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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■新エイズ予防指針と私たち―続けよう、HIVとの闘い エイズ予防財団編

宮田 一雄 産経新聞特別記者


わが国のエイズ政策は、感染症法が施行された1999年以降、同法に基づくエイズ予防指針に沿って進められています。「予防」と銘打ってはいても、エイズの原因ウイルスであるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染した人たちへの支援や医療提供体制、偏見・差別の解消までを含む総合的な政策指針です。世界のエイズの流行が30年の節目を迎えた昨年、ほぼ1年がかりで見直しが進められ、厚労省は今年1月、改正指針を告示しました。エイズの流行はいまも続いています。社会の関心が薄れれば流行が下火になるわけではないのですが、えっ、そんな指針があったのと驚かれる方も多いはず。改正指針の概要と背景、最近のエイズ対策の現場の動きを分りやすく報告しました。


連合出版 / 1円 / ISBN 4897722705

■今だから言えること 歴代総理大臣の姿が語る、日本の光と影

 国正武重(朝日新聞出身)


▽歴代総理の生身の姿に肉薄

電子書籍に挑戦した。朝日新聞政治記者時代に行った歴代首相へのインタビューや、オフレコも含めたおびただしい量の取材記事をもとに執筆した政治ドキュメントである。初めて明かす内幕や秘話もある。時に翻弄する歴代総理の生身の姿に肉薄した文章から、日本政治の光と影が浮かびあがる。インターネットストアでどうぞ。
http://www.artislong.jp/works/ima.html

電子書籍版 / 0円 / ISBN

■テレビは何を伝えてきたか 草創期からデジタル時代へ

植村鞆音(テレビ東京出身)


▽民放60年のオーラルヒストリー

本書は一昨年から今年にかけて民放連の機関誌「月刊民放」に連載された座談シリーズ「放送の未来に向けて」の再編集、文庫版である。内容は番組を中心とした民放60年のオーラルヒストリー(口伝)。私は聞き手で、主役の語り部は大山勝美さんと澤田隆治さん。草創期以来テレビ番組の制作に関わり続けたおふたりの証言は鮮やかにテレビ文化の盛衰を浮き彫りにしている。私にとっては長い間世話になったテレビ界への遺言の意味もある。



ちくま文庫  / 0円 / ISBN 4480429573

■風と風車の物語──原発と自然エネルギーを考える

 伊藤章治(中日新聞出身)

 
▽風のエネルギーの可能性

江戸時代の帆船「北前船」に惹かれ、以前から民衆の暮らしと風をテーマに「風の社会・文化史」を書きたいと思っていた。「風の街をつくる」「風仕事」などの章立てで書き始めたところにフクシマ原発事故が起こる。急遽、「風に代表される自然エネルギーは原発に取って代われるか」の章を加えた。北海道や東北の地では、十分すぎるほどの風が吹き、人々のやる気も十分。「自然エネルギーの普及を妨げているのは政治の無策」と、改めて痛感した。
論創社  / 0円 / ISBN 4846011496

■生きてやろうじゃないの! 79歳・母と息子の震災日記

武澤忠(日本テレビ・チーフディレクター)母・武澤順子との共著

▽家族の絆の物語

「被災地の一軒一軒に、それぞれに違った苦悩や悲しみがある」…そのことを伝えようと、被災した実家の母を撮り続けた1年間。その模様をまとめ3月に放送した「リアル×ワールド 母と僕の震災365日」は大きな反響をいただきましたが、中でも注目されたのが母の震災日記でした。そこに綴られた、79歳で被災地に生きる女性の、赤裸々な想い。絶望、葛藤、そして希望…これは震災の記録ではなく「家族の絆の物語」。



青志社  / 0円 / ISBN

■昭和、平成を「食」とともに歩んだ 岸朝子の命の食卓

知野恵子(読売新聞編集委員)


▽日本人の食の変化と料理記者 
人気テレビ番組「料理の鉄人」の審査員をつとめ、「おいしゅうございます」で一躍有名になった岸朝子さん。88歳の今も、食ジャーナリストとして活動を続けている。専業主婦だった岸さんは、30歳を過ぎてから料理記者になり、以来、日本の食を見つめてきた。様変わりした食の話はもとより、記者生活の体験談が面白い。「鍋釜記者」と揶揄されながらも、歩いて、自分の目と舌で確かめ、わかりやすく伝えることに腐心した。時代や追いかけるテーマは違っていても、記者の心は共通だと感じさせられる。「料理の鉄人」の裏話も楽しい。



主婦の友社  / 0円 / ISBN 4072841676

■欧州のエネルギーシフト

 脇阪紀行(朝日新聞論説委員)

 
▽エネルギー革命最前線の現場報告 
「3・11」を機に日本ではエネルギー政策が論争テーマになったが、欧州では1970年代からエネルギー問題は市民運動の焦点だった。ただ国民投票で脱原発を決めたスウェーデンに今なお、10基の原発が稼働しているように、脱原発実現には周到な政策的準備が必要だ。原発依存から脱却しようとする日本に何が必要か。ドイツや北欧などの現場ルポからヒントを得ていただきたい。



岩波新書 / 0円 / ISBN 4004313708

■喪われたレーモンド建築 東京女子大学 東寮・体育館 東京女子大学レーモンド建築 東寮・体育館を活かす会編

報道する立場で長年働いたこともあって、多種多様な運動を見るとき常に距離をおいて観察する癖が身についていた。それが6年前、母校東京女子大学キャンパス内の歴史的建造物を解体する計画が公表されると、突如自分が言いだしっぺになり、渦中に立ってしまった。素人集団が仲間を募り、建築史や構造学などの専門家に支援を仰いで、微力を尽くしたが、ついに不首尾に終わった行動の顛末を綴った報告書である。人口減少社会での大学の経営問題がからんでスクラップ&ビルドでの対応例は多い。立派な中層ビルの快適な大教室で、学生はどんな空間の記憶を抱いて巣立つのだろうか。今も考えさせられている。


同会代表 日本経済新聞出身 藤原房子
工作舎 / 2円 / ISBN 4875024436

■キッシンジャー回想録 中国 上下

松尾 文夫 共同通信出身 


久しぶりに古巣の共同通信外信部の後輩たちと、一緒に仕事をする幸運に恵まれた。あのヘンリー・キッシンジャーが1971年7月の北京秘密訪問以来の米中関係を回顧し、大国化した中国との「相互進化」の道を説く英文で約600ページの大作の全訳を、元北京支局長の塚越敏彦氏を総括に松下文男、横山司、岩瀬彰、中川潔各氏の翻訳、私の解説で3月末、岩波書店から上下2巻(各2940円)で出版することができたからである。キッシンジャーは89歳。しかし、習近平次期国家主席とも対話する対中外交の「現役」で、日本には持ち得ない米中関係の素顔を赤裸々に語っている。売れ行きは良いようで、昨夏からのチームワークが実った感じだ。クラブに一部寄付したので、一読いただければ幸いです。



岩波書店 / 0円 / ISBN 4000238744

■日本経済復活、最後のチャンス 変化恐怖症を脱して「3K立国」へ

三橋 規宏(日本経済新聞出身) 



▼成長神話と決別した新しい日本人に


東日本大震災と深刻な原発事故が、人の痛みが分かる日本人を復活させるきっかけになった。GDPの増加が人を幸せにするという成長神話が、お金万能主義の冷たい社会を生み出してしまった。経済合理主義一辺倒から抜け出し、郷土愛、弱者に対する同情など多様な動機で行動する日本人の登場が温もりのある社会をつくる。そのための手っ取り早い方法は、成長神話と決別した新しい日本人に生まれ変わることである。これが本書のメッセージです。



朝日新書 / 0円 / ISBN 4022734523
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