2014年06月06日 16:00 〜 17:00 10階ホール 
平良朝敬 かりゆしグループCEO  記者会見

会見メモ

沖縄のかりゆしグループの平良朝敬CEOが会見し、「基地と沖縄経済」をテーマに話した。データを示しながら基地は経済の発展ではなく、むしろ阻害要因になっているとした。米海兵隊の駐留をなくしたいのが沖縄の本音であり、九州方面などに移しても抑止力は変わらないのではとも。

司会 軽部謙介 日本記者クラブ企画委員(時事通信社)

会見リポート

経営者として基地問題解決へ糸口さぐる

軽部 謙介 (企画委員 時事通信解説委員長)

「なぜ沖縄に基地がなければならないのか」という疑問に、経済人として答えを見つけようとした。そして「海兵隊の問題を解決すれば沖縄の基地問題はなくなる」という結論にたどり着いた。


この島に駐留する米軍の大半は海兵隊だ。彼らが起こす事件事故は後を絶たない。「軍事的にみれば海兵隊は沖縄にいなくてもいい」と言い切った防衛大臣までいた。彼らの存在を正当化する理由は見つけられなかった。


だから、海兵隊普天間基地の名護市辺野古への移設を認めない立場だ。今年1月の市長選挙でも反対派現職の再選を支援した。「基地は沖縄経済の阻害要因だ」と。


部分的に返還された基地跡地の地価評価額はうなぎのぼりで、大規模商店街が開発されることにより雇用も拡大している―。こういう事実を例示しながら基地返還を迫る。ホテル経営などで活躍する経済人らしい視点といえる。


伏し目がちの沖縄選出議員団を従えて、自民党幹部が辺野古移設を打ち上げた「21世紀の琉球処分」の光景には、「悔しいというか情けないというか、苦しいし悲しかった」。


それでも、沖縄の独立構想を突き放し、空軍嘉手納基地の存在は容認する。経営者の皮膚感覚に裏打ちされた「現実路線」だ。


ゲスト / Guest

  • 平良朝敬 / Chokei Taira

    日本 / Japan

    かりゆしグループCEO / Kariyushi Group CEO

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