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第18回(米国)メディア取材(2017年9月) の記事一覧に戻る

トランプ訪中、最初で最後か(渡邊 翔)2017年9月

★ライリー・ウォルターズ へリテージ財団リサーチ・アソシエートを取材して

 

「11月のトランプ大統領訪中は、たぶん最初で最後の訪中になるでしょうね」。共和党政権に強い影響力を持つヘリテージ財団の、30代の研究者の言である。北朝鮮情勢を巡り焦点となっている米中関係だが、取材で関係者らが語った見通しは、明るいものではなかった。別のメディア幹部は「トランプは対中関係の本当の重要性を理解していない。中国から何かを引き出すのは難しい」とも指摘。

 

「最終的に、北朝鮮を事実上の核保有国として認めることになるかもしれない。そうなれば、30年後に日本に核を再配備する可能性もあるだろう」と未来を予言した。

 

取材を通じ、アメリカ国内に広がる北朝鮮への不安を、トランプ政権の対応が増幅している現状を感じた。11月のアジア歴訪で問題解決の糸口は見つかるのだろうか。

 

(日本テレビ) 

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