会見リポート
2014年05月28日
10:00 〜 10:45
10階ホール
ハシナ バングラデシュ首相 記者会見
会見メモ
公賓として来日したハシナ・バングラデッシュ首相が、訪日の最終日に会見を行った。安保理非常任理事国問題やインドのモディ新政権についての質問に答えた。
司会 土生修一 日本記者クラブ事務局長
通訳 澄田美都子(サイマル・インターナショナル)
ハシナ首相から日本記者クラブに、バングラデシュの風景を描いた絵画が贈られた(写真右)
会見リポート
非常任理事国選 日本に譲歩示唆
山内 聡彦 (NHK解説主幹)
「安倍首相をバングラデシュに招待した。訪問の際には必ず良いニュースを届けられると思う」。ハシナ首相は日本との友好関係を高く評価していると強調し、国連安保理の非常任理事国の選挙で立候補を取り下げ、日本に議席を譲る意向を示唆した。
建国の父ムジブル・ラーマン初代大統領の長女。ライバルの野党指導者・ジア元首相と熾烈な女の戦いを繰り広げる中、今年1月野党がボイコットした総選挙で圧勝、通算3度目の政権を担当する。バングラデシュでは総選挙に伴う政治不安や縫製工場の崩落事故があったが、近年平均6%の高い成長が続き、「中国プラス1」や「ネクスト11」の生産拠点として注目されている。
今回の訪問で日本から円借款を中心に最大6000億円の支援を取り付け、日本企業誘致のため特別経済区を準備するなど積極的に働きかけた。
またインドの新政権などと全方位外交を行いながら、バングラデシュを中所得国に引き上げることに強い意欲を示した。父親のラーマン氏が望んだ「黄金のベンガル」実現に向けどこまで国を前進させることができるのか手腕が問われている。
ゲスト / Guest
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シェイク・ハシナ / Sheikh Hasina
首相 / Prime Minister