2020年03月23日 15:00 〜 16:00 10階ホール
「次の10年 若手政治家に問う」(3) 鈴木貴子・衆議院議員(自由民主党)

会見メモ

政府や党で活躍する若手議員を招くシリーズ企画「次の10年 若手政治家に問う」の第3回ゲストとして、自民党の鈴木貴子・衆議院議員(比例北海道)が登壇し、公共投資による防災・減災対策の必要性や子育て世代(家庭)に優しい社会の実現に向け、取り組むべき5つのポイントについて語った。

 

司会 平井文夫 日本記者クラブ企画委員(フジテレビジョン)

 

「次の10年 若手政治家に問う」

(1)2020年1月9日(木) 薗浦健太郎・衆議院議員(自由民主党)

(2)2020年2月13日(木)鈴木隼人・衆議院議員(自由民主党)


会見リポート

「女性就労前提の子育て策を」/夫婦別姓に賛意

塩入 雄一郎 (西日本新聞社東京支社報道部)

 自民党で最も若い国会議員の34歳。防衛政務官を昨年9月に退任し、現在は党副幹事長を務める。父親はご存じ、参院議員の鈴木宗男氏。「あのムネオの娘がどんな話をするのか」。自らこう切り出し、父親を意識しているのを隠さない。むしろ、娘であることを強みにしている印象を受けた。

 鈴木貴子氏が強調したのは「少子高齢化」と「防災減災」の対策だ。

 昨年10月に第2子を出産した鈴木氏は、世界の女性の労働参加と出生率のデータを提示。従来「女性の就業が増えると出生率が下がる」と言われてきたが、最近では、女性の就業率の高い国の方が出生率も高い傾向にあると説明した。特に、夫の家事育児時間が長い家庭は、二人目の出生割合が高いという。「女性の就労継続を前提とした子育て支援を確立すべきだと思う」と強調した。

 会場からは、子育てに関連して、選択的夫婦別姓制度に対する賛否を聞かれた。鈴木氏は賛意を示し、「選択していく環境をつくるのが政治の役割で、議論が1年で進んでいくと信じている」と語った。

 鈴木氏は、地元北海道で今後「千島海溝巨大地震」が起こる可能性があることから、防災意識を強く持ち、ここ2年間、国に対して、北海道の地震対策を強く要望してきたという。「東京だろうと北海道だろうと生きる者の命の格差があってはならない。災害国日本という原点を見据えて将来世代が安心するまちづくりをしなければならない」と強調。公共事業への投資を増やすことの重要性を訴えた。

 会場から「これからの10年が期待できる政治家」とのお墨付きを与えられた鈴木氏。政治家のロールモデルとして、稲田朋美元防衛相、小渕優子元経済産業相の女性議員を挙げ、「総理総裁を目指すか」と問われると、「日本のリーダー、目指します」とはっきりと答えていた。


ゲスト / Guest

  • 鈴木貴子 / Takako Suzuki

    日本 / Japan

    衆議院議員(自由民主党) / Member of the House of Representatives, the Liberal Democratic Party

研究テーマ:次の10年 若手政治家に問う

研究会回数:3

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