2020年10月06日 16:00 〜 17:00 10階ホール
「次の10年 若手政治家に問う」(7) 秋本真利衆議院議員(自由民主党)


会見リポート

菅氏は「親父」、河野氏は「兄貴」/脱原発・再エネ拡大を熱弁

足立 直紀 (テレビ朝日政治部長)

 菅義偉総理の誕生で注目された無派閥・非世襲議員集団「ガネーシャの会」のメンバーで、〝秘密のベール〟に包まれた会の内情を語ってくれる議員として知られるようになった秋本議員だが、今回初めて、自身の考え・政策を聞くことができた。

 千葉県富里市で市会議員を2期8年務めた秋本議員が国政に出るきっかけになったのは、河野太郎氏との出会いだった。市議の傍ら通った母校・法政大の大学院で、特別講師として授業した河野氏が出した核燃料サイクルについての問いに完璧に答えたことで、河野氏の目を引き、国会議員になるよう勧められたという。

 そして国政に出た秋本氏は、菅氏に「君、法政だね」と声をかけられ、勉強会に参加することになった。これが「偉駄天の会」「ガネーシャの会」へと続く。

 秋本議員いわく、菅総理が「政界の親父」で、河野大臣が「政界の兄貴」と、今最も旬な2人に引っ張り上げられた面白い存在だ。

 その兄貴分である河野氏に「ひとつ政策を極めたほうがいい」とアドバイスを受けた秋本議員は、大学院で勉強したエネルギー問題に取り組むことに決めたという。自民党では珍しく「脱原発」を掲げ、再生可能エネルギーの拡大を訴えている。

 「将来の日本人のためにも再生可能エネルギーは伸ばしていかないといけない」「10年以内に最低でも40%にしたい」と力を込めて語った。

 揮毫には「先憂後楽」と記した。「為政者たる者、民より先に憂い、楽な思いは民より後にしろ」と。「安い電気を使えばいいというのではなく、50年後の日本人に感謝してもらえる電源を選択して、普及拡大を図っていきたい」と語った秋本議員。ぜひその思いを忘れずに、改革派、環境派議員としての活躍を期待したい。何かと悪評のほうが目立つ「3回生」の中に、キラリと光る原石を見つけた思いがした。


ゲスト / Guest

  • 秋本真利 / Masatoshi Akimoto

    日本 / Japan

    衆議院議員 / Member of the House of Representatives, the Liberal Democratic Party

研究テーマ:次の10年 若手政治家に問う

研究会回数:7

ページのTOPへ