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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■韓国語楽習法 私のハングル修行40年
黒田 勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員)
▼韓国語は実に面白い
日本で韓国語ブームだという。在韓記者として日ごろは反日・嫌韓がらみの記事が多いが、日本からの意外(?)な便りに驚いている。背景はKポップや韓国ドラマ人気とか。大学でも韓国語学科の志望者が急増と聞く。そこで筆者にもお鉢が回ってきた。韓国語入門書は1988年のソウル五輪以来、30数年ぶりだ。あらためて「韓国語は面白い」を書いた。老後の手習いとしてもぜひお勧めしたい。
角川新書 / 990円 / ISBN 4040824318
■沙飛〈中国のキャパ〉と呼ばれた戦場写真の先駆者
加藤 千洋(朝日新聞出身)
▼数奇な戦場カメラマンの足跡
沙飛は日中戦争をカメラで戦い、数多くの貴重な記録写真を残した八路軍初の従軍カメラマンだ。だが心身のストレスから入院した病院で主治医を射殺し、処刑されてしまう。主治医は新中国建設に協力するために残留した日本人医師だった。この悲劇は両国の関係者に深い傷を残す。改革開放後、刑事責任を負えない事件だったと沙飛は名誉回復され、「中国のキャパ」とも評されるなど再評価が進む。国交正常化50周年の今、数奇な戦場カメラマンの足跡は私たちに何を語るか。
平凡社 / 3080円 / ISBN 4582231322
■非戦の誓い 「憲法9条の碑」を歩く
伊藤 千尋(朝日新聞出身)
▼9条の意義とは
アフリカ沖にあるスペイン領カナリア諸島で日本国憲法第9条の記念碑を見たのは2006年でした。3年後には沖縄にも9条の記念碑があることを知りました。以来、全国23基の9条の碑を訪ね、碑を建てた理由を建立者に聞いた記録です。
9条の記念碑は過去でなく未来を向いています。改憲の動きに対して9条の意義を改めて訴え、平和な日本を建設しようとするのです。最後にはロシアのウクライナ侵略に絡み「戦争を防ぐ力を何に求めるべきか」を書きました。武力で戦争は防げないことを論じています。
あけび書房 / 1980円 / ISBN 4871542114
■わが子に今日からできる! 世界標準の英語の学び方
鈴木 款(フジテレビ解説委員)白川寧々氏との共著
▼中国の英語教育を分析
日本では2020年度から小学校で英語教育を必修化しましたが、中国では20年以上前にスタートしており、いま日本と中国の若者の英語力や意識の差は歴然となっています。本書では中国の初等英語教育を分析して「日本人の英語はなぜ世界で通用しないのか?」を明らかにし、「わが子が英語を身につけて、世界を自由に生きる力をつけるためにはどうすればいいのか」を提言しています。子育て世代から教育現場の方々まで、ぜひ読んでいただきたい本です。
学陽書房 / 1650円 / ISBN 4313654437
■新型コロナワクチン 不都合な真実 それでも子どもに打たせますか?
倉澤 治雄(日本テレビ出身)
▼ワクチン接種を自ら判断する糧に
ワクチンは健康な老若男女に接種することから、究極の安全性が求められます。しかしワープスピード作戦の名のもとにわずか1年で開発された新型コロナの遺伝子ワクチンは、心筋炎をはじめ重篤な副反応を引き起こしています。筆者はワクチン反対派ではありませんが、子どもに対する接種については極めて慎重に判断する必要があると思っています。同調圧力に流されず、自ら判断するために、敢えて「不都合な真実」に光をあてました。
高文研 / 1650円 / ISBN 4874987974
■オッサンの壁
佐藤 千矢子(毎日新聞社論説委員)
▼女性の生きづらさを考える
ジェンダーギャップ指数120位という不名誉な地位にも慣れてしまったような日本社会。変われないのはなぜなのでしょうか。働く女性の新聞記者の視点から、男性社会の「壁」とはどういうものか、乗り越えたり、崩したりするためにはどうしたらいいのかを書きました。「オッサン」は、女性が抱えている「生きづらさ」に鈍感な人の象徴です。私もかつては「オッサン」でした。オッサンもそうでない人も一緒に考えていただければ嬉しいです。
講談社 / 990円 / ISBN 4065277531
■デマ映えの民主主義
蜷川 真夫(朝日新聞出身)
▼ネット現場から新聞再生への喝!
ウクライナ侵攻は情報戦争から始まった。プロパガンダが戦況を左右する。ソ連のアフガン侵攻を取材した40年前、気がついたらカブールにソ連軍がいた。ネットメディアJ-CASTニュースを創刊、ネットの進化を評価するが、他方で病理は人類の情報環境問題となった。個人が簡単に情報を発信、メディアの権威は相対的に低下。他人への中傷、社会の分断が広がる。新聞業界はネットへの記事提供で新聞の一覧性、パッケージの魅力を喪失した。再生の方策はあるか。提案も書いた。
かもがわ出版 / 1980円 / ISBN 4780312124
■上海 特派員が見た「デジタル都市」の最前線
工藤 哲(毎日新聞秋田支局記者)
▼上海から見たコロナ禍前後の中国
新型コロナウイルスの感染拡大で異例の都市封鎖が伝えられる上海。多くの駐在員らが住み、日本とのつながりが深い街だけに、今後の影響が気になります。この街やその周辺地域はそもそもどのような場所なのか。2018〜20年秋に駐在し、取材してきたことをできる限り振り返りました。今年は国交正常化から半世紀の節目でもあり、日中関係の現在と今後を考えるうえでも役立てていただけましたら幸いです。
平凡社 / 1円 / ISBN 4582859984
■検証 政治改革 なぜ劣化を招いたのか
川上高志(共同通信社特別編集委員兼論説委員)
▼改革を総括し、議論のたたき台を提示
約30年間の政治改革で首相の権限は強くなりました。しかし、新型コロナ対応の混迷に象徴されるように、首相官邸の独善が目立ち、過誤は修正されず、無責任体制に至っています。一連の改革が目指したのは、こうした政治の姿だったのでしょうか。
官邸と国会や与野党、官僚機構との「抑制と均衡」の関係が崩れた原因を分析し、新たな選挙制度改革などの提言を試みました。議論のたたき台になればとの思いです。
岩波書店 / 990円 / ISBN 4004319153
■そして陰謀が教授を潰した 青山学院春木教授事件 四十五年目の真実
早瀬 圭一(毎日新聞出身)
▼女子大生強姦事件の真相を追う
青山学院大学春木教授が女子学生を研究室で強姦するというショッキングな事件は、昭和48年3月20日、朝日新聞がスクープした。毎日新聞社会部遊軍記者だった私はデスクに叩き起こされた。その日から50年近く経って、当時の資料を基に改めて関係者を捜し、最後には当事の女子学生まで突き止めることができた。やっと単行本になり、さらに細部を点検し、青学卒の直木賞作家姫野カオルコ氏のユニークな解説を得てこの度小学館文庫に収まることができた。
小学館 / 858円 / ISBN 4094071083