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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。


■中国、科学技術覇権への野望 宇宙・原発・ファーウェイ

倉澤 治雄(日本テレビ出身)

▼科学技術で読み解く米中対立の深淵

 科学技術分野での中国パワーは日本を追い越し、米国に肉薄する。国際特許、研究開発費、研究者数、論文数で中国はすでに米国を凌駕した。強みは共産党政権による意思決定の速さ、豊富な資金と人材、そして社会実装の驚異的なスピードだ。迎え撃つ米国は宇宙・原発・情報通信など先端的基盤技術で逆襲する。中国の「強国主義」と米国「Me First」の激突はグローバル世界に何をもたらすのか、現地取材と豊富なデータで読み解く。


中央公論新社 / 946円 / ISBN 412150691X

■ロレンスになれなかった男 空手でアラブを制した岡本秀樹の生涯

小倉 孝保(毎日新聞社論説委員)

▼徒手空拳でアラブに挑んだ男

現在、中東・アフリカ地域の空手人口は200万人を超える。源流をさかのぼると一人の日本人に行き着いた。岡本秀樹。岡山出身、国士舘大学空手道部の創設者。1970年にダマスカスへ渡って以来、ベイルート、カイロと拠点を移しながら約40年間、砂漠に空手の種をまいた。途中、政権幹部に接近し闇ビジネスで大もうけ。カジノを経営、武器密輸も企てる。エネルギッシュな男のハチャメチャ人生ノンフィクションである。

 


KADOKAWA / 2420円 / ISBN B08B3DGRPH

■北方領土はなぜ還ってこないのか 安倍・プーチン日露外交の誤算

名越 健郎(時事通信出身)

▼停滞する領土交渉の内側に迫る

 安倍首相が悲願とする日露平和条約締結は、ロシアの強硬姿勢やコロナ禍で、実現困難になってきた。筆者は、1991年のソ連邦崩壊直後が千載一遇の好機で、日本側があの時、大型援助を駆使し、妥協的に速攻で勝負していたら、国後を含む「三島返還」は可能だったとみなしている。今回、外務省など当時の関係者の証言を拾い、なぜ日本外交が領土交渉で失敗したかを探った。外交はタイミングと結果が全てだ。


海竜社 / 1760円 / ISBN 4759316809

■日本財団は、いったい何をしているのか 第六巻・社会を変える挑戦

鳥海 美朗(産経新聞出身)

▼社会的コストの削減を目指す

 行政(国・自治体)が公費を投入して背負っている犯罪防止や福祉、さらに医療費といった分野の社会的費用も、民間(企業やNPO、個人)に分担する志があれば削減できるはず。それが、日本財団の主張である。本書では、刑務所や少年院を出た若者を積極的に雇用し、再犯者率を減らそうとする事業主たちの取り組みなど三つのプロジェクトを取り上げた。「官」と「民」の協働を導く日本財団の社会変革活動を紹介している。


木楽舎 / 1650円 / ISBN 4863241437

■無償の愛をつぶやく Ⅲ

高尾 義彦(毎日新聞出身)

▼俳句1100句、コラム30本を収録

自費出版の『無償の愛』シリーズ第3巻。2018年元日以来、河彦の名前で毎日、俳句をツイッターでつぶやいてきた。それ以前の俳句も含め約1100句を収録、この6月に後期高齢者になるので一区切りとして、コラム30本と合わせて出版した。シリーズの「Ⅰ(14年)」と「Ⅱ(17年)」は、まだ現役の頃だったが、今回はフリーとして。コラムはハワイ・ホノルルで発行されている日本語新聞「日刊サン」、新聞社当時の仲間を中心に発行している季刊同人誌「人生八聲」に執筆したものや、日本記者クラブ会報へ寄稿したものも。タイトルは「無償の愛と ビールの泡に つぶやいて」が由来。


 / 1000円 / ISBN

■今につながる日本史

丸山 淳一(読売新聞編集委員)

▼「賢者は歴史に学ぶ」の重み

 BSのニュース番組でキャスターを務め、昔の出来事には今のニュースの背景を知るヒントがあることを痛感した。忖度や公文書改ざん、〝大本営〟発表からコロナ・パンデミックまで、読売新聞オンラインに連載中のコラムから選りすぐりを収録。政治、経済、外交・安保、くらしなどさまざまな角度から今と昔を考察した。巻末には作家の堂場瞬一さん、「教養の達人」出口治明さんのロングインタビューも収録。


中央公論新社 / 1760円 / ISBN 4120053091

■目撃 天安門事件 歴史的民主化運動の真相

加藤 青延(NHK専門解説委員)

▼詳細な取材記録で事件に迫る 

 1989年中国軍が学生・市民による民主化運動を武力弾圧した天安門事件。当時、特派員として事件の一部始終を取材した筆者が、自身の詳細な取材記録と、その後発掘された「機密報告」や当時の指導者趙紫陽と李鵬が残した『回想録』『日記』とをつき合わせることで、被害の実態や民主化運動の背後で展開された中国共産党内の権力闘争の実像など、事件の真相をあぶり出した。習近平現政権内の権力闘争を探る上でも多くの示唆が得られよう。

 


PHPエディターズ・グループ / 1430円 / ISBN 490941746X

■絵画の運命 美しきもの見し人は

柴崎 信三(日本経済新聞出身)

▼美しい名画の流転を巡る秘話 

 副題は詩人プラーテンの「美しきもの見し人は はや死の手にぞわたされつ」による。皇帝溥儀のもとから歴史に翻弄された名画、三島由紀夫が愛したヴァトーの雅宴図、犯罪者カラヴァッジョの名作の謎、鏑木清方の「築地明石町」と樋口一葉など、カンバスの裏に秘められた物語をたどる。豊富なカラー図版と紙の本ならではのフォントやデザイン、フォルトゥーニの表紙や造本の美しさも魅力だ。


幻戯書房 / 3080円 / ISBN 4864881944

■記者失格

柳澤 秀夫(NHK出身)

▼記者として、どう在るべきか 

 43年間記者を続けてきても、自らの不甲斐なさを思い知る日々。しかし、それは重ねてきた経験を否定するものではない。見ている世界が全てではないこと、迷うことを恐れず多様な見方に謙虚であること、現実は一言でくくってはならないということ。つまり、そこにいる人やそこにあるものと向き合い、伝える責任を負う者としての「前提」を、その都度噛み締め、また新しい世界が開けるからだ。そんな著者の考え方のルーツをたどる一冊。

 


朝日新聞出版 / 1540円 / ISBN 402331871X

■会社は誰のものか 経済事件から考えるコーポレート・ガバナンス

加藤 裕則(朝日新聞社経済部)

▼複雑怪奇な企業法務、会計監査 

 「会社は寝なくていい、食べなくてもいい。何をしでかすかわからない怪獣のような存在だ」。経済評論家の奥村宏さん(故人)の言葉だ。会社は何のためにあるのか。誰のものなのか。筆者は1999年、通産省クラブでコーポレート・ガバナンスの取材を始めて以来、この答えを探し続け、この本を書き上げた。オリンパス、東芝、日産、関電といった不祥事も取材。会社法と金融商品取引法など複雑怪奇な企業法務や会計監査の現状を批判した。


彩流社 / 1870円 / ISBN 4779171067
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