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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■いまだに続く「敗戦国外交」─「衆愚」の時代の新外政論

鈴木美勝(時事通信解説委員) 
日本外交2012年が分岐点 国際政治のパラダイムが転換した中で日本外交には2つの難問がある。ひとつは、運命的に付きまとう米中「暗黙の同盟」への対応。直近の事例として、05年、日本が敗北を喫した安保理常任理事国入り問題を取り上げ、徹底取材を基に検証する。第2は、自立し得ない国家の根っ子にある「米中コンプレックス」。親米派・金丸信、親中派・伊東正義が抱いていた対米・対中心理を描出し、国民の多くが同様に引きずってきた対外心理を考える。この視点を踏まえ、ネットや画像を軸にグローバル規模に形成された「衆愚」の時代の外政論を展開。日本が「流浪の国」に堕するか否かの分岐点は2012年にあると説く。
草思社 / 0円 / ISBN

■新聞・TVが消える日

猪熊建夫(毎日新聞出身)
メディアを浸食するネット テレビ、新聞、出版、音楽、ゲーム……などのコンテンツ産業は、ネットの攻勢に大きく揺さぶられている。音楽、ゲームはネットと親和性があるが、新聞、出版の紙メディアとTVは、ネットによってその存在がおびやかされる状況になってきた。
  折しも、世界的な大不況で広告収入が激変し、新聞・TV業界は赤字に転落しつつある。既存メディアは新たなビジネスモデルを構築できるのか。ジャーナリズムの将来はどうなるのか。こうした動きを俯瞰した概説書である。
集英社新書 / 0円 / ISBN

■国際ブランドに押し上げる広告戦略

八巻俊雄(日本経済新聞出身)
広告の表現・媒体・効果測定 1987年から2000年まで、世界9カ国の「広告とマーケティング学会」で発表した15の論文をまとめた。発表はアメリカとカナダが7回、ヨーロッパが3回、アジアが5回である。研究に取り上げた資料は50カ国余り。広告戦略の内容としては消費者問題、広告表現、広告媒体、広告の効果測定を中心としているが、1回だけ広告の歴史を取り上げた。2004年には中国で2回研究発表を行ったが、これは前著「コーポレート・コミュニケーション国際シンポジウム」(プラトー出版)で取り上げた。
戎光祥出版 / 0円 / ISBN

■「津和野」を生きる─四〇〇年の歴史と人びと─

羽原清雅(朝日新聞出身)
小藩から離れがたい人々の近現代  政治取材から解放され、先祖の墓を頼りに津和野藩の周辺にデータを求め、あちこちに寄り道をしつつ、10年かかりました。 ひそかに郷里に戻っていた?鴎外。創藩時のお家騒動。殿様を相手に横領容疑で告訴した旧藩士たち。大判小判を庭に隠して財力をつけ、左翼闘士を生んだ旧藩主家。伊能忠敬に先立ち北海道航路を探索した堀田仁助。仲間の才人を暗殺後出世した維新期の藩士たち。そんな話を掘り起こし、小藩のあがきと、中級士族の系譜を350ページにまとめました。埋もれた歴史を大いに楽しみました。
文藝春秋社・自費出版 / 0円 / ISBN

■雑誌よ、甦れ──「情報津波」時代のジャーナリズム

高橋文夫(日経BP社参与)
雑誌編集者や読者へのエール 雑誌がいま、危うい。『読売ウイークリー(旧週刊読売)』『論座』(朝日新聞社)『月刊現代』(講談社)─かつての花形誌・人気誌が相次いで休廃刊、雑誌全体の売り上げも、急坂を転げ落ちるように減る一方だ。雑誌がダメになれば、本もおかしくなる。活字文化そのものが形無しになってしまう。雑誌を甦らせるすべはないのか。編集者や読者など、雑誌にかかわる人すべてに捧げる「エール」として、ウェブ時代の雑誌のあり方について書き下ろし。
晶文社 / 0円 / ISBN

■不都合な生命 地球二億二千五百万年銀河の旅

チャールズ・S・コケル著   大藏雄之助・訳(東京放送出身)
定説で説明できぬ生命の不思議 地球が太陽の回りを公転していることはどなたもご存じですが、太陽系自体が銀河を周回しているということは私は知りませんでした。そういう点では翻訳は勉強になります。 われわれが意識しないこの惑星の動きは地球の生物の生活環境に大きな影響があります。その中で微生物は20億年前に「発生」して以来ほとんど「進化」もせず、あるいは高圧に耐え、あるいは高熱を愛し、氷結すれば何万年でも冬眠状態で生き延びてきました。太陽はあと50億年で膨張爆発して死滅しますが、その際には微生物は他の銀河系に移住するらしいのです。その謎が今明らかに。
麗澤大学出版会 / 0円 / ISBN

■これでいいのか、21世紀!

伊波新之助(朝日新聞出身)
混迷の現代を解明し対策を提起 21世紀を迎えて「これからは」と期待していたのに戦争は無くならず政治も経済も混迷を極めている姿に素朴な正義感で立ち向かった1冊。 日本記者クラブでの記者会見の内容も各所にちりばめられており、新聞社や放送局が舞台になったインサイダー取引。一流企業の社長の「みんなで謝ればこわくない」現象。追いつめられた子のリストカットや引きこもり。秋葉原事件の真相。金融危機や石油も。何でもかみ砕く記者精神横溢、警世の発信。
TKC出版 / 0円 / ISBN

■響き合うコラム 

髙村 壽一(日本経済新聞出身)
記事にならなかった知名人・先輩の素顔 忘れかねるエピソードを収録した。仏像の衣紋からオートバイの流麗なデザインを発想した本田宗一郎さん。女房役の藤澤武夫さんは浄瑠璃常磐津に打ち込み、浅草公会堂で仮名手本忠臣蔵大序を熱演。「骨まで抜かれた。行革末だし」と慶大で講演中に倒れた鈴木永二さん。「タダ酒は飲むな」─父(大工棟梁)の言葉を守り通した佐々木久子さん。「定職はなかった。おかげさんで」と放浪歌人山崎方代さん。狼犬とともに北上した先輩布施道夫さん等々。
草場書房 / 0円 / ISBN

■新聞人福澤諭吉に学ぶ 現代に生きる『時事新報』 

鈴木 隆敏(産経新聞出身)
現代の新聞ジャーナリズムのさきがけ 半世紀も前に姿を消した『時事新報』が、実は現代も生きている。題号は昭和33年(1958)に消えてしまったが、時事新報株式会社は休眠状態のまま産経新聞社がお預かりして今日も存続している。時事新報は慶應義塾、交詢社と並んで福澤諭吉の3大事業といわれる。独立自尊の慶應義塾が昨年創立150年を迎えたのを機に、「独立不羈」をうたった“日本一の時事新報”の歩みを振り返ると、新聞各社の共通理念である「不偏不党」をはじめ、現代のメディアとジャーナリズムが学ぶべき事柄が数多く示唆されている。
産経新聞出版 / 0円 / ISBN

■夏の岬

植村 鞆音(テレビ東京出身)
初めての小説に挑戦 5年まえ、サラリーマンを退職して著述業を目指した。幼いころからの憧れだった。66歳になっていた。処女作が伯父の評伝『直木三十五伝』(文藝春秋)、第2作が父の伝記『歴史の教師 植村清二』(中央公論新社)。3作目は初の小説に挑戦した。老人と若い娘の恋を描いた『夏の岬』である。生きるということは表現することだと思う。書くことは楽しい。出版後反省することが多いが、性懲りもなく、これからも老人の恋を書き続けたいと思っている。
文藝春秋 / 0円 / ISBN
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