど今年は映画誕生120年。ここらで草創期以来の古今東西の映画における女性の存在に光を当て、作品、人物、出来事などを、従来の映画史(his story)とひと味違う視点から見てみようという読み物です。巻末にお勧め映画307本のリスト付き。
パド・ウィメンズ・オフィス / 2700円 / ISBN 4864621012
■韓国知識人との対話Ⅰ 日韓の未来をつくる
若宮 啓文(朝日新聞出身)
▽新しい風を感じた18人の声
自衛隊が竹島を奪いにくると予測する人気作家。慰安婦問題の意欲作で告訴された文学者。50年前の日韓交渉を生々しく語る生き証人。伝説の金大中スピーチを書いた教授。日本人コーチを招いたサッカー代表チーム監督。韓流ブームの前史を作った「歌王」。ピースボートと船旅を共催するNGO事務総長。セウォル号事件で韓国を問う社会学者。日本の拡大志向を憂うる『縮み志向の日本』著者…。彼ら18人との対話は発見の連続でした。
慶應義塾大学出版会 / 2700円 / ISBN 4766422260
■アマチュアオーケストラに乾杯! 素顔の休日音楽家たち
畑農 敏哉(フジテレビ情報制作局)
▽音楽とアマオケの「なるほど」満載
日本にはアマチュアオーケストラが(中学・高校や大学オケを除き)千団体以上あります。筆者は中学時代にアマオケでコントラバスを弾き始め、通信社・テレビ局でのニュース関係の不規則勤務の合間を縫って活動してきました。さらに、ベートーヴェンを演奏するオケを自ら立ち上げ、運営を取り仕切るとともに指揮者も務めています。この本には奏者、指揮者そして運営など、アマオケとクラシック音楽に関する「なるほど」が満載です。
NTT出版 / 1836円 / ISBN 4757170483
■東京新聞の「筆洗」~朝刊名物コラムで読み解く時代の流れ~
瀬口 晴義(東京新聞社会部長)
▽「現場」意識し書いた1面コラム
2009年8月から13年9月までの間、東京新聞1面コラムを担当した。約980本の中から編集者が選んでくれた156本(後任のコラムニストの分も含む)を採録した。よくぞ週5本も書いてきたなあ。思い出すと寒けがする。他社のコラムニストはベテランの知識人ばかり。40代で足腰が動く若さ?を生かし、「現場」に出掛けて書くように心がけた。4年2カ月、よく乗り切ったなと自分をほめてあげたくなりました。
廣済堂出版 / 864円 / ISBN 4331519279
■終戦詔書と日本政治―義命と時運の相克
老川 祥一(読売新聞グループ本社取締役最高顧問・主筆代理)
▽終戦詔書のドラマが明かす政治の病根
昭和天皇の玉音放送として知られる終戦詔書の文言をめぐって、政府と軍部、また閣僚たちの間で、激しい論争が繰り広げられていたことは、あまり知られていません。その緊迫したドラマを物語る原案類が、そっくり国立公文書館に眠っていました。161箇所に及ぶおびただしい原案修正の検証を通じ、政治の無責任さや劣化の軌跡とその原因を、近代日本や欧州諸国の歴史、国際情勢の変化、現代日本社会の変容ぶりを視野に入れながら、考察したものです。
中央公論新社 / 3024円 / ISBN 412004713X
■わが母 最後のたたかい 介護3000日の真実
相田 洋(NHK出身)
この本は13年に及ぶ在宅介護の末に、100歳で旅立った母と、息子である私との会話録です。
1998(平成10)年2月のある日、母は全財産を取引銀行から下ろして作ってもらった小切手を持って、隣の家に「これをどうしたらよいか」と何度も相談に行きました。それが母の認知症が発覚した時でした。それ以来、母が次々に巻き起こす出来事を、テレビ屋の私はビデオカメラで撮影。時間数にして200時間を超えました。
認知症と一口に言ってもその状態は時々で違い、全く正気同然の時もあれば、完全ぼけの時もありました。その会話の中にしばしば出てきたのが、旧朝鮮や満州での暮らしや出来事でした。幼い時から旧朝鮮で育ち、結婚後は満州に移住した母の脳裏には生涯忘れることのできない諸事が詰まっているようでした。
第2章「母の戦争」はそれを書き起こしたパートですが、映像化して戦後70年関連番組として放送する予定で、現在制作中です。
NHK出版 / 2268円 / ISBN 4140816694
■国際情勢判断・半世紀(岡崎久彦著)
三好 範英(読売新聞編集委員)
岡崎久彦・元駐タイ大使をあらためて紹介する必要はないだろう。昨年10月に死去したが、最晩年、読売新聞「時代の証言者 日本外交とともに」(昨年6~7月掲載)で生涯を振り返った。本書は、死後、この連載を担当した私(三好)が、岡崎研究所、育鵬社編集部と協力し、残された速記録や遺稿を整理してまとめた回想録である。
岡崎氏が生涯をかけて追求した情報分析に関する考え方や、幼年、学生時代の思い出、現役外交官時代の多くのエピソードが語られている。また、歴史認識問題や対中外交に関する氏の主要論文や、生前交際のあった人々の証言も収録している。安倍首相も「岡崎久彦大使と父子三代」と題した追悼文を寄せている。
岡崎氏は外務省の本流を歩いた人ではなかった。とはいえ、情報重視の考え方を省内に根付かせることに貢献したし、集団的自衛権容認も氏の活動がなければ、実現しなかったかもしれない。そんな希代の外交官の本音がかなり率直に語られているので、興味は尽きないと思う。
育鵬社 / 1836円 / ISBN 4594072380
■福島原発事故と国民世論(柴田鉄治・友清裕昭著)
柴田 鉄治(朝日新聞出身)
▽原発にまつわる世論と政策
原子力ほど国民世論が揺れ動いたものはない。賛成一色から始まって1980年代には反対派が多数と逆転し、世論と政策の乖離が起こったが、どのメディアも無視した。そこまでの動きを追った『原発国民世論』(99年刊)の続編が本書である。福島事故が起こって反対派が急増、再び世論と政策の乖離が始まっているが、今はメディアの論調は二極分化している。福島事故後の外国の世論の変化もできるだけ調べた。
ERC出版 / 1944円 / ISBN 4900622540