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北朝鮮問題、米議会の意識変化(有元隆志)2017年9月

★テッド・ヨーホー 共和党下院議員を取材して

 

北朝鮮の核・ミサイル問題はこれまで米議会で取り上げられたことはあっても中東情勢と比べると議員たちの関心は薄かった。今回、下院外交委アジア太平洋小委員会のヨーホー委員長らと面会し、明らかに危機意識が変わったとの印象を受けた。

 

執務室のテーブルの上にはワニの頭蓋骨が置かれ、ヨーホー氏は南国フロリダ選出らしい明るさで出迎えてくれたが、会見になると一転して厳しい表情で語った。取材団の質問も北朝鮮問題に集中した。ヨーホー氏の「過去の政権ではレッドラインは見えないインクで描かれていたが、いまのトランプ政権は何かをなすべきだというときに行動する」との言葉が特に印象に残った。

 

(産経新聞社)

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