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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■どうする情報源─報道改革の分水嶺

藤田 博司 共同通信出身)
情報源の扱いを見直す 「小沢・検察報道」に絡んで、「関係者によると」という情報の伝え方が政治問題にまでなりました。それに便乗したわけではありませんが、ニュース報道における「情報源」の扱いを見直しては、という問題提起をしてみました。とかく瑣末なことと考えられがちですが、ジャーナリストの意識に関わる問題と考えています。日本のジャーナリズムの改革に向けた議論を起こすきっかけになれば、と秘かに「大望」を抱いています。
リベルタ出版 / 1995円 / ISBN

■アメリカ大統領が死んだ日 一九四五年春、ローズベルト

仲 晃 共同通信出身)
カリスマ大統領急死の衝撃を追う 日本の終戦については、山のように本が出ているが、相手側のアメリカの終戦事情は今なお霧の中である。本書は、当時米国を指導したカリスマ的大統領が、余命1年の深刻な病状だったのをひた隠しにして立候補、当選(4選)し、わずか82日後の終戦4カ月前に急死した時の政治的、社会的衝撃をつぶさに追跡した。この時点から“戦後"がスタートしたとして、歴史観の転換を図る。長年の秘められた恋の軌跡も、本書で初めて明らかにされている。
岩波現代文庫 / 1365円 / ISBN

■明治三十七年のインテリジェンス外交─戦争をいかに終わらせるか

前坂 俊之(毎日新聞出身)
サムライ外交の知恵 日露戦争勃発。米国を味方につけるために、伊藤博文の密命を帯び金子堅太郎が米国に派遣された。ハーバード大でルーズベルト大統領と同窓生だった金子はその卓越した英語スピーチ、ディベート能力で獅子奮迅の活躍ぶりで、米世論を味方につけ講和斡旋にこぎつけた。新渡戸稲造以上のサムライ外交の勝利といえる。本書は日露戦争外交秘録「金子工作」の全容を明らかに、迷走する現在の日本外交に貴重な指針を与えるものと思います。
祥伝社新書 / 861円 / ISBN

■海外広告事情

八巻 俊雄(日本経済新聞出身)
38カ国の広告事情 広告の仕事を始めて、55年、この間、海外60カ国を回る機会があった。広告事情の視察、会議の出席、学会での発表などである。このうち38カ国の広告事情を、日本産業広告協会発行の「産業広告」に連載してきた。資料は国立国会図書館のほか電通のADMT(アド・ミュージアム・トーキョー)の吉野由麗さんの協力を得た。 回った国を世界地図で色付けをして表紙裏に付録とした。広告のサンプルはカンヌ国際映画祭の入賞作品、新聞、雑誌は国会図書館、不足分は駐日大使館を訪問して使用させていただいた。
高井戸文庫 / 0円 / ISBN

■開戦前夜の「グッバイ・ジャパン」─あなたはスパイだったのですか?

伊藤 三郎(朝日新聞出身)
米記者の数奇な軌跡 日米開戦前夜、スパイ・ゾルゲからの情報で「ヒトラー、ソ連侵攻」などの歴史的スクープを連発した米紙東京特派員ニューマン。彼と偶然出会った著者は、日本の軍国主義を糾弾した彼の著作の日本語復刻版『グッバイ・ジャパン』を刊行(1993年)、ニューマンを幸運な無垢の記者として賞賛した。だが彼の死後「もしやスパイだったのでは」との疑念に苛まれる。そんな著者を「手直し」の執筆に踏み切らせたのは、ある歴史学者のひと言─歴史を追究するものは、死者に鞭打つことをためらうなかれ。第二次世界大戦の深い謎に迫る、スケールの大きいノンフィクションである。
現代企画室 / 0円 / ISBN

■レバノン杉物語―「ギルガメシュ叙事詩」から地球温暖化まで

伊藤 章治(東京新聞出身)
森と人間の共存を考える 10数年前、都内で開かれたレバノン杉保存の集まりで数葉の写真に接し、「貴婦人がスカートを広げたような」美しさに魅了された。同時に、人類最古の叙事詩「ギルガメシュ叙事詩」に登場するこの銘木が、乱伐で絶滅の危機にあることも知らされた。 カメラマン氏(鍔山英次会員)とともに現地レバノンに何度か通って危機の実相を追い、併せて同じ運命をたどっている秋田杉や屋久杉も訪ねて、「森と人間の共存」について考えた。 なお本書は、このほど創刊の「桜美林ブックス」の第一号である。
桜美林ブックス、発売元・はる書房 / 0円 / ISBN

■豪商と江戸しぐさ 成功するリーダー列伝 おもしろ義塾2

桐山 勝(日本経済新聞出身)
豪商にみるリーダーの心得 日本人の劣化が進んでいる─そんな危機感から昨年末、『人づくりと江戸しぐさ』を上梓した。「思いやり」や「お互いさま」の大切さを訴えた。年齢に関係なく、人間として身につけておきたい心得だ。 今回は豪商にみるリーダーの心得。15のケースを取り上げた。「信望と人望」「戦略と戦術」「優しさと勁さ」など、それぞれの違いがわかり、実践してこそリーダーといえまいか。 商人からみた「江戸の経済社会史」としても読んでいただける。
MOKU出版 / 0円 / ISBN

■石油国家ロシア─知られざる資源強国の歴史と今後

鈴木 博信訳(NHK出身)
核より物言うエネルギー兵器!  帝政ロシア時代、米露2国だけで世界の石油産出高の97%を占め、米国をしのいで世界一の産油国になったこともあるロシアが、石油大国として復活した。しかも今回は天然ガスという「新しい政治的武器」をあわせもつガス大国でもある。冷戦期も今も核兵器は「相互確証破壊」つまり使えば共倒れになる「使えない」手札であるが、ガスパイプラインはその気になれば「使える」手段である。 西側わけてもガス供給をロシアに大きく依存するEU諸国は「相互確証抑制」つまり相手を有効に抑止する手を欠いており、ロシアは潜在的にはソ連を上回る影響力を秘めた大国だ─と著者は主張する。
日本経済新聞出版社 / 0円 / ISBN

■放送法を読みとく

山田 健太ほか編(日本新聞協会出身)
“いま”の放送法の理解のために 先般の国会で廃案になった法案の一つに「放送法」がある。大臣自らが50年ぶりの大改正と呼んでいた、「放送と通信の融合」状況に対応するための法制度の整備である。 いったい放送がどう変わるのかを知るためには、「いま」の放送制度をきちんと理解することが必要だ。日本の放送の歴史と現行制度の仕組み、さらに後半では放送法の逐条解説を収録した本書は、そのための一冊としての役割を果たすことができるはずだ。未来の「放送」を語るために、ぜひ手にとっていただければと思う。
商事法務 / 0円 / ISBN

■命なりけり 特攻四たび生還の記 

堀越 作治 (朝日新聞出身)
生還特攻隊員二人の苦悩を追う 「死への片道切符」といわれた「特攻隊」で、いかに多くの若者が命を落としたことか。第二次大戦末期のあの悲劇には、まだ語り尽くされぬことが多々あるが、ここに取り上げたのは、特攻機のエンジン故障で4回も戻った元隊員の記録である。
  仲間が皆敵艦に突っ込んだのに、ただ一機基地に帰る時の苦悩。それが二度、三度、四度。そして軍の出撃記録にも載せられず「なかった」ことにされた二人の隊員の後を追う。
東京図書出版会 / 0円 / ISBN
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