マイBOOK マイPR

会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■アジア血風録

吉村 剛史(産経新聞出身)

▼覇権に揺れるアジアの実相を読み解く

 世界最大規模の海軍を持ち、海洋進出姿勢を強化する中国。海警法の脅威にさらされるのは尖閣を抱える日本のみならず、ベトナムなど南シナ海周辺国も同様で、日本にとってこの方面との連携は今後ますます重要になる。中国が「核心的利益」とする台湾はなおさらだ。中国の成長が頓挫するか、米国が引き下がるのか。覇権をめぐる米中のせめぎ合いの中、新型コロナ感染症という変数が加速させたアジアの見えざる変化、有事の兆しを報告する。


エムディエヌコーポレーション / 980円 / ISBN 4295201243

■扉はひらくいくたびも 時代の証言者

知野 恵子(読売新聞出身)

▼女性漫画家が映し出す社会や歴史

 読売新聞に1カ月以上にわたって連載した、漫画家・竹宮惠子さんの歩みとその時代「時代の証言者 マンガで革命を」を、約3倍に加筆、再構成した。

 女性漫画家の道は生易しいものではなかった。男性漫画家より低く見られ、原稿料も安い。男性ばかりの編集者からは「女の子はこういう話や絵が好き」と決めつけられる。昭和24年前後に生まれ「24年組」と呼ばれる竹宮さんたちは、そんな「常識」を覆していく。実に大胆でたくましい。マンガは社会や歴史を映し出す鏡だ、と改めて実感できる。


中央公論新社 / 1650円 / ISBN 4120054128

■震災復興10年の総点検 「創造的復興」に向けて

加藤 裕則 共著(朝日新聞社元石巻支局員)

▼東日本大震災復興政策を検証

 東日本大震災の復興政策を正面から検証した。政府は公共事業を中心に32兆円という巨額予算を投じたが、どこまで被災者の幸せにつながったのか。特に巨大な防潮堤は各地で紛争となった。震災当時の民主党政権が掲げた「創造的復興」とは何だったのか。当時の官房参与、現地で3年半取材した記者、建築家の3人が改めて現地に出向き、漁師や農家、商工会議所、高台・内陸の移転者らから話を聞きながら丹念に各事業を評価した。


岩波ブックレット / 726円 / ISBN 4002710416

■心の歌よ! 日本人の「故郷」を求めて

伊藤 千尋(朝日新聞出身)

▼21の歌の現場と作者を取材

 日本人は世界でも稀な「歌う国民」だ。魂を揺さぶる歌にはそれなりの背景がある。「赤とんぼ」や「北国の春」など21の歌の現場や作者を取材し、歌の成り立ちを探求した。

 「神田川」は最後の1行で主語が女性から男性に替わる。「故郷」の「かの山」は目の前にそびえる具体的な山だった。「幸せなら手をたたこう」の作者とともに、歌が生まれて54年後のフィリピンを訪れた。

 愛唱される歌を追求することで、日本人の心情がうかがえる。私たちは何者か、が歌から見えてくる。


新日本出版社 / 1760円 / ISBN 4406065571

■響きをみがく 音響設計家 豊田泰久の仕事

石合 力(朝日新聞社大阪本社編集局長補佐)

▼究極の響きはいかにして生まれるのか

 特派員稼業と演奏会通いの両立を目指してきた筆者が出会った謎の男トヨタ。サントリーホールやパリ、ハンブルクなど世界の主要ホールの音響設計を手がけ、関係者の間では、自動車でなく彼を指すほどの存在だ。残響時間が同じホール内で席によって響きが違うのはなぜか。音響は「天気予報のようなもの」(バレンボイム)なのか。指揮者ラトル、ゲルギエフ、建築家ゲーリーらに謎を尋ね、「究極の響き」をみがく過程を描く。

 


朝日新聞出版 / 1870円 / ISBN 4022517506

■愚かな風 忖度時代の政権とメディア

山田 健太(専修大学教授)

▼言論表現の自由を巡る動きを追って

 この15年に何が起きたか――政府批判を偏向視し、対立を煽り、社会を分断する。対話や討議は避けられ、不都合は隠蔽される…。その結果、ジャーナリズムは衰弱し、表現の自由の危機は一層深まった。前著『見張塔からずっと』から続く、琉球新報と東京新聞に連載した約4年分のクロニクルに、戦後から今日までの年表「言論表現の自由を巡る動き」を収めた。それら「過去」が映し出すのは、まさに「いま」の日本社会そのものである。


田畑書店 / 2530円 / ISBN 4803803781

■プロデュースされた〈被爆者〉たち 表象空間におけるヒロシマ・ナガサキ

柴田 優呼(朝日新聞出身)

▼日米で被爆者の扱いが違う理由

 新聞社を去り海外に出て、英語の渦の中に飛び込むと、そこには全く違う被爆者像があった。北米ではなぜ、被爆者の声を取り上げない映画が、ヒロシマの映画とされるのだろうか。日本の原爆映画はなぜ、北米で受け入れられないのだろうか。ジャーナリスティックな視点に基づき、学術的な手法で、日米双方で「プロデュース」されてきた被爆者像に迫った。2018年に刊行した英語の学術書を、日本語読者向けに大幅に加筆した「アカデミック・ジャーナリズム」の書。


岩波書店 / 4840円 / ISBN 4000614584

■サステナブルファイナンス攻防―理念の追求と市場の覇権

藤井 良広(日本経済新聞出身)

▼ESG基準化の国際潮流を追跡

 ESG(環境・社会・ガバナンス)やサステナビリティの言葉が国内メディアでも目につく。菅政権の「2050年カーボンニュートラル」宣言は世間を驚かせた。これらの課題実現には、気候変動を含むESG要因の把握・評価が必要だ。リーマンショック以降、グローバルに進むそうした共通基準作りの動きを追いかけるとともに、推進する人々にも焦点を合わせた。非財務の不確実なESG要因を基準化によって「持続可能な金融」の対象にできるか。自らの取り組みも含めて報告する。

 


きんざい / 2530円 / ISBN 4322138489

■崖っ淵に立つ日本の決断 米中〝文明の衝突〟

古森 義久(産経新聞社ワシントン駐在客員特派員) 門田隆将氏との共著

▼米中日三極のうねり、最新報告

 新年を迎えた世界は天下大動乱とも呼べる混乱や緊迫をさらに高めてきた。バイデン新政権登場のアメリカはなお習近平政権の独裁下の中国と対立する。その谷間での日本の身の処し方に国運がかかっている。激しくぶつかる米中両国のどちらに身を寄せるのか。従来の「全方位」とか「橋渡し」という定型の外交パターンは通用しない。長年の米中関係

ウオッチャーと日本の政治や社会の気鋭の考察者とが意見を交わす対論の形で米中日の三極のうねりを最新報告する。


PHP研究所 / 1793円 / ISBN 4569848206

■破壊戦 新冷戦時代の秘密工作

古川 英治(日本経済新聞社編集委員、前モスクワ支局長)

▼露の「ダークパワー」を告発

 猛毒による襲撃事件、各国選挙への介入、ネット情報操作とサイバー攻撃、そして政財界要人取り込み工作と黒いカネ…。欧米各国で次々に起きる事件を追いながらこんな仮説を立てた。ハードパワーとソフトパワーで欧米に劣るロシアは「ダークパワー」を駆使して民主社会の破壊を企てている――。手掛かりを求め、人から人をつなぎ、少し怖い目に遭いながら真相を探る取材の現場はスパイ小説風。足りない要素はロマンスか。

 


角川新書 / 990円 / ISBN 4040823753
ページのTOPへ