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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■政治コミュニケーション概論

鈴木 美勝(専門誌「外交」前編集長)

石澤靖治編著

▼政治とメディアの相互連動性を分析

 政治とメディア・情報・世論はどのように相互連動しながら、国内外の政治ダイナミズムを形成していくのか。その関係性を分析するのが、政治コミュニケーションという学問である。本書では、石澤靖治・学習院女子大学教授を中心に7人の研究者及びジャーナリストが執筆を分担。民意を引き寄せようとする米大統領および日本の首相のメディア戦略と政治の動き、そして日米、日中、日韓など国家間関係における政治コミュニケーションの射程と変容を紹介する。


ミネルヴァ書房 / 3080円 / ISBN 462309104X

■扉はひらくいくたびも 時代の証言者

知野 恵子(読売新聞出身)

▼女性漫画家が映し出す社会や歴史

 読売新聞に1カ月以上にわたって連載した、漫画家・竹宮惠子さんの歩みとその時代「時代の証言者 マンガで革命を」を、約3倍に加筆、再構成した。

 女性漫画家の道は生易しいものではなかった。男性漫画家より低く見られ、原稿料も安い。男性ばかりの編集者からは「女の子はこういう話や絵が好き」と決めつけられる。昭和24年前後に生まれ「24年組」と呼ばれる竹宮さんたちは、そんな「常識」を覆していく。実に大胆でたくましい。マンガは社会や歴史を映し出す鏡だ、と改めて実感できる。


中央公論新社 / 1650円 / ISBN 4120054128

■アジア血風録

吉村 剛史(産経新聞出身)

▼覇権に揺れるアジアの実相を読み解く

 世界最大規模の海軍を持ち、海洋進出姿勢を強化する中国。海警法の脅威にさらされるのは尖閣を抱える日本のみならず、ベトナムなど南シナ海周辺国も同様で、日本にとってこの方面との連携は今後ますます重要になる。中国が「核心的利益」とする台湾はなおさらだ。中国の成長が頓挫するか、米国が引き下がるのか。覇権をめぐる米中のせめぎ合いの中、新型コロナ感染症という変数が加速させたアジアの見えざる変化、有事の兆しを報告する。


エムディエヌコーポレーション / 980円 / ISBN 4295201243

■美智子さま いのちの旅

渡邉 みどり(日本テレビ出身)

▼美智子さまは皇室のプロデューサー

 美智子さまは天皇家のプロデューサー。これまでの常識を覆し、周囲の人々の理解を求めつつ天皇陛下、秋篠宮らとの会談を繰り返して平成の皇室の近代化を進めました。国民の税金で数百億円もかかったと言われる昭和天皇・香淳皇后の陵。美智子さまは土葬から火葬に、陵の規模を縮小されました。私ならではの視点で美智子さまの皇室の歩みの集大成を描きました。


講談社ビーシー / 1650円 / ISBN 4065234565

■政治家の責任 政治・官僚・メディアを考える

老川 祥一(読売新聞グループ本社主筆代理)

▼劣化を招いた政治の変容

 どうも最近の政治はおかしいと、多くの人が感じているに違いない。平気でウソをつく。あるはずの文書を「ない」と言い張る。関係者の証言があっても「記憶にない」で押し通す。政治不信は昔からとはいえ、なぜ、いつから、政治家も官僚もこれほどに劣化してしまったのか。50余年におよぶ取材体験をもとに、政治の世界の変容ぶりを洗い直し、「政治改革」の功罪や、メディアのありようを含めた言論空間の現状と問題点を考察した。


藤原書店 / 2860円 / ISBN 4865783040

■アメリカの悲劇!

古森 義久(産経新聞社ワシントン駐在客員特派員)

▼バイデン政権の影とは

 アメリカの新大統領ジョセフ・バイデン氏とは何者なのか。国政の場で半世紀近くも活動してきたこの人物の実体はわかっているようで、わからない。不透明や未知の部分が多い。一つにはアメリカの主要メディアがトランプ前政権時代とは手の平を返し、大統領の応援団と化して、バイデン政権の「負」の部分を報じなくなったことがある。光と影の光しか伝えなくなったのだ。本書はワシントン取材体験の長い著者がバイデン政権のその影の部分にも公平に目を向け、報じた警告だといえる。


ビジネス社 / 1650円 / ISBN 4828422676

■愚かな風 忖度時代の政権とメディア

山田 健太(専修大学教授)

▼言論表現の自由を巡る動きを追って

 この15年に何が起きたか――政府批判を偏向視し、対立を煽り、社会を分断する。対話や討議は避けられ、不都合は隠蔽される…。その結果、ジャーナリズムは衰弱し、表現の自由の危機は一層深まった。前著『見張塔からずっと』から続く、琉球新報と東京新聞に連載した約4年分のクロニクルに、戦後から今日までの年表「言論表現の自由を巡る動き」を収めた。それら「過去」が映し出すのは、まさに「いま」の日本社会そのものである。


田畑書店 / 2530円 / ISBN 4803803781

■響きをみがく 音響設計家 豊田泰久の仕事

石合 力(朝日新聞社大阪本社編集局長補佐)

▼究極の響きはいかにして生まれるのか

 特派員稼業と演奏会通いの両立を目指してきた筆者が出会った謎の男トヨタ。サントリーホールやパリ、ハンブルクなど世界の主要ホールの音響設計を手がけ、関係者の間では、自動車でなく彼を指すほどの存在だ。残響時間が同じホール内で席によって響きが違うのはなぜか。音響は「天気予報のようなもの」(バレンボイム)なのか。指揮者ラトル、ゲルギエフ、建築家ゲーリーらに謎を尋ね、「究極の響き」をみがく過程を描く。

 


朝日新聞出版 / 1870円 / ISBN 4022517506

■震災復興10年の総点検 「創造的復興」に向けて

加藤 裕則 共著(朝日新聞社元石巻支局員)

▼東日本大震災復興政策を検証

 東日本大震災の復興政策を正面から検証した。政府は公共事業を中心に32兆円という巨額予算を投じたが、どこまで被災者の幸せにつながったのか。特に巨大な防潮堤は各地で紛争となった。震災当時の民主党政権が掲げた「創造的復興」とは何だったのか。当時の官房参与、現地で3年半取材した記者、建築家の3人が改めて現地に出向き、漁師や農家、商工会議所、高台・内陸の移転者らから話を聞きながら丹念に各事業を評価した。


岩波ブックレット / 726円 / ISBN 4002710416

■プロデュースされた〈被爆者〉たち 表象空間におけるヒロシマ・ナガサキ

柴田 優呼(朝日新聞出身)

▼日米で被爆者の扱いが違う理由

 新聞社を去り海外に出て、英語の渦の中に飛び込むと、そこには全く違う被爆者像があった。北米ではなぜ、被爆者の声を取り上げない映画が、ヒロシマの映画とされるのだろうか。日本の原爆映画はなぜ、北米で受け入れられないのだろうか。ジャーナリスティックな視点に基づき、学術的な手法で、日米双方で「プロデュース」されてきた被爆者像に迫った。2018年に刊行した英語の学術書を、日本語読者向けに大幅に加筆した「アカデミック・ジャーナリズム」の書。


岩波書店 / 4840円 / ISBN 4000614584
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