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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■酔眼耄碌翁のたわごと
轡田 隆史(朝日新聞出身)
歴史ではなくニンゲンが繰り返す愚行
半世紀以上も昔、雪の盛岡支局の、薪の燃えるダルマストーブを囲んだ議論で、こころに刻んだ思いを抱きながら踏んで歩く、中東の流血の血だまり。吹きつのる風の音とともによみがえる人々の姿と声。過酷な言論弾圧を受けた「戦争が廊下の奥に立っていた」という開戦直前の句を借りていうなら、いま廊下の奥に立っているものは何か! 83歳の「耄碌翁」が、怪しい半生をふりかえる。
出版芸術社 / 1620円 / ISBN 4882935139
■竜の逆襲 愛しのドラゴンズ!2
北辻 利寿(CBCテレビ論説室長)
与田そして根尾~ドラゴンズ論説の筆は熱く!
6年連続Bクラスと低迷続く中日ドラゴンズ。しかし与田剛新監督誕生とスーパールーキー根尾昂選手の入団で反撃ムードは高まっている。「Bクラスはもうごめんだ!」。竜党の心からの叫び。中日ドラゴンズ検定1級認定者として、チーム低迷の徹底分析、毎週ウェブで執筆している論説コラム、そして杉下茂、高木守道、星野仙一、田尾安志ら竜戦士25人のエピソードなどを通して、新生ドラゴンズへのエールを熱くつづった。
ゆいぽおと / 1296円 / ISBN 4877584765
■宿命に生き 運命に挑む
橋本 五郎(読売新聞社特別編集委員)
歴史に学ぶ大切さ 読売新聞に連載中の「五郎ワールド」の最近8年分をまとめたものです。一貫して心掛けたのは、自らの宿命を嘆くことなく人生に立ち向かった先人に学びたいということでした。伊藤博文や原敬、中曽根康弘、さらには福澤諭吉、西田幾多郎など、いささか風呂敷を広げてしまいましたが、歴史から学ぶことがいかに多いかを実感しています。タイトルは小渕恵三元首相の言葉「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える」から拝借しました。
藤原書店 / 2808円 / ISBN 4865782044
■なぜ働き続けられない? 社会と自分の力学
鹿嶋 敬(日本経済新聞出身)
女性の活躍推進とはいうが… 正社員の4人に3人は男性だ。総合職に至っては、女性比率は2割にも達していない。女性の典型的な働き方は非正規社員。それはなぜなのか。男女雇用機会均等法の制定前後から今に至る40年近い職場の男女平等の歴史をひも解きながら、なぜ男性と対等な関係が築けなかったのかを明らかにする。今、政府も女性の活躍推進を強調するが、背景にあるのは人手不足対策だ。ではそれが解消すれば、家庭内での活躍推進となるのか。固定的な性別役割分担意識を揺り動かし、「自らの意思」が尊重される社会をどうつくるのかを考察した。
岩波新書 / 886円 / ISBN 4004317568
■迷走する超大国アメリカ
小竹 洋之(日本経済新聞社編集委員兼論説委員)
米国はなぜポピュリズムにのまれたか 今の米国は経済、人種、政治、世代の「4つの分断」にむしばまれ、もはや「ひとつの国家」とは呼べない状態にあります。その痛みを感じる低中所得層、白人層、非エリート層、若年層の反乱が、未曽有のポピュリズム旋風の原動力になりました。たとえトランプ大統領が去っても、「トランプ的なもの」への渇望は残るのではないでしょうか。それが本書を貫くメッセージです。
日本経済新聞出版社 / 961円 / ISBN 4532263956
■ジャーナリズムは歴史の第一稿である。
瀬川 至朗 編著(毎日新聞出身)
日報隠蔽、公文書問題、返還軍用地の土壌汚染、政務活動費不正、移民ネグレクト、精神障害者の社会的閉じ込め―。本書は、「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」受賞者やファイナリストら12人が、特筆すべき調査・取材に基づき、社会の課題とその解決の糸口について語った講義録である。実に優れたジャーナリズム活動が日本各地で展開されていることに驚く。取材手法や企画のヒントが詰まっており、何より勇気付けられる1冊である。
成文堂 / 1944円 / ISBN 4792333822
■魂の刻
砂原 和雄(産経新聞出身)
女性面打ち師との愛の物語 鬼が美女に化けたともいわれる能面・万媚を打つ美貌の面打ち師との再会をきっかけに、六本木の超高層ビルで働くプロの為替ディーラーが叔父の後を継いで零細企業の社長となり、「横浜シルク」の再興に懸ける物語。六本木、ニューヨーク・マンハッタンの金融の現場から、山下公園、元町、ホテルニューグランドなど二人の逢瀬の現場を克明に描き、艶やかで優美な能装束に仕立てました。
静人舎 / 1944円 / ISBN 4909299068
■沖縄報道─日本のジャーナリズムの現在
山田 健太(専修大学教授)
本土との分断生む構造に迫る 県知事選、再度の法廷闘争、土砂投入、そして県民投票と、いま沖縄は「辺野古」を巡り大きく動いている。そしてこの間、頑なな政府の姿勢を結果的に後押しするのが、地元メディアを偏向と批判し、抗議活動を非国民呼ばわりする沖縄ヘイトでもある。こうした構図がどのように出来上がってきたのか、それらに本土のメディアがどう関わってきたのか、これらを日本のジャーナリズムの構造と、戦後70年間の紙面分析から解き明かしたのが本書である。
ちくま新書 / 972円 / ISBN 4480071776
■昭和キッズ物語
藤 あきら(内藤章・朝日新聞出身)
高度成長期の町の記憶 「直江津」という雪国の小さな港町に生まれた団塊の世代。長い転勤生活を経て帰郷し、どこの地方都市も直面している人口減と高齢化にさらされて衰弱する郷里を目の当たりにし、かつて人々であふれていた町の「記憶」の再生を、とつづった物語。少年の目で、四季をめぐりながら、近所のおじさんおばさんたちが「直江津弁」で語り合う。あの時代を生きた人々はすでに亡い。懐かしさとは何なのだろう。
鳥影社 / 1944円 / ISBN 4862657206
■武器としての情報公開 権力の「手の内」を見抜く
日下部 聡 毎日新聞社統合デジタル取材センター副部長
情報公開制度をはじめ、さまざまな公開情報から分かることは意外に多い。試行錯誤してきた取材・報道を基にまとめた。いい加減な情報が大量に飛び交う今、社会や地域のことを真面目に調べたいと思っているすべての人たちの参考に少しでもなれば。
ちくま新書 / 886円 / ISBN 4480071849