2002年04月26日 00:00 〜 00:00 10階ホール
ロマーノ・プロディ EU 委員長

会見メモ

・・・「私は米国人でなく、謙虚な欧州人です」。日本の構造改革について聞かれたとき、他国の経済運営に細かい注文をつける米国流とは一線を画す姿勢を強調した。「日本は米国と同じことをやる必要はない」と述べ、「自信喪失の日本は自国の歴史と精神を尊重する必要がある」と説く。政界転身前に学者エコノミストとして活躍しただけに含畜がある。
穏やかな口調ながら、話の端々に米国への対抗心がにじみ出る。米国が発動した鉄鋼の緊急輸入制限(セーフガード)に関し、欧州連合(EU)として対米報復を辞さないだけに、日本と手を組みたいという深謀遠慮ものぞく。日・EU間の懸案事項はないが、中東問題への対応など国際社会の安定のためにも、関係を緊密にする必要を感じているようだ。
大学教授や産業復興公社総裁などを経て1996‐98年、イタリア首相を務めた。緊縮財政と国営企業改革を断行し、99年1月のユーロ第1陣参加に道筋をつけた。それだけにユーロの現金流通開始には喜びもひとしおで、「(2002年は)欧州にとって魔法の1年」と評価した。
しかし、人口5億人の連合体に拡大するEUのトップとして、機構改革、移民、自治など難題が待ち受ける。
表情が大きく緩んだのが、最後の質問でイタリア人記者に「サッカーW杯で優勝する国は?」と聞かれたとき。はにかみながら小さな声で「イタリア」と本音をポロリ。EU加盟15カ国をまとめる立場を離れて、サッカーを心から愛するイタリア人の一面をのぞかせたほほえましい一瞬だった。・・・
日本記者クラブ会報2002年5月号6ページから引用)

会見音声


ゲスト / Guest

  • ロマーノ・プロディ / Romano Prodi

    EU / EU

    委員長 / Chairman

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