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記者の質問力の大切さ実感 (津山恵子)2017年9月

★通訳として参加して

 

ワシントン・ポストやウォール・ストリート・ジャーナル、そして新聞記者のOBに対するインタビューで感じたのは、日米と国は異なっても、記者はいい質問をするために努力し、そして努力する記者を評価するという点だ。杉田団長をはじめ、参加者から間髪を入れず、鋭い、ストレートな質問が時間いっぱい相次ぎ、インタビュー先が言葉を選びながら答える緊張感は、ドラマや映画では絶対に再現できないだろう。

 

一方で米国では、メディアは「番犬(転じて権力の監視役)」という役割に対する自覚・自負が日本よりも非常に強いのを痛感した。フェイクニュースの台頭に対策を練る「守り」だけでなく、現政権や政治家など権力の監視をさらに強化していこうという気概に勇気づけられた。

 

(在米ジャーナリスト)

 

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