2013年10月08日 16:00 〜 17:00 宴会場(9階)
ドゥニ・ブルーンUNITAID事務局長 記者会見

会見メモ

司会 日本記者クラブ企画委員 宮田一雄(産経新聞)

通訳 池田薫(サイマル・インターナショナル)

UNITAIDのホームページ(英語)

http://www.unitaid.eu/

2011年2月24日フィリップ・ドスト=ブラジUNITAID理事長の会見はこちらから。

http://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2011/02/r00021866/


会見リポート

少額でも命救える 日本も国際連帯税導入を

宮田 一雄 (企画委員 産経新聞特別記者)

航空券連帯税を主要財源として、途上国にエイズや結核、マラリアの治療薬を提供するUNITAIDは、2006年の国連総会の際にフランス、ノルウェーなど5カ国が調印して発足した。現在は28カ国が加盟しているという。


この税金は、国際貢献に使途を限った税収を得るため、各国が国際線の航空券に少額を課税する新たな資金調達の方法だ。


国際連帯の証しとして得られた資金で「薬をまとめて購入するのだから」と製薬会社に値引きを交渉する。結果として、たとえばエイズ治療薬なら数年前に1人分の治療費だった金額で、いまは5人が治療を受けられるようになっている。


医学研究の成果で治療の進歩は目覚ましい。だが、貧しくて薬が買えない患者が途上国にはたくさんいる。救える命も救えない。その矛盾を解決するため、ビジネスの力を活用する。国際線乗客を対象にした調査でも「少額で世界のお役に立てるなら」と税金にしては珍しく評判もいいとか。会見では「世界の感染症対策に大きな貢献を果たしてきた日本には、ぜひ導入を実現してほしい」と強調し、国際連帯税への社会的な理解を求めた。


ゲスト / Guest

  • ドゥニ・ブルーン / Denis Broun

    UNITAID事務局長 / Executive Director, UNITAID

ページのTOPへ