会見リポート
2014年09月25日
13:00 〜 14:30
10階ホール
公立大学3校 「知的活性化構想」会見 猪口孝・新潟県立大学長、中島秀之・公立はこだて未来大学長、太田博道・長崎県立大学長
会見メモ
「地域に根ざし、羽ばたく大学」を提唱する公立大学で学長を務める3氏が会見した。公立大学の強みとして「地域との密接な関係」をあげ、3校それぞれが地域貢献の取り組みを紹介した。
司会 土生修一 日本記者クラブ事務局長
写真=左から太田博道・長崎県立大学長、猪口孝・新潟県立大学長、中島秀之・公立はこだて未来大学長
会見リポート
固有の課題に地方の知的拠点が動く グローバルな視点も大切
武井 良範 (西日本新聞論説委員)
地域の課題解決こそ公立大学の重要な役割。そんな3学長の強い思いが伝わる会見だった。
地方の高齢化や人口減少は長年の課題だが、有効な解決策はなかなか見つからない。
政府は「地方創生」を重要政策と位置づけ、地方からの提案を求めている。自治体や地元住民と密接な公立大学への期待は高まっている。
情報技術(IT)を使った公共交通運行の実践例から見えてくる、安心して地方で暮らせる未来像。大規模な災害への対処策として、地域の信頼を基礎にした安全共同体の構築。全国で最も多い離島の特性を踏まえた科目の開設―。
それぞれの地域が抱える固有の課題に、地元の知的拠点が挑んでいる。
ただ、地域のみに目を向けるだけでは限界もある。グローバルな視点から地域を見つめ、腰を据えた活動から、新たな産業や雇用の創出にもつながるのではないか。
3公立大学の取り組みを注視していきたい。
ゲスト / Guest
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中島秀之・公立はこだて未来大学長、猪口孝・新潟県立大学長、太田博道・長崎県立大学長 / Hideyuki Nakashima, president of Future university Hakodate / Takashi Inoguchi, president of University of Niigata prefecture / Hiromichi Ohta, president of University of Nagasaki