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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■ゼロ戦特攻隊から刑事へ 友への鎮魂に支えられた90年(西嶋大美、太田茂著)

西嶋 大美(読売新聞出身)

▽少年特攻隊員の真実と心情

元警視庁捜査三課刑事・大舘和夫氏(剣道七段)を、剣道の仲間である2人が70余時間にわたって聞き取った。予科練から17歳で特攻要員となり、フィリピン、台湾で多くの死地を生き抜き、8度目の特攻出撃寸前に玉音放送により生還した。記憶は驚くほど鮮明で臨場感にあふれ、少年兵が戦争の理不尽さを肌で感じとっていく様子が、潔くもせつなく感じられるでしょう。


芙蓉書房出版 / 1944円 / ISBN 4829506849

■原子力報道五十年―科学記者の証言

堤 佳辰(日本経済新聞出身)

▽先人の苦悩と決断

1953年12月7日、ニューヨークの国連総会でアイゼンハワー提案を直接聞いて以来、日本の原子力平和利用報道に一貫して携わった経験と所感を率直に綴った。唯一の原爆被災国・日本がビキニ被ばくの直後、なぜ、いかにして第三の火を志したのか。先人たちの苦悩と決断を歴史認識しよう。また、技術の欠陥は技術で是正するのが王道で、津波に耐え得る原発、受動安全炉の実例を紹介した。石油皆無の資源小国、少子高齢化の日本が自ら技術を封印しては未来はない。


エネルギーフォーラム / 972円 / ISBN 4885554624

■米中抗争の「捨て駒」にされる韓国

鈴置 高史(日本経済新聞社編集委員)

▽米中のはざまでフリーズする朴槿恵外交

シリーズ8冊目です。これまでの7冊は米陣営を離れ、急速に中国に傾斜する韓国を描いてきました。しかし、潮目が変わりました。米国が二股に怒り出しました。中国も、北朝鮮の核武装が着々と進むのに韓国の期待ほどには助けてくれません。そのうえ米中朝が米朝平和協定の締結に動きます。軍事力も外交力も乏しい韓国は蚊帳の外に。この苦境を打開するには核武装しかない―との声が韓国の政治家やメディアの間で高まっています。


日経BP社 / 1512円 / ISBN 4822236587

■版画でたどる万葉さんぽ

宇治 敏彦(中日新聞社相談役)

▽「心のふるさと」を彫る

 約4500首の歌が掲載されている日本最古の国民歌集・万葉集を版画に彫り始めてから40年たった。7年前に『木版画 萬葉秀歌』を上梓したが、今回はカラー版画やペン画も加えて約100首を紹介。万葉集の約7割は恋の歌だが、1300年以上も前の私たちの先祖が、こんなにも繊細かつ情熱的で、さらに心の伝え方が高い芸術性を持っていたことに驚かされる。心の豊かさが失われている今日、拙著を通じて大和人の心情と知恵に接していただければ幸いです。


新評論 / 1944円 / ISBN 4794810393

■世界経済大乱(日経プレミアシリーズ)

滝田 洋一(日本経済新聞社編集委員)

▽経済大乱の現場報告

昨年6月、中国株バブルが崩壊するさなか、上海で現地の経済学者やエコノミストと議論した。彼らのバブル懸念は本物だった。今年1月、円高・株安が加速したとき、ヘッジファンドや政策当局者の雰囲気は、切羽詰まっていた。3月にフランスで会った銀行経営者たちは、声を潜め過剰規制を語っていた。米国ではトランプ氏とサンダース氏の政策の類似性を聞いた。世界経済の大乱を現場を、見て、聞いて、記した。ご笑覧たまわれば、幸いです。


日本経済新聞出版社 / 918円 / ISBN 4532263034

■国際情勢に強くなる英語キーワード(岩波ジュニア新書)

明石 和康(時事通信社解説委員)

▽世界情勢理解の教材にも

特派員時代には、常に英語で苦労した。しかし、国際情勢をフォローするには、やはり英語の腕を磨くことが必須だ。本書は、大学生や高校生、それに若いビジネスマンを念頭に、国際情勢を理解するために必要な英語の単語や表現を厳選して、解説を試みた。若い人たちにはぜひ、海外ニュースに関心を持ってもらいたい。また、英語でニュースを理解できるようになれば、必ず発信力にも良い影響が出るはずだ。そんな思いも執筆の背景にはある。


岩波書店 / 864円 / ISBN 4005008259

■プーチンとG8の終焉(岩波新書)

佐藤 親賢(共同通信社外信部)

▽「米主導」と対極の世界観

ロシアのプーチン大統領は覇権主義者でもなければ、伝統的な意味での「独裁者」でもない。クリミア半島を実力で「取り戻した」手法は支持できないが、リスクを冒してこの決断をしたのはなぜなのかは、あまり理解されていない。本書では、この疑問に自分なりの答えを見いだそうとした。偏見を持たずにプーチンの主張に耳を傾ければ、「米国主導」に慣らされた日本での一般的な見方とは対極の世界観を知ることができる。


岩波書店 / 864円 / ISBN 4004315948

■核に魅入られた国家 知られざる拡散の実態

会川 晴之(毎日新聞社北米総局長)

▽連載「核回廊を歩く」を再構成

パキスタン、イラン、そして日本の核開発現場を丹念に歩き取材した書。取材開始から2年。毎日新聞に連載した「核回廊を歩く」を加筆・修正した。核兵器開発の実態から、秘密のベールに包まれている核拡散の手口、さらに、これまで書かれることがなかった日本の意図せざる拡散にも踏み込んだ。日本の核拡散の実態に初めて切り込んだ「日本編」は、科学ジャーナリスト賞2016の受賞が決まった。


毎日新聞出版 / 1782円 / ISBN 4620323764

■水俣病を知っていますか(岩波ブックレット)

高峰 武(熊本日日新聞社論説主幹)

▽60年の「実相」知ってほしい

編集者の提案に少々戸惑った。本のタイトルである。「水俣病を知っていますか」というのは、熊本では何を今さら、という感じがするからだ。しかしよくよく考えてみれば、どれほど水俣病のことを知っているか、本書が入門書的な狙いがあるとすれば案外、いいタイトルではないかと思えてきた。水俣病事件は2016年5月1日で公式確認から60年。人で言えば還暦だ。これほど長い期間が経過したのになぜ未解決なのか。今も第1号の患者は懸命に命を刻んでいる。多くの人に60年の「実相」を知ってほしいと思う。


岩波書店 / 626円 / ISBN 4002709485

■大変を生きる 日本の災害と文学

小山 鉄郎(共同通信社編集委員兼論説委員) ▽文学作品でみる「日本人と災害」  2011年の東日本大震災の後、同年4月7日、東京電力福島第1原子力発電所に近い南相馬市に入った。悲惨な海岸線。見えない放射線への不安…。  文学担当の記者として、何をなすべきかを考え、日本人が大災害(大変)と、どう闘い、いかに生きて、どのように復興してきたかを文学作品を通して書いてみたいと思い、1年間新聞連載した。それを全面的に書き直して書籍化したものだ。  古代から現代までの大変を生きた人びとの中で、あえて1人の人物を挙げれば、濃尾地震、関東大震災と2度の大変に遭いながら、したたかに柔軟に自分を貫いて生きた西村伊作の人生に深く動かされるものがあった。
作品社 / 2808円 / ISBN 4861824257
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