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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■国際情勢に強くなる英語キーワード(岩波ジュニア新書)

明石 和康(時事通信社解説委員)

▽世界情勢理解の教材にも

特派員時代には、常に英語で苦労した。しかし、国際情勢をフォローするには、やはり英語の腕を磨くことが必須だ。本書は、大学生や高校生、それに若いビジネスマンを念頭に、国際情勢を理解するために必要な英語の単語や表現を厳選して、解説を試みた。若い人たちにはぜひ、海外ニュースに関心を持ってもらいたい。また、英語でニュースを理解できるようになれば、必ず発信力にも良い影響が出るはずだ。そんな思いも執筆の背景にはある。


岩波書店 / 864円 / ISBN 4005008259

■プーチンとG8の終焉(岩波新書)

佐藤 親賢(共同通信社外信部)

▽「米主導」と対極の世界観

ロシアのプーチン大統領は覇権主義者でもなければ、伝統的な意味での「独裁者」でもない。クリミア半島を実力で「取り戻した」手法は支持できないが、リスクを冒してこの決断をしたのはなぜなのかは、あまり理解されていない。本書では、この疑問に自分なりの答えを見いだそうとした。偏見を持たずにプーチンの主張に耳を傾ければ、「米国主導」に慣らされた日本での一般的な見方とは対極の世界観を知ることができる。


岩波書店 / 864円 / ISBN 4004315948

■核に魅入られた国家 知られざる拡散の実態

会川 晴之(毎日新聞社北米総局長)

▽連載「核回廊を歩く」を再構成

パキスタン、イラン、そして日本の核開発現場を丹念に歩き取材した書。取材開始から2年。毎日新聞に連載した「核回廊を歩く」を加筆・修正した。核兵器開発の実態から、秘密のベールに包まれている核拡散の手口、さらに、これまで書かれることがなかった日本の意図せざる拡散にも踏み込んだ。日本の核拡散の実態に初めて切り込んだ「日本編」は、科学ジャーナリスト賞2016の受賞が決まった。


毎日新聞出版 / 1782円 / ISBN 4620323764

■水俣病を知っていますか(岩波ブックレット)

高峰 武(熊本日日新聞社論説主幹)

▽60年の「実相」知ってほしい

編集者の提案に少々戸惑った。本のタイトルである。「水俣病を知っていますか」というのは、熊本では何を今さら、という感じがするからだ。しかしよくよく考えてみれば、どれほど水俣病のことを知っているか、本書が入門書的な狙いがあるとすれば案外、いいタイトルではないかと思えてきた。水俣病事件は2016年5月1日で公式確認から60年。人で言えば還暦だ。これほど長い期間が経過したのになぜ未解決なのか。今も第1号の患者は懸命に命を刻んでいる。多くの人に60年の「実相」を知ってほしいと思う。


岩波書店 / 626円 / ISBN 4002709485

■大変を生きる 日本の災害と文学

小山 鉄郎(共同通信社編集委員兼論説委員) ▽文学作品でみる「日本人と災害」  2011年の東日本大震災の後、同年4月7日、東京電力福島第1原子力発電所に近い南相馬市に入った。悲惨な海岸線。見えない放射線への不安…。  文学担当の記者として、何をなすべきかを考え、日本人が大災害(大変)と、どう闘い、いかに生きて、どのように復興してきたかを文学作品を通して書いてみたいと思い、1年間新聞連載した。それを全面的に書き直して書籍化したものだ。  古代から現代までの大変を生きた人びとの中で、あえて1人の人物を挙げれば、濃尾地震、関東大震災と2度の大変に遭いながら、したたかに柔軟に自分を貫いて生きた西村伊作の人生に深く動かされるものがあった。
作品社 / 2808円 / ISBN 4861824257

■心の華1 「思いを集めて」42人のメッセージ

坪田 知己(日本経済新聞出身) ▽文章講座受講生のチャレンジ  5年前から各地で開いた文章講座の受講生に、作品発表の機会を提供したいと、一人1万円の参加費で2000字程度の文章を載せる企画を立てた。42人が参加し、家族への思い、人生への思い、仕事への思いなど秀作が集まった。デザインも良く、しっかり添削したので、書店販売の本に負けない出来になった。参加者には「一生の宝物」になったと思う。読みながら泣いた筆者もいる。普通の人のチャレンジの対象として毎年作っていきたい。
自費出版 / 円 / ISBN

■地方創生まちづくり大事典―地方の未来、日本の未来―

竹本 昌史(日本経済新聞出身) ▽珠玉のまちづくり193選  全国各地で繰り広げられている最新の地域再生事業を総点検し、特筆すべき活動を選んで193の事例に集大成したものが本書である。衰退する地域をよみがえらせ、生き生きとしたまちづくり、キラリと輝くむらづくりに挑戦する現場を身近に体感できる「珠玉のまちづくり193選」といえる。  北海道から九州まで全ての市町村を10年かけて訪れ、各地で取り組まれている地域活性化事業の最前線に足を運んだ。地域の特性を生かしたユニークで多彩な活動があちこちで展開されており、本書を読めば、これから地方創生事業に取り組む人々にとって多くのヒントが得られる。
国書刊行会 / 12960円 / ISBN 4336059756

■報道写真集 軌跡 大津波からの5年

八重樫卓也(岩手日報社報道部第二部長) 2011年3月11日、岩手県沿岸部を襲った大津波は5千人を超す人々の命を奪った。いまだ1124人の行方は分からぬまま。岩手県警は現在も月1回、不明者捜索を続けている。  本写真集は、震災直後から岩手日報の記者が被災地で撮影した写真を基に、震災から5年の軌跡をたどっている。歩み、恵み、絆、祈り―の4テーマに沿って、震災直後からの被災地の変わりゆくさまを切り取った。  紙面連載した記者ルポ「被災地を歩く」も掲載。震災後から被災地に入ったルポの第5弾で、同じ場所を訪れた記者たちの主観が盛り込まれている。  明日の暮らしも見えず途方に暮れた人々に、年を追うごとに笑顔がのぞく。一方、5年を重ね、さらに悲しみに沈む人、いまだ家族が見つからず、心の整理ができない人もいる。はや5年、まだ5年―。復興は道半ばだ。
岩手日報社 / 1620円 / ISBN 4872014162

■増補 実践的新聞ジャーナリズム入門(猪股征一著)

小市 昭夫(信濃毎日新聞社報道部長)  2006年刊行『実践的新聞ジャーナリズム入門』の増補版だ。信濃毎日新聞社編集局長も務めた猪股征一氏(現監査役)が、特定秘密保護法や安全保障関連法の成立もあったこの10年間を見つめ直し、提起する。「平和と民主主義の危機の前に、メディアがなすべきことは多い」と。  「ジャーナリズムの創造」を加えた。現実社会への関わりが薄くなって、短絡的な思考がまん延しかねないインターネット時代の課題を指摘。新聞は東日本大震災を機に、人々に情報を伝え、生活に寄り添う報道が再評価されたとし、国民からの信頼が「新聞の命」と訴える。  権力側のメディアへの介入、記者クラブ制度の問題点などに向ける目は厳しい。「今の取材や報道が政治や権力による戦略に埋め込まれていないかどうか、日常から見直すことが必要」。新聞をめざす若者も記者自身も胸に刻むべき戒めだ。
信濃毎日新聞社 / 1512円 / ISBN 4784072780

■なぜ私は韓国に勝てたか 朴槿惠政権との500日戦争(加藤達也・産経新聞前ソウル支局長)

三笠 博志(産経新聞東京本社社会部長) 韓国の朴槿惠大統領の名誉をコラムで傷つけたとして在宅起訴され、昨年12月に無罪が確定した産経新聞の加藤達也前ソウル支局長がまとめた初の手記である。  現在は社会部編集委員として拉致問題や警察庁を担当しており、そもそも警視庁で公安・警備部門や拉致問題を追っていたタフな「事件記者」だ。とはいえ、今回の8カ月にわたった出国禁止措置など約1年半に及んだ裁判は、相当な心労だったと思う。  本書は、前代未聞の在宅起訴から劇的な無罪判決に至るまでの一連の経緯に加え、取調室での検事との生々しいやり取りや、緊迫した法廷内の様子が詳述される。朴政権が「産経に謝罪させる」ことを刑事訴追の目的にしていたとみられることや、大統領周辺の思惑と国民感情で法が恣意的にねじ曲げられていく様子を「情治主義」という韓国特有の言葉で迫るなど、内容は衝撃的だ。
産経新聞出版 / 1512円 / ISBN 4819112740
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