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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■「失敗」の経済政策史

川北 隆雄(東京新聞出身)

▽なぜ20年間も失われたのか?

バブル崩壊後の約20年間、日本経済が失われたのは、なぜなのか。大蔵省(現・財務省)も日銀も、自民党も民主党も努力はしたように見える。しかし、それらは結果的に裏目に出たというだけでなく、やってはならない政策を国民に犠牲を強いて実施したケースが多かった。いま、アベノミクスは円高是正と輸出産業の一時的な好調を実現したものの、本当に日本を「取り戻す」かどうかは不明だ。失敗を振り返り、未来の成功を見つめたい。


講談社現代新書 / 800円 / ISBN 4062882671

■ロシアを動かした秘密結社  フリーメーソンと革命家の系譜

植田 樹(NHK出身)

▽知られざる歴史を掘り起こす

ロマノフ王朝の絶対専制の皇帝権力や栄華の舞台裏で繰り返された野望と陰謀。これはロシアの表の国家権力と裏組織との絶えざるせめぎ合いの歴史である。西欧におけるフリーメーソンの起源、ロシアでの変容をたどり、彼らの秘密の活動様式と思想が流血のテロリストや革命家に引き継がれ巨大帝国を瓦解させた。さまざまな理想社会の実現をめざしたロシア・インテリゲンツィアの群像が民族の運命を突き動かした壮大な実験劇としてまとめた。


彩流社 / 2900円 / ISBN 4779120144

■ドキュメント平成政治史1 崩壊する55年体制

後藤 謙次(共同通信客員論説委員)

▽政治家の肉声から日本政治を検証

かつて新聞の政治面には政治家の肉声を拾った囲み記事が必ずあった。ユーモア、風刺、啓蒙―。政治家たちの片言隻句をどうさばくかは政治記者の腕の見せどころだった。 その「囲み記事」が消えて久しい。おそらく政治家が「囲み記事」に堪えられる言葉を発しなくなったことにも原因がある。平成に入って満25年。なぜ政治家の言葉から「力と魂」が消えたのか。政治家のむき出しの言葉で日本政治を振り返ることを試みた。表紙を見れば「学術書」、中身を読めば「赤坂太郎」。全3巻で間もなく第2巻を刊行します。


岩波書店 / 2300円 / ISBN 4000281674

■日本人の覚悟―成熟経済を超える

嶌 信彦(毎日新聞出身)

▽21世紀への「日本人の覚悟」とは

日本にいま一番欠けているものは何か。私は覚悟であり、構想力、志ではないかと思う。幕末・明治維新、敗戦日本は決して大国を目指したのではなく近代国家樹立、敗戦からの復興という強い思いがあった。今の日本は内向き、自信喪失、第3の国難期などといわれるが、再び過去のように新しい日本への覚悟と構想力を持てば、21世紀の世界で存在感のある中核国家になれる。そんな志を持った様々な実例を過去と現在から堀り起こし将来をみつめてみました。


実業之日本社 / 1300円 / ISBN 4408333050

■「踏み絵」迫る米国 「逆切れ」する韓国

鈴置 高史(日本経済新聞編集委員)

▽二股外交の韓国に米国が怒る

急速に米国を離れ中国に接近する韓国。米国はついに怒り始めました。昨年12月、バイデン米副大統領は朴槿恵韓国大統領に「米国側に賭けた方がいい」とまで言ったのです。しかし、韓国は馬耳東風。そこで今年4月、オバマ大統領が韓国を訪問、翻意を促すことにしました。日経ビジネスオンラインに連載中の記事をまとめました。1作目の『中国に立ち向かう日本、つき従う韓国』、2作目の『中国という蟻地獄に落ちた韓国』に続く第3作です。


日経BP社 / 1400円 / ISBN 4822277828

■伊東正義 総理のイスを蹴飛ばした男

国正 武重(朝日新聞出身)

▽会津の頑固者の生き様に迫る

大平正芳首相の盟友として、大平急死後の首相臨時代理や、政界を揺るがしたリクルート事件で竹下登首相が引責辞任した後、「次の総理候補」に推されながら、「本の表紙だけ変わっても、中身が変わらないとダメだ」と固辞した伊東正義さん。宮澤喜一さんをして、「総理が何度も変わる世の中になって、総理を断った人の名前を世間は忘れない」と言わせた伊東さんの生き様に迫る。

「自民党政治の『終わり』の始まり」というサブタイトルを付けた。


岩波書店 / 2500円 / ISBN 4000259709

■日中関係の針路とメディアの役割(高井潔司・保田龍夫編集)

保田 龍夫(共同通信出身)

昨年11月12日に(公益財団法人)新聞通信調査会が開いた同名の公開シンポジウムの模様を再現し、加筆補正しました。

当日は日本記者クラブが開いた小泉純一郎元首相の「大入り満員」会見と正にバッティング。当会にいったん申し込み、小泉会見の方に流れた会員の方に特にお薦めします。

基調報告は丹羽宇一郎・前中国大使と朱鋒・北京大学国際関係学院教授からいただき、日中両国のジャーナリストら4人(共同通信、元北海道新聞、新京報、南方週末)がパネリストとして意見を戦わせました。

そのさわりをいくつかご紹介。「英紙報道で見た日本メディアの勇気のなさ」「等身大の姿見せ合え」「一辺倒、妖怪化する日本の中国報道」「市場が『反日』を求めている」「実は最大の親日派は中国共産党」「中国の愛国教育のトーン下げよ」。付録の年表(ここ11年間の日中関係、中国メディアの動き)も役立ちます。


新聞通信調査会 / 1000円 / ISBN 4907087276

■福島と原発2 放射線との闘い+1000日の記憶(福島民報社編集局著)

紺野正人(福島民報社報道部副部長)


東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から3年がたった。福島県民は一歩ずつ復興への歩みを進めている。
本書は、福島民報紙上で平成25(2013)年1月から11月まで計5部、96回(番外編を含む)に及んだ長期連載「ベクレルの嘆き 放射線との戦い」に加筆し、まとめた。原発事故に直面した県民の放射線への不安や葛藤、リスクコミュニケーションをめぐる政府や専門家の対応、農林水産業の再生の取り組み、除染の現状と課題、福島第一原発の汚染水問題などを追った記録である。原子力災害の本質を伝えようと試みた。
作家の柳田邦男さんが「福島で何が起きたのか、安全への納得につながるリスクコミュニケーションはいかにあるべきか、多岐にわたる記者たちの丁寧な深掘取材から生み出されたこの記録と提言は、判断に不可欠の要素を知るうえで必読の書だ」と推薦文を寄せている。
「3・11」から25年12月4日までの1000日にわたるドキュメントも収録している。


早稲田大学出版部 / 2800円 / ISBN 4657140027

■小選挙区制は日本を滅ぼす 「失われた二十年」の政治抗争

浅川博忠(山形新聞客員論説委員)

▽20年間の内情リポート

竹下登と小沢一郎による「竹小戦争」の副産物として誕生した衆院の小選挙区比例代表並立制。この制度により20年間に6回の総選挙が実施されてきているが、短期での首相交代劇や政治家の小粒化などで国家は迷走の連続。政権交代可能な2大政党誕生どころか一強多弱の多党化。この間の内情を間近で詳細にリポートしたのが本書。いまこそ抜本改革に臨まないと日本は滅びゆくリスクと直面しよう!


講談社 / 1400円 / ISBN 4062188511

■やさしい「経済ニュース」の読み方

岡田晃(テレビ東京出身)

▽日本経済の全体像つかむテキストに

日本経済新聞とテレビ東京での経験をもとに、少しでも多くの人に「経済ニュースは面白い」と感じてもらいたいとの思いから執筆しました。「やさしい」といっても単に経済用語の説明に終わるのではなく、実際の経済ニュースを題材にしながら、経済の仕組みやつながりを理解できるように解説しました。「経済を〝縦〟と〝横〟で見る」など独自の切り口を随所に盛り込み、日本経済の全体像と展望がつかめるような内容にもなっています。


三笠書房 / 1200円 / ISBN 4837925332
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