2017年01月16日 14:00 〜 15:30 10階ホール
頼清徳 台南市長

会見メモ

台南大地震から1年。日台の自然災害で相互支援の歩みを紹介し「古くて深いつながりがある日台は生命共同体になるべき」と訴えた。民進党のホープ。対中関係については「我々は島で平穏に暮らしたいだけ。意見の違いは横に置き交流を優先し理解を深めたい」

 

司会 坂東賢治 日本記者クラブ企画委員(毎日新聞)

通訳 橋本佳奈


会見リポート

台南市長「日台は新時代の交流を」

台南市はかつてオランダ人の拠点が置かれ、国姓爺合戦のモデルとなった明の遺臣、鄭成功以来の旧跡も残る台湾の古都だ。日本統治時代の建造物や建物も保存される。頼清徳市長は八田與一技師が建設した「烏山頭ダム」などの例を挙げながら「日台新時代」の交流のあり方について提言した。

 

頼市長はもともと昨年9月に会見する予定だった。死者100人以上の被害を出した昨年の台南地震(2月6日)に対する日本からの支援に直接、お礼を言いたいという趣旨だった。しかし、台南に大型台風の接近が伝えられ、急きょキャンセルになった。

 

地震、台風と自然災害が多いのは日台の共通点だ。頼市長は「まさかの友は真の友」ということわざを使い、相互に支援し合ってきた歴史を総括した。昨年2月の地震では日本が率先して予備調査隊を送り、現地のニーズに答える支援をもらったと、高く評価していた。

 

さらに日台は歴史的なつながりや共通の価値観を持つと強調し、「生命共同体」を目指すべきだと提唱した。戦前、夏の甲子園で準優勝した嘉義木農林をテーマに日本でも話題になった映画「KANO」や、台湾生まれの日本人を取り上げたドキュメンタリー映画「湾生回家」を取り上げ、日台の深いつながりの例に挙げた。

 

頼市長は医師出身で、蔡英文総統が主席(党首)を務める与党・民進党の幹部でもある。台南市長は2期目で、将来の総統候補の一人とも評される。会見には台湾の駐日特派員らも数多く参加した。質疑ではトランプ米政権への対応や、中台関係の行方など市長の枠を超える質問も飛びだした。

 

トランプ氏については「日本や台湾、アジア各国が協力し、トランプ氏がアジアに有利な決定をするように働きかけていかなくてはならない」と主張し、中台政策では「台湾は挑発しない」と対話を求めた。将来をにらんでか、幅広い問題について考慮を重ねているようだった。


企画委員 毎日新聞社専門編集委員 坂東 賢治

ゲスト / Guest

  • 頼清徳 / Lai Ching-Te

    台南市長 / Mayor, Tainan city

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