会見リポート
2026年06月25日
09:15 〜 10:15
10階ホール
デービッド・マクギンティ カナダ国防相 会見
会見メモ
180社近くの企業・団体から約300人の代表が参加する貿易ミッション「Team Canada Trade Mission」を率い来日した。滞在最終日に会見に臨み、国際秩序が揺らぐ中でのインド太平洋地域の重要性や、訪日の成果、日本への期待などについて話すとともに、質問に応じた。
司会 有田司 日本記者クラブ副理事長(共同通信社)
通訳 大野理恵 サイマル・インターナショナル
会見リポート
日英伊の戦闘機開発に関心
大我 寛樹 (読売新聞社国際部)
カナダのデービッド・マクギンティ国防相は防衛産業を含む180社近くのカナダの企業・団体から約300人の代表が参加する貿易ミッションに合わせて来日した。6月25日の記者会見では日本を「単なる貿易相手ではない。インド太平洋地域の安定に貢献するためのパートナーだ」と強調した。国際秩序が不安定化する中、海洋国家としての共通点や信頼関係を持つ両国が防衛・安全保障の協力を深めることで、地域の平和や安定に寄与すると力説した。
カナダは2月、同国初の防衛産業戦略を公表した。兵器調達で依存する米国の不確実性が増す中、兵器の国内調達率を上げ、自立性を高める狙いがある。
日本のような同志国とは防衛装備品の輸出入や技術連携を深める方針を掲げる。マクギンティ氏が訪日メンバーから聞いた声として紹介した「カナダは日本をもっと欲している」との言葉は、防衛分野での日本の関与に対する期待感の表れだ。両国が今後連携できる分野には、重要鉱物や人工知能(AI)、ドローン開発などを挙げた。
日英伊による次期戦闘機開発「GCAP(グローバル戦闘航空プログラム)」に対する参加意欲も見せた。6月24日の小泉防衛相との会談で「カナダはこのプログラムをもっと知りたいとの意向を伝えた」と明かした。参加可否については日英伊の3か国の意向に委ねると述べた。
イラン情勢については「危機の解決に希望を持っている」とし、機雷除去やサイバー技術の情報提供などで持続可能な停戦に貢献するとした。
対中関係でも日本政府の対応にヒントを与えた。6月24日に明らかとなった邦人拘束事案について、カナダ人男性が2018年に中国で拘束された経験を振り返り、政府が規律と忍耐を保ちつつ、「会話や交渉を続けることが重要。他国の支援を求めることも必要だ」と呼びかけた。
ゲスト / Guest
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デービッド・マクギンティ / David J. McGuinty
カナダ国防相 / Minister of National Defence
