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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■日本の現場 地方紙で読む2016(早稲田大学ジャーナリズム研究所編)
早稲田大学出版部 / 2160円 / ISBN 465716015X
■宮尾登美子 遅咲きの人生
芙蓉書房出版 / 1944円 / ISBN 4829506911
■オバマへの手紙 ヒロシマ訪問秘録
文春新書 / 842円 / ISBN 4166610953
■報道の自己規制 メディアを蝕む不都合な真実
上出 義樹(北海道新聞出身)
▽日本の新聞・テレビの病巣にメス
自己規制、自主規制、萎縮、忖度…。呼び方は異なるが、安倍晋三政権に腰が引けた新聞やテレビの報道姿勢がさまざまな場面で目に付く。しかし、権力に弱いメディアの体質は昔も今も変わらない。本書は、今春学位を得た筆者の博士論文を下敷きに、新聞やテレビが自らメスを入れない報道の自己規制の実態と、その背後にある記者クラブ制度など、マスメディアの日本的な負の構造を徹底検証している。
リベルタ出版 / 2160円 / ISBN 4903724484
■抗うニュースキャスター TV報道現場からの思考
金平 茂紀(TBS「報道特集」キャスター)
▽テレビ報道マンによる自己批評の試み
テレビ報道の仕事に携わって今年が40年目。その間、メディアにおけるテレビの位置は随分と変容した。変わらないのは、テレビというメディアには、自己批評能力がまだ十分に備わっていないのではないか、という危惧だ。この数年、3カ月に一度というスローペースで書き続けてきたテレビ報道の自己批評の試み。福島第一原発事故、国政選挙報道、朝日新聞の吉田証言・吉田調書事件、安保法制のデモ報道などテーマは多岐にわたる。特に、テレビ関係者の方々、ぜひご一読を。
かもがわ出版 / 1944円 / ISBN 4780308585
■トランプ現象とアメリカ保守思想
会田 弘継(共同通信社客員論説委員)
▽思想史で米大統領選を斬る
米共和党のこの半世紀の大変貌、アメリカにおける保守と反動の微妙な関係…など興味深い問題がトランプという怪異な大統領候補の出現で一挙に露呈したので、まとめてみました。思想史的な視点で米政治や大統領選を考えたい方にお勧め。若手評論家の荻上チキさんとのラジオ番組での対談がきっかけで生まれた本です。同時に旧著『追跡・アメリカの思想家たち』も増補改訂版として中公文庫入り。併読していただくと、現代アメリカ政治思想史を通観できます。
左右社 / 1944円 / ISBN 4865281525
■秋のしずく 敗戦70年といま(高知新聞取材班)
高田昌幸(高知新聞社報道部副部長・部長待遇)
2014年2月から15年末まで、高知新聞は長期企画「秋のしずく」に取り組んだ。連載は16シリーズ、計74回。そのほか大型の特集や単発記事も随時掲載し、20~30代前半の記者たちが戦争の実相を掘り起こそうとした。本書はその大半を収録した1冊である。 被害体験ばかりではない。細菌兵器に関わった部隊員、大陸で中国兵を斬った兵士、捕虜の米兵殺害に関与した元BC級戦犯。「日本は」「国家は」といった大文字の戦争記録ではなく、全ての取材がそうであるように、徹底的に現場にこだわった。体験者の記憶にある「泥水」「糞尿」「血しぶき」「人肉」なども、あえてそのまま使用。可能な限り関係資料での裏付けも続けた。 一連の取材で浮き彫りになったのは「総力戦」と、それを支える「熱狂」の残酷さである。
高知新聞社 / 1458円 / ISBN 4906910521
■イギリス王室 愛と裏切りの真実
渡邉みどり(日本テレビ出身)
▽エリザベス女王の人生重ねながら
今春、生誕90年を迎えた英国のエリザベス女王。英国王室が抱えた困難や王室に渦巻く女性たちの苦悩を、エリザベス女王の人生と重ねながら描く。ダイアナ妃の急逝から20年目。国民から愛され支持されている英国王室。もちろん反感を持たれた時代もあった。女王をロールモデルとするウィリアム王子とキャサリン妃、ジョージ王子・シャーロット王女にも注目。2012年婦人画報に連載した「エリザベス女王の原点」を加筆・再構成した。
主婦と生活社 / 1404円 / ISBN 4391148692
■21世紀の共感文章術
坪田 知己(日本経済新聞社出身)
▽ネット時代の簡単・明快な文章術
「情報大氾濫」の時代、ネット上には雑な文章が溢れている。「明快・簡潔」で「共感を呼ぶ」文章とは何か…と考え、約1000人を教えて練り上げた文章術を公開した。ベースは、新聞で鍛えた「逆三角形」の文章スタイル。そこそこの感性と知性があれば、プロに比肩する文章が書ける。素人の女性たちが書いた「これぞ名文」を多数収録した。「誰もが名文が書ける」時代が待ち遠しい。
文芸社 / 1296円 / ISBN 4286175189
■パリの漆職人 菅原精造
熱田 充克(フジテレビ出身)
▽長期取材による本格評伝
1905(明治38)年暮れ、ある日本人工芸家がフランスに渡った。山形・酒田出身で、東京美術学校(現・東京芸大)で漆芸を学んだ菅原精造。ヨーロッパのアーティストたちに日本の伝統技法を教え、芸術の大きな潮流だった「アール・デコ」に影響を与えた。藤田嗣治とも親交があったこの漆芸家は、一度も帰国せずフランスで死んだため日本で彼を知る人は少ない。フランスで遺族を捜し当て、幻の漆芸家の一生を丹念に追った。
白水社 / 5184円 / ISBN 4560095086