マイBOOK マイPR
会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■読まない人に読ませる共感文章術
坪田知己(日本経済新聞出身)
▽「文章の書き方」を知って自律的な人間になってほしい
「日本人はなぜ自律的にふるまえないのか」とずっと疑問を持ってきた。それは「文章の書き方」をしっかり習っていないことが原因だと突き止めた。自分が表現できていないのだ。記者・デスク、本やブログの執筆の経験をベースに「核心文展開法」「三角形文章法」を考案し、2011年から約300人を教え、効果に自信を持った。昨年8月に文例を使った教科書をアマゾンから電子出版した。しかし、「印刷した形で欲しい」という要望が多く、10月末にプリント版を作った。多くの人に、文章の書き方を知ってほしい。通信販売のみ。申し込みは シンフォシティのサイトで。
シンフォシティ / 700円 / ISBN
■愛のダイアナ ウィリアム王子の生母「生と性」の遍歴
渡邉みどり(日本テレビ出身)
▽「一人の女性として」の姿
ジョージ王子の誕生でダイアナ伝説は現実のものとなる。国民と王室に2人の王子を残し、皇太子妃としての義務を果たしたダイアナ妃。王室を去った後、「一人の女性として」社会に関わる姿に焦点を当てた。多くの男性との出会い、別れの中で妃が何を感じ、行動したのか─人道支援などノーブレス・オブリージュの支えだったのは最後の恋人ドディではなく…本当に愛し尊敬していた心臓外科医ハスナット・カーンの存在が明かされる。
講談社 / 1470円 / ISBN 4062186144
■中国という蟻地獄に落ちた韓国
鈴置高史(日本経済新聞編集委員)
▽世界の覇権は「中国」と判断
中国傾斜を強める朴槿恵の韓国は、もう海洋勢力側に戻れない──がテーマです。韓国は米国から求められたミサイル防衛への参加も断り、「歴史」を掲げての日本攻撃もやめません。いずれも中国の歓心を買うためです。元から明、明から清。中華帝国の王朝交代期に朝鮮半島の国は悩みます。次の「中華」にいち早く従わないと存亡の危機に陥るからです。韓国はいま、世界の覇権が米国から中国へ移ると判断したのです。
日経BP社 / 1470円 / ISBN 4822274365
■問答有用 中国改革派19人に聞く
吉岡桂子(朝日新聞編集委員)
▽対話からみえてくるものがある
19人は、「太子党」経済エリートや高級官僚から、学者、ジャーナリスト、若手の市民活動家まで、中国を代表する知識人である。大国化を急ぐ自らの国の「弱点」を率直に語り、憂いながらも向かうべき将来像を示してくれた。対日外交の背後にある中国のいまとともに、知識層の日本観もうかがえる。対立を抱えながらも両国がつながるヒントが、隠れていた。朝日新聞オピニオン面のインタビューを大幅に加筆・復元し、それぞれにコラムを書き下ろしました。
岩波書店 / 2205円 / ISBN 4000253182
■福島と原発 誘致から大震災への五十年(福島民報社編集局著)
佐藤光俊(福島民報取締役編集局長)
東京電力福島第一原発事故から2年7カ月経過した。いまなお、汚染水問題など新たな対応が迫られる事態になっている。国はようやく東電任せにせず、前面に出て事故収束にあたる姿勢をみせているが、福島県民にとってみれば、遅きに失した感が否めない。 本書は平成23年10月から25年2月までの計12部169回にわたった長期連載をまとめた。地域振興のため、原発との共生に未来を託した人々の挫折、電源三法交付金・核燃料税をめぐって県、市町村、東電、国が繰り広げた「電力マネー」の攻防などを描いた。国のエネルギー政策に翻弄され続けた地方の声を感じ取ってほしい。なお、24年度新聞協会賞を受賞した「東日本大震災 東京電力福島第一原発事故 一連の報道」の一部でもある。
早稲田大学出版部 / 2940円 / ISBN 465713017X
■不屈の春雷─十河信二とその時代(上・下)
牧 久(日本経済新聞出身)
▽新幹線生みの親、十河信二の生涯
71歳で国鉄総裁に就任し、一世一代の〝大ウソ〟で東海道新幹線の実現にこぎつけた十河信二という男とは何者だったのか。十河家に残された大量の録音テープや故郷・四国の西条図書館に寄贈された「備忘録」など膨大な資料から彼の生涯を追った。恩師・後藤新平との出会い。関東大震災後の復興局疑獄事件。満鉄理事として石原莞爾らと夢見た王道楽土の「満州国」。東条英機暗殺計画への関与。鉄道界の先人たちの夢だった広軌新幹線の実現。壮大な彼の人生ドラマは、まさに「歴史は物語」であった。
ウェッジ / 0円 / ISBN 4863101163
■インドネシア9・30クーデターの謎を解く スカルノ、スハルト、CIA、毛沢東の影
千野境子(産経新聞出身)
▽戦後東南アジア史のテキストに
北爆開始、文化大革命勃発、印パ衝突…など世界を揺るがした1965年。もう1つ大事件が起きた。9・30クーデター未遂事件だ。スカルノからスハルトへ。親中・容共路線から親米・反共路線へ。そして孤立から国際協調へ。事件はインドネシアのみならず、東南アジアの政治地図も大きく塗り替えた。 日米公文書などを読みつつ、謎多き事件の解明を試みた。いま米中は同じ地域で再び競う。ASEANなど戦後東南アジア史のテキストとしても読める。
草思社 / 2205円 / ISBN 4794220065
■中国における報道の自由 その展開と命運(孫旭培著・高井潔司ほか翻訳)
高井潔司(読売新聞出身)
▽中国の「報道の自由」どうする
中国の現行憲法でも規定されている報道の自由。しかし、これまで実行されたことはない。筆者は1980年代、その実現に向けた報道法案の制定作業の実質的責任者だった。作業は天安門事件によって頓挫した。だが、市場経済の全面展開で、ますます必要性は増している。国内では禁書扱いの本を日本で先駆けて翻訳出版した。
桜美林大学北東アジア総合研究所 / 3500円 / ISBN 4904794338
■わが街再生──コミュニティ文化の新潮流
鈴木嘉一(読売新聞出身)
▽地域おこしの実情を伝えるルポ
日本のあちこちで地域社会のコミュニティが崩れかけている。地方の疲弊や衰退を人間の体にたとえれば、血液が手足の指先まで行きわたらず、末端から次第に病んでいくことを意味する。 こうした厳しい現状に対し、民間の知恵と活力で「わが街を再生させたい」と奮闘する人々がいる。「わが街のラジオ」のコミュニティFM、「街中の映画館」再生、映画やテレビドラマのロケ隊を誘致するフィルムコミッション、芝居小屋の復興、産業観光の振興……。全国40カ所以上を訪れ、「コミュニティ文化」を担う人たちの活動をとおして、地域おこしの実情を伝えるルポである。
平凡社新書 / 840円 / ISBN 4582857019
■原子力 負の遺産 核のごみから放射能汚染まで(北海道新聞社編)
関口裕士(北海道新聞報道センター)
▽原子力の根源的課題を問う
北海道新聞朝刊1面で連載したJCJ賞受賞企画に加筆しました。「核のごみ どこへ」「核燃半島」「もんじゅという夢」「廃炉時代」「放射能 見えない汚染」と、インタビューの6部構成です。 行き場のない「核のごみ」高レベル放射性廃棄物は、原子力政策の先送りと行き詰まりの象徴です。北海道でも処分場誘致の動きがあるこの問題を起点に、原子力の課題を推進側、反対側双方への取材を通じて探りました。
北海道新聞社 / 1575円 / ISBN 4894537052