会見リポート
1996年04月02日
00:00 〜 00:00
10階ホール
銭其琛・中国副首相兼外相
会見メモ
・・・40分という短い時間ながら、ほとんどを質疑応答にあて、小気味よいテンポで多くの質問に答えた。
そのうち10問が台湾問題に集中。台湾は中国の一部、台湾問題は内政問題、台湾の独立阻止、という基本姿勢を強調し、「外国の介入は緊張をもたらす」と暗に米国を批判。「米国は国交樹立の際に取り決めた、台湾との国交断絶、安全協定の破壊というコミュニケの精神を厳守すべきだ」と注文をつけた。また「日米安保協定はあくまでも二国間協定であり、その範囲を超えるべきではない」とも。
日本国内で、中国の核実験停止を求め、円借款凍結の声も出ている。「日本がこの問題に敏感なのは分かるが、日本は米国の核の傘の下にある。核実験問題を他と関連づけるのは両国関係にプラスにならない」と。・・・
(日本記者クラブ会報1996年5月号8ページから引用。会見詳録はリンク先pdf8ページから)
ゲスト / Guest
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銭其琛 / QIAN QI CHEN
副首相兼外相 / Deputy Prime Minister / Foreign Minister