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会員が出版した書籍を、著者自身によるワンポイント紹介とともに掲載しています。
■日本財団は、いったい何をしているのか 第四巻・災害に立ち向かう群像
鳥海 美朗(産経新聞出身)
▼被災者に寄り添う 阪神・淡路大震災から新潟県中越沖地震、そして東日本大震災、さらには2016年の熊本地震…と、日本列島を襲った大災害に立ち向かったひとびとの物語です。組織を挙げて取り組んだ日本財団職員の動きを軸に、財団と連携したNPOやボランティアたちの心意気を紹介しました。救援・復興支援活動に込められた、被災者に寄り添うこころ。それに呼応し、苦難をはねのけて生き抜こうとする被災者たちの声も盛り込まれています。
木楽舎 / 1620円 / ISBN 4863241224
■科学のミカタ
元村 有希子(毎日新聞科学環境部長)
▼「枕草子」で科学を分かりやすく 人工知能やゲノム編集、火星移住構想など、われわれの想像を超える科学・技術の成果が次々と登場している。「難しくて」「文系だから」などと敬遠されがちな最先端のトピックを、「もしも清少納言が『枕草子』で取り上げたら?」と仮定してエッセーに書き下ろした。「こころときめきするもの」「すさまじきもの」など、章立ても一工夫。世界を大きく変える可能性をはらんで進歩する科学の現状を分かりやすく解説し、「どう付き合うか」まで踏み込んだ。
毎日新聞出版 / 1620円 / ISBN 4620325023
■メルケルと右傾化するドイツ
三好 範英(読売新聞編集委員)
▼「理想主義」の陥穽 西独ハンブルクでの出生から、昨年9月の総選挙までのメルケル独首相の足跡を、編年体で書いた伝記。特に、東独という体制、時代と、彼女の政治家としての個性との相関関係に意を払った。その中で培われた「理想主義」が、難民流入など、今のドイツ、欧州の混乱の一つの原因となっているという仮説を提起した。メルケルはあと4年間、首相を担うだろうが、求心力低下は否めない。ドイツ政治の行方を占う上で、ヒントを提供できれば幸いです。
光文社新書 / 907円 / ISBN 4334043364
■地図から消される街 3・11後の「言ってはいけない真実」
青木 美希(朝日新聞社会部)
▼帰還率4・3%の現実を描く 政府は2017年春に福島第一原発周辺自治体で避難指示を解除したが、住民は戻らない。住宅提供は段階的に打ち切られ、避難者が貧困に追い込まれ、自殺者も増えている。彼らの苦しみの元凶は何か。官僚や原子力村トップが、秘密会議の内容や裏にある思惑を明かしはじめた―。
新聞協会賞を受賞した「手抜き除染」を手がけ、原発事故を検証する長期連載「プロメテウスの罠」にも参加。7年間追い続けている現場のルポです。
講談社現代新書 / 994円 / ISBN 4062209969
■ルポ 最期をどう迎えるか
共同通信社・生活報道部
▼老いと死、丹念に取材 高齢化に伴い、年間130万人以上が亡くなる「多死社会」に突入した日本。老いの最期に人々は何を思うのか。自宅で親を看取った家族、延命治療を巡る葛藤、ひとり身で逝く選択…。共同通信の取材班が「死」に真正面から向き合い、ルポした連載記事を1冊にまとめた。介護施設での看取りの実践や救急現場の実態、ホームホスピスの試みなども収録。識者インタビューを交え、最期まで自分らしく生きるためのヒントを探る。
岩波書店 / 1512円 / ISBN 4000230697
■官僚たちのアベノミクス――異形の経済政策はいかに作られたか
軽部謙介(時事通信社解説委員)
▼国家意思形成の舞台裏に迫る 権力を持つ側と、行使される側は、立場が違う。「ペンタゴン・ペーパーズ事件」の米最高裁判決でブラック判事が述べた有名な箴言もこう説く。
報道の自由が保障されるのは、統治する者ではなく統治される者に奉仕するからだ―。
それゆえわれわれの基本任務は「権力の監視」。事実を積み上げ国家意思の形成プロセスを解剖する試みは、その表現形態の一つだろうと考えている。この本が「統治される者」に奉仕できているなら本望です。
岩波新書 / 929円 / ISBN 4004317037
■ブエン カミーノ 妻と歩いた50日
江口 義孝(NHK出身)
▼第三の聖地への足跡 退職後に夫婦でスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの道800キロを歩いた旅日記である。徒歩旅行は初めてという妻は、炎天下で息絶え絶えとなるが、出会った20数カ国の人たちや名物料理に励まされてゴールまでたどり着く。途中、ロマネスクの教会や由緒ある建築物を訪ねる楽しみも堪能した。これから挑戦したい方々への参考書か。部数限定の自費出版ですが、希望者は(juriegu@ae.auone-net.jp)へお問い合わせください。
/ 円 / ISBN
■平成デモクラシー史
清水 真人(日本経済新聞社編集委員)
▼統治構造改革の政治史 「平成の政治史」には違いないが、実力政治家が主役を演じる「権力闘争の政治史」ではないし、保守やリベラルの「イデオロギーの政治史」でもない。
衆院に小選挙区制を導入した政治改革。首相官邸を強化した橋本行革。さらに司法制度改革や地方分権改革へ広がった平成の統治構造改革は、政党政治のゲームのルールを一変させた。政権交代と首相主導が「平成デモクラシー」の両輪となった。
そんな統治構造改革のロジックで、この30年の政治史を読み解く一冊です。
ちくま新書 / 1188円 / ISBN 4480071199
■北京スケッチー素顔の中国人
渡辺 陽介(共同通信社編集局次長)
▼庶民の思いを伝える 国同士はときに激しく対立するが、日本も中国も一般市民の思いに大きな違いはない。子どもの受験を心配し、老後を懸念し、日々のやりくりに頭を悩ます毎日だ。長く中国報道に関わったが、先鋭化した政治情勢などに焦点が当たることが多く、庶民の声を伝え切れていない、との思いがあった。激しい変化の中に生きる中国人を傍らで点描したにすぎないが、隣人の素顔を垣間見ていただければ幸いだ。共同通信配信の記事を大きく加筆、修正した。
明石書店 / 1836円 / ISBN 4750345873
■破綻するアメリカ
会田 弘継(共同通信社出身)
▼トランプ時代の地殻掘り下げ 選別と排除を真正面に掲げて「アメリカ・ファースト」を叫ぶトランプ政権。8年前に初の黒人大統領オバマを選んだ米国は、なぜ今度は白人優越主義者のような大統領を選び、自爆とも見える道をたどり始めたのか。米国の自由・民主・平等は、どこへ向かおうとしているのか。政治・経済・文化・思想の4つの角度から地殻変動を掘り下げた。米国と米国人が、大きな曲がり角に来ている気配がうかがえる。
岩波現代全書 / 2700円 / ISBN 4000292102
      
