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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■地方創生まちづくり大事典―地方の未来、日本の未来―

竹本 昌史(日本経済新聞出身) ▽珠玉のまちづくり193選  全国各地で繰り広げられている最新の地域再生事業を総点検し、特筆すべき活動を選んで193の事例に集大成したものが本書である。衰退する地域をよみがえらせ、生き生きとしたまちづくり、キラリと輝くむらづくりに挑戦する現場を身近に体感できる「珠玉のまちづくり193選」といえる。  北海道から九州まで全ての市町村を10年かけて訪れ、各地で取り組まれている地域活性化事業の最前線に足を運んだ。地域の特性を生かしたユニークで多彩な活動があちこちで展開されており、本書を読めば、これから地方創生事業に取り組む人々にとって多くのヒントが得られる。
国書刊行会 / 12960円 / ISBN 4336059756

■報道写真集 軌跡 大津波からの5年

八重樫卓也(岩手日報社報道部第二部長) 2011年3月11日、岩手県沿岸部を襲った大津波は5千人を超す人々の命を奪った。いまだ1124人の行方は分からぬまま。岩手県警は現在も月1回、不明者捜索を続けている。  本写真集は、震災直後から岩手日報の記者が被災地で撮影した写真を基に、震災から5年の軌跡をたどっている。歩み、恵み、絆、祈り―の4テーマに沿って、震災直後からの被災地の変わりゆくさまを切り取った。  紙面連載した記者ルポ「被災地を歩く」も掲載。震災後から被災地に入ったルポの第5弾で、同じ場所を訪れた記者たちの主観が盛り込まれている。  明日の暮らしも見えず途方に暮れた人々に、年を追うごとに笑顔がのぞく。一方、5年を重ね、さらに悲しみに沈む人、いまだ家族が見つからず、心の整理ができない人もいる。はや5年、まだ5年―。復興は道半ばだ。
岩手日報社 / 1620円 / ISBN 4872014162

■増補 実践的新聞ジャーナリズム入門(猪股征一著)

小市 昭夫(信濃毎日新聞社報道部長)  2006年刊行『実践的新聞ジャーナリズム入門』の増補版だ。信濃毎日新聞社編集局長も務めた猪股征一氏(現監査役)が、特定秘密保護法や安全保障関連法の成立もあったこの10年間を見つめ直し、提起する。「平和と民主主義の危機の前に、メディアがなすべきことは多い」と。  「ジャーナリズムの創造」を加えた。現実社会への関わりが薄くなって、短絡的な思考がまん延しかねないインターネット時代の課題を指摘。新聞は東日本大震災を機に、人々に情報を伝え、生活に寄り添う報道が再評価されたとし、国民からの信頼が「新聞の命」と訴える。  権力側のメディアへの介入、記者クラブ制度の問題点などに向ける目は厳しい。「今の取材や報道が政治や権力による戦略に埋め込まれていないかどうか、日常から見直すことが必要」。新聞をめざす若者も記者自身も胸に刻むべき戒めだ。
信濃毎日新聞社 / 1512円 / ISBN 4784072780

■なぜ私は韓国に勝てたか 朴槿惠政権との500日戦争(加藤達也・産経新聞前ソウル支局長)

三笠 博志(産経新聞東京本社社会部長) 韓国の朴槿惠大統領の名誉をコラムで傷つけたとして在宅起訴され、昨年12月に無罪が確定した産経新聞の加藤達也前ソウル支局長がまとめた初の手記である。  現在は社会部編集委員として拉致問題や警察庁を担当しており、そもそも警視庁で公安・警備部門や拉致問題を追っていたタフな「事件記者」だ。とはいえ、今回の8カ月にわたった出国禁止措置など約1年半に及んだ裁判は、相当な心労だったと思う。  本書は、前代未聞の在宅起訴から劇的な無罪判決に至るまでの一連の経緯に加え、取調室での検事との生々しいやり取りや、緊迫した法廷内の様子が詳述される。朴政権が「産経に謝罪させる」ことを刑事訴追の目的にしていたとみられることや、大統領周辺の思惑と国民感情で法が恣意的にねじ曲げられていく様子を「情治主義」という韓国特有の言葉で迫るなど、内容は衝撃的だ。
産経新聞出版 / 1512円 / ISBN 4819112740

■イスラム化するヨーロッパ

三井 美奈(読売新聞社国際部)

▽イスラムとの共存に悩む欧州

多発するテロ、押し寄せる難民、ポピュリスト政党の台頭――今の欧州はイスラム抜きには語れない。昨年1月まで約4年間、特派員としてパリに駐在し、そう実感した。過激派に加わる若者やテロ対策専門家を取材した経験を1冊にまとめた。見えてきたのは、イスラム移民の同化に失敗し、苦悩する欧州の姿だ。とりわけ、2度テロの標的となったフランスの闇は深い。日本にとっても、決して他人事ではない。


新潮新書 / 778円 / ISBN 4106106493

■愛しのドラゴンズ! ファンとして歩んだ半世紀

北辻 利寿(CBCテレビ報道局長)

▽ドラゴンズ80周年でファンが書く本を!

出版社からの依頼を受けて、中日球場(現ナゴヤ球場)近くで生まれ育ったファンとして半世紀の歴史を綴りました。球団史そしてその時代の社会や世相も紹介しています。ぜひお読みいただきたいのは、テレビ報道の世界に進んでからの取材経験談の「落合博満選手との1年」の章です。スポーツ記者でない〝落合家庭番記者〟としての日々を、初披露しました。現在は球団GMである三冠男・落合さんの素顔は?


ゆいぽおと / 1296円 / ISBN 4877584552

■二つのコリア 第三版 国際政治の中の朝鮮半島(ドン・オーバードーファー、ロバート・カーリン著、菱木一美訳)

菱木 一美(共同通信出身)

▽金正恩時代に至る迫真の現代史

毎日新聞社の「アジア・太平洋賞大賞」を受賞した訳書「二つのコリア」の抜本的な増補改訂版である。北朝鮮問題に精通する元米外交官、ロバート・カーリンを共著者に加えた新版は、米朝核交渉や小泉訪朝の舞台裏をはじめ金正恩登場に至るまでの数々の衝撃的な新事実を明らかにしている。ドン・オーバードーファーが執筆した旧版部分も最新の学術研究を基に500箇所以上の大改訂が行われ、朝鮮半島問題の理解に必須の新著となった。


共同通信社 / 3996円 / ISBN 4764106825

■危機と決断 前FRB議長ベン・バーナンキ回顧録(上下)(ベン・バーナンキ著、小此木潔訳)

小此木 潔(朝日新聞出身)

▽「マニア」が語る恐慌論

リーマン・ショックに始まる2008年の世界金融危機は、実は史上最悪の「金融恐慌」であった。経済に詳しい人たちの反応は、「やはり」と「まさか」に二分されるだろう。自らを「大恐慌マニア」と呼ぶバーナンキ氏は、危機を大げさに恐慌だと騒ぎ立てるような手法とは無縁の人であり、そうであるがゆえに、あの危機を金融恐慌と呼んだ根拠を明快に示している。本書こそグローバル化時代の恐慌論であり、危機克服の経済学でもある。


角川書店 / 0円 / ISBN 4041023653

■キューバ 超大国を屈服させたラテンの魂

伊藤 千尋(朝日新聞出身)

▽米国との国交回復の背景にあるもの

学生時代の1970年代にサトウキビ刈り労働で半年間住んで以来、80年代から特派員や雑誌の取材などで計40年以上にわたり、キューバを体当たり取材した。ソ連を解体に追い込んだ米国がなぜ身近な小国をつぶせず、逆に自らの政策を転換することになったのか。超大国の圧力に踊って抵抗し、ついに自立を貫いた陽気なキューバ気質、「社会主義」から「社会正義」に衣替えするカストロ後の社会を描く。


高文研 / 1620円 / ISBN 4874985866

■戦場記者「危険地取材」サバイバル秘話

石合 力(朝日新聞社国際報道部長)

▽危険地取材を考える

「大臣の指示です。即刻出国してください」――後藤健二さん拘束のさなか、外務省幹部から私にかかってきた電話が執筆の動機です。政府の海外安全情報(危険度)に従って取材規制することは妥当なのか。朝日新聞のシリア取材を批判的に報じた一部メディアの動きも踏まえ、報道の自由と邦人保護の関係、記者の安全確保の方策について考えてみました。「爆弾テロ現場には急ぐな」といった危険地取材のエピソードにも触れています。


朝日新書 / 842円 / ISBN 4022736445
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