2021年01月14日 16:00 〜 17:00 オンライン開催
「次の10年 若手政治家に問う」(8) 平将明衆議院議員(自由民主党)

会見メモ

1967年生まれ、53歳。石破派。家業である大田青果市場の仲卸「山邦」の社長などを経て、2005年東京4区で衆議院議員に初当選。現在5期目。経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官、内閣府副大臣などを歴任した。

司会 倉重篤郎 日本記者クラブ企画委員(毎日新聞)

平将明衆議院議員公式サイト

 

■「次の10年 若手政治家に問う」

(1)2020年1月9日(木) 薗浦健太郎・衆議院議員(自由民主党)

(2)2020年2月13日(木) 鈴木隼人・衆議院議員(自由民主党)

(3)2020年3月23日(月) 鈴木貴子・衆議院議員(自由民主党)

(4)2020年7月14日(火) 田村智子・参議院議員(日本共産党)

(5)2020年7月22日(水) 堀内詔子・衆議院議員(自由民主党)

(6)2020年9月24日(木) 武井俊輔・衆議院議員(自由民主党)

(7)2020年10月6日(火)  秋本真利・衆議院議員(自由民主党)


会見リポート

「成長日本」のカギはDXとSX

鈴木 美勝 (専門誌「外交」前編集長)

 「いくぞ、成長日本」を旗印として掲げる生きのいい政治家らしく、記者会見は立て板に水。弁舌によどみはない。「今後5年間は、DX(デジタル・トランスフォーメーション)対既得権との戦い」と言い切った。が、DXだけでは足りないと、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の視点の必要性を強調。成長と利便性を実現するデータ・ドリブン・エコノミーのカギとして、エー・アイ(AI)、アイ・オー・ティー(IoT)、ビッグデータ、エス・ディー・ジーズ(SDGs)、イー・エス・ジー(ESG)投資を列挙した。  

 カタカナ言葉が踊る話に、司会者もやや戸惑い気味だったが、狙いは新種の上げ潮路線と、併せて「国の縦割り、自治体の横割り(壁)を打破」する点にある。菅政権については、デジタル庁とカーボンニュートラルを目指す「総理の決断」を評価。が、一方で、新型コロナウイルス対応は「発言のトーンが官房長官時代と同じ」。感情込めたメッセージがないと苦言を呈した。

 「ポスト菅では誰を推す?」―当の平氏は石破派、質疑に入ると間髪入れず答えが返ってきた。「私、石破さんについては言うまでもないのですが、河野太郎さんを評価してて、ベテランの公設秘書から『河野太郎と付き合うと、出世が遅れるぞ』と言われましたが、初当選以来、行革など一緒にやっていましたし、それから英語での発信力・・・河野太郎さんが私の期待している政治家の一人です」―。が、「国際情勢次第では核武装」論者と伝えられる点を聞かれると、「経済力、人口力は落ちてくる。今から何か(核武装)をやらないと封じる必要も、ことさら強調する必要もない。それが私の立場。圧倒的に日本の国力が落ちた時に、しかも、アメリカがいつまで日本の味方かというと、アメリカと中国が手を握っちゃうかもしれない。あらゆることが、これから先、考えられる時にどうするか、という時のオプションを取っておくべきで、今すぐ何かをすべきということではないです」―いささか歯切れが悪かった。


ゲスト / Guest

  • 平 将明 / Masaaki Taira

    日本 / Japan

    衆議院議員 / Member of the House of Representatives, the Liberal Democratic Party

研究テーマ:次の10年 若手政治家に問う

研究会回数:8

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